2024.4.29
旅行4日目 No.3 マクロードガンジ

 

 

ノルブリンカから行きにバスを降りたところまで歩いていると、雨が降り始めた。
 
 
本当は、再びバスに乗って更に5分ほど行ったところにあるギュト僧院にも行こうと思っていたけど、
バス停に着くころには雨が激しくなって来たから、もう今日はやーめた。
 
 
荷物を預けている宿に戻ろう。
再びバスに乗ってダラムサラのバスターミナルへ。10ルピー=約19円
 
バスターミナルから宿まで坂道を上って宿に戻って来た。
 
少し雨が収まるまでレセプションで待たせてもらおう。
 
しばらくすると、チェックインの時も対応してくれた従業員がやってきた。
この人も、経営者の男性もどちらも本当に感じがいい飛び出すハート
 
雨は止むどころかどんどん強くなってきた。
ここからバックパックを背負って再びバスターミナルまで歩いて10分、
そこからローカルバスに乗ってマクロードガンジに向かおうと思っていたけど、しんどいなアセアセ
 
 
「タクシーで行けば?300ルピー(約570円)だよ。」
 
 
570円か。短期旅行の私には何てことない額だ。タクシーで行っちゃおう!
彼が知り合いのタクシーに電話して呼んでくれた。(ダラムサラではUberは使えないみたい)
 
 
しばらくしてやってきたタクシーに乗り込んで、
 
「300ルピーだよね?」と聞くと、
 
「うん、300だよ。細かいのある?」
 
「500しかないの。」
 
「じゃあちょっと待ってて!」
 
ドライバーは、宿に入って行って崩してもらってきて、先にお釣りの200ルピーを返してくれた。
 
 
インドでは「ノーチェンジ!」と冷たく言い放たれることもよくあり、小さい額なら持ってる分しかお釣りをくれないこともある。
こんな気の利いたことはなかなかしてくれないから、珍しいな~と思った。
 
 
いろいろな話をしながらマクロードに向かっていると、
 
 
「子供は?」 
 
 
わ!苦手な質問だ・・・アセアセ
また「WHY?Don't you like children?」とか聞かれるのかな・・・と思いながら「子供はいないの。」と言うと、
 
 
「そうか。僕には男の子と女の子がいるんだ。子供は可愛いけど、お金もかかるし、生活の全てが子供が最優先になるからね。
子供が自立するまでは自分のやりたいことは出来ないよ。」
 
 
「そうだよね~。私は子供がすごく欲しかったけど、最近は、今みたいに自由に自分の好きなことをやれる人生もいいかなと思ってるの。」
 
 
「そうだよ、だからこうやってインドにも来れて、僕と楽しい会話をしてるわけだしね!」
 
 
なかなか話の分かるおじさんだ。好きひらめき
 
 
マクロードガンジに来るのは、15年ぶり6回目。
だけど、知っている道のはずなのに記憶の中と全然違って、どこを走っているのかよくわからないくらいだった。
随分端の方まで宿やレストランが出来て、町が広がってるな~。
 
 
しかも、以前はこんなに車は走っていなかった。
雨だから宿の目の前まで行ってもらおうと思っていたけど、渋滞してるから広場で降ろしてもらおう。
 
 
おじさん、ありがとうね~バイバイ
 
ここがマクロードガンジの玄関のスクエア。お店がだいぶ派手にはなってるけど、懐かしい!
 
今回は、アゴダで一旦予約した宿を結局全部キャンセルして来たんだけど、
キャンセルしたここにまず行って実際に見てみて、部屋が良ければここにしよう。
 
わお、階段がきついね。
 
レセプションはきれいだ。
 
チベタンの女の子が出て来て、まず700ルピーの部屋を見せてくれたけど、暗くて独房みたいだった。
この宿に泊まりたいと思ったのは、高いところにあってテラスから見る景色が良さそうだからだ。
 
 
「景色がよく見える、テラスの部屋がいいんだけど。」
 
「それだと1000ルピー(約1900)円になっちゃうわよ。」
 
「1000ルピーでオッケーグッ
 
「じゃあ鍵を持ってくるわね。」
 
 
私、やっぱり貧乏パッカーに見えるのかな泣き笑い
 
 
アゴダで見た時は、かなり前の写真を載せているみたいで宿の外観も部屋もピカピカだったけど、
それと比べるとかなり老朽化が進んでいて、『昔ながらの質素な典型的なインドの安宿』って言う感じ。
これで1000ルピーか~。
 
でも、古いけどとてもきれいに掃除がしてあるし、部屋もかなり広々している。
 
今は雨が降っているけど、眺めも最高だキラキラ
屋上にはブランコもあるし、のんびりできそう。
 
でも、もしかしたらお湯が出にくいとか、不具合があるかもしれないから、
カソールの失敗もあったし(二泊分先に払っちゃったけど一泊で出たくなった)取り合えず一泊分だけ支払おう。
 
 
「何日滞在するかわからないから、毎日払うね。」
 
 
「オッケー」
 
 
荷物を置いて早速出かけよう~。
早く町を見たいんだけど、見るのが勿体ないような、ちょっと怖いような、久し振りの変な感情。
 
 
マクロードは、私にとってコルカタと同じくらい思い入れがある町だから、
変わり果てているのを見たら複雑な気持ちになってしまいそう。
 
 
あちこちにFREE TIBETやSAVE TIBETの文字がある。
 
この記事から読んでくれている方もいるかもしれないので、もう一度説明すると、
ダラムサラ(マクロードガンジ)にはチベット亡命政府があり、ダライ・ラマ14世と多くのチベット亡命者が住んでいるよ。
 
 
『パンチェン・ラマを解放して』
パンチェン・ラマは、ダライ・ラマに次ぐ高位のラマ。
 
チベットでは、高僧が亡くなるとその転生者を探し、転生者と認められた子供が同じ地位に就く慣習がある。
(転生によって代々地位が継承される高僧は現在、ダライ・ラマなど200人程度とされる)
 
 
パンチェンラマ10世が亡くなった後に、ダライ・ラマが転生者だと認めたこのパンチェン・ラマ11世は、
ダライ・ラマの発表の三日後に、両親と共に中国政府に拉致されて、6歳にして世界最年少の政治犯になった。
 
 
中国当局は、中国共産党員の息子であるギャルツェン・ノルブを転生者として、パンチェン・ラマ11世に認定した。
 
 
1995年に拉致されてから、未だに彼の状況が確認できる情報はないそう。
ダライ・ラマ14世が亡くなった後にも同じことが起こるのでは、と言われている。どうなっちゃうんだろうね・・・
 
チベット国旗と同じスノーライオン(唐獅子)が描かれたバイク。
 
あちこちにお坊さんが歩いているよ。
 
お昼ご飯を食べにやってきたのは、ここ!!マクロードに着いたら一番最初にここで食べるって決めて来たんだ。
『HIMACHALI DHAM』
 
ヒマーチャルプラデーシュ州のご飯、Dhamが食べられるお店を探していたら、
Googleの評価が5.0★★★★★のこのお店を見つけたんだけど、
オシャレなカフェやイタリアンなども多いマクロードガンジの中では、かなり素朴な外観のお店。
 
 
入ってみると満席状態だ。待とうかなと思っていると、
インド人女性が席を立って「この奥に座っていいわよ。私はそろそろ食べ終わるから。」と隣に座らせてくれた。
 
 
早速Dhamを頼む。ご飯の上にアッツアツの豆料理が掛かっている。
左下のは何なのかわかんなかったけど、ベジ料理だから豆から出来ているんじゃないかなと思う。
 
これが唸るほどの美味しさ!!!
まず、こんなに料理がアツアツで提供されることも珍しいし、味も最高!
体も暖まる〜!
 
隣の女性に「めっちゃ美味しいねこれ!!」と言うと、
 
 
「でしょう?私、昨日も来たのよ。」
 
 
「私も明日も食べたい!!」
 
 
あっという間にペロリ。そしてお代わり(笑)
お代わりも出来て、このクオリティーでたったの100ルピー(約190円)は安い!
 
人々が残して行った感想。
 
隣のインド人女性は、恐らく50歳くらい。
バンガロール在住で、よく一人旅をしているそう。(最初のお店の写真で外に立っている女性)
 
 
「インド人女性で一人旅している人に初めて会ったわ。」と私。
 
 
私と同じ年代のコルカタの女友達は、『一人旅なんてとんでもない。インドは危ないのよ。』といつも私を心配しているし、
列車やバスでも、今まで自由に一人旅をしているインド人女性には会ったことがない。大抵夫や家族と一緒だ。
 
 
彼女はNGOで働いていて海外での長期活動も経験があるし、独身で経済的にも自立していて、賢くて強い印象。
とても流暢な英語からも、高い教育を受けたいい家庭の人なんだろうなと思う。
 
 
そんなインド人女性が、こんなボロ小屋みたいな、男性しかいない安食堂で一人で食べていることも面白い。
この人、かっこいいな。
 
 
感心しまくる私に、
 
 
「最近インドは随分安全になったし、インド人の若い女の子も一人旅をするsmart(賢い)な子が増えてるわよ。」
 
 
「へぇ~~~~。」
 
 
インド人バックパッカーが増えているのは噂では聞いていたし、
昔は無かったお洒落で小奇麗なドミトリーがある宿のチェーンが、インド各地に出来ているのも知っている。
そういうところに行けば、若いインド人バックパッカーとも会えるのかもね。
 
 
彼女は、「You are my guest today.」と言って、私の分のご飯代をサッと払ってくれた。
こんなことをしてもらったのも初めてだ。
 
 
だから、「じゃあ明日会えたら、明日は私が。チャイ飲む?」と聞くと、
「じゃあ飲んでいこうかな。」って言うから、「チャイ代は私が。」と、そこからまたチャイを飲みながら話す。
 
 
旅先でインド人女性とこんなに話す機会はあまりないから、楽しかった!
 
 
彼女にバイバイして一旦宿へ。
ちびっこ二人が、こんなに大きな傘をシェアして歩いてたニコニコ
 
宿に戻ると、どんどん雨が激しくなり、そのうち雷雨になった。
 
あーあ、今日は4月29日。とても大切な日。どうしてもお寺に行きたいのに。
雨止むかなぁ・・・
 

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