先週末、父の中学の同窓会があって、両親が東京に来てたよ。
 
 
土曜日、待ち合わせたのは中野。
母に事前に何が食べたいか聞いたら、「胃がもたれないように和食がいいかな」って言うから、
食べログでいくつか和食屋さんをピックアップしていたのに、結局入ったのは歩きながら見つけたここ指差し

 
父の仕事の都合で1985年〜90年まで(私は小3〜中2)台湾の高雄に住んでいたから、みんな台湾が大好きラブラブ
台湾料理屋さんがあったら入っちゃうよね。
 
 
店内はちょっと汚い感じだったけど、両親も慣れてるし全然平気。
常連らしきおじさんたちの溜まり場になっている様子だった。
タバコの煙がちょっとね・・・もやもや
 
今どきこの料金は安い!
 
母と姉と私は野菜タンメン。父は酸辣麺。
タンメンは麺が細くて、スープがとっても美味しかった。
 
店主のおじさんイチオシの焼き餃子がめっちゃ美味しかった!
水餃子とチマキも頼んだけど写真撮り忘れ&そっちは普通。
 
懐かしい大根餅も頼んでみたけど、ん?何か今まで食べたことあるのと違うな。
随分茶色いよね。
 
切り干し大根入の台湾卵焼き。ふわふわ、コリコリ。
 
店主さんもいい感じだし、また食べに行ってもいいな。
 
 
ランチ後は中野サンプラザ前からバスに乗って、
 
やって来たのは哲学堂公園。
 
『明治37年に哲学者であり東洋大学の創立者、井上円了によって精神修養の場として創設された。
哲学世界を視覚的に表現し、哲学や社会教育の場として整備された個性的な公園。』
 
だそうだ。
 
 
ここに来たいとリクエストしたのは母。
哲学に興味があるわけでは全くなく、大学時代によくここで大学対抗のテニスの試合をしていたそうで、
思い出の場所に来たかったんだって。
 
 
庭球場、今もあった!
 
あら〜、改修工事中だ。
 
でも隙間から見ることが出来た。
「え〜全然記憶と違うなぁ・・・」
 
だって、55年前の話だからね!
そりゃ変わってるよね。
 
門の中に入ってみよう。
 
ここから中に進むと、哲学的に宇宙の真理を味わえるらしい。
哲学堂七十七場1・2の、『真理界』と『哲学関』
この公園内には、七十七か所の哲学を視覚的に表現した建築物や池などが点在している。
 
哲学の世界への正門、『哲理門』
 
哲、哲、哲、哲、哲、哲、哲・・・
 
早稲田の軟式テニス同好会で知り合った両親。
母の記憶によると55年前の5月のある土曜日、ここで関学と試合を行ったそう。
 
 
先輩の父はもう就職していたんだけど、後輩たちを応援するためにここを訪れていた。
母が試合を終えてこの哲理門の前に立っていると、向こうから父が歩いてきた。
 
 
母が「◯◯さん、今日はありがとうございました。」と言うと、父は遠くから、
 
 
 
『あ、電話番号教えて〜〜〜!』
 
 
って言ったんだって爆笑
 
 
電話番号を教えると、「4が多いんだねぇ」と言いながら手帳にメモをした父。
 
 
当時を思い出しながら、
 
「私がここに居て、あなたがあっちから来たのよ。それで『あ、電話番号教えて〜!』って。ほら言ってよ〜!」
 
と、ゲラゲラ笑いながら再現させようとする母に、
 
 
父は「何言ってんの。周りに人がいっぱいいるでしょえー?もやもや」と呆れ顔。
 
 
「お父さんがここで電話番号を聞かなければ、うちらは生まれてなかったかもしれないよね〜!」と姉と私。
 
 
ほんっと人と人との縁って不思議。
 
 
そんな両親の大切な思い出の哲理門の別名は妖怪門不安
門の右側の格子の間から覗くと・・・
 
天狗が!
 
左側を覗くと・・・
 
幽霊が!
 
両親はここに天狗と幽霊が入っているのを初めて知って、驚いてた。
思い出の場所なのに幽霊笑い泣き
 
 
ところで、何でこんなところに天狗と幽霊が入ってるの???
 
 
井上円了は哲学を研究する一方で、妖怪学の権威でもあったそう。
天狗は物質界に存する不可解の象徴、幽霊は精神界に存する不可解の象徴とみなした、と書いてある。
 
今入っているのは平成30年度の門の修復時に作られたレプリカで、この写真がオリジナル。
オリジナルの像は歴史民俗資料館に保管されているそう。
 
『六賢臺』(ろっけんだい)
 
東洋的六賢人が祭られているそう。色も形も素敵な建物キラキラ
 
『時空岡』(じくうこう)
「このへん一帯の丘上の平坦をもって哲学の時間空間を表現したものである。」は?凝視
 
井上円了
 
『四聖堂』
 
 
『宇宙館』
円了は、「哲学は、宇宙の真理を研究する学問である」とし、
哲学上の講話や講習会を行うための講義室として、この宇宙館を建てた。
 
『宇宙館』
 
『理想橋』
 
 
『絶対城』(図書館)
万巻の書を哲学界の万象とみたて、それを読み尽くせば「絶対の妙境」に到達できるという道理を示して、
図書館機能を有する建物を絶対城と名づけた。
 
絶対城、屋根から階段を上って屋上に行ける部分が素敵だな~。
ここは読書後の休憩場所として観望台が置かれ、かつては富士山を眺めることが出来たそう。
 
なんかね、難しいことばっかり書いてあって全然意味が分からない無気力
 
 
 
 
 
 
『主観亭』
 
ただの休憩所に見える・・・凝視
 
 
『概念橋』
「理性(島)に達する道のりには概念(橋)が存するとしてこの名をつけた。」
 
概念の橋を渡ってみよう。
 
理性島に着いたわ。
 
 
『鬼燈』
 
姉と二人で「え~全然意味わかんない。どういうこと?」とかブツブツ言いながら色んな所を見ていたら、
母から「どこに居るの?」と電話がかかって来た。戻ろう。
 
 
母は一人でずっと門の写真を撮ったりして、思い出に浸っていたようだ。
「年を取ると昔の懐かしい場所を巡ってみたくなるのよね・・・」と母。
 
 
『三学亭』
 
「ここでは日本的な三道(神道、仏教、儒教)の研究家として最も著述が多い平田篤胤(神道)、釈凝念(仏教)、
 
林羅山(儒教)が称えられている。」
 
井上円了曰く、「三学は三角と音相通じることから三角の意匠を用いた」だって。
屋根も床も全て三角で、
 
 
斜面の三方に階段が設けられている。
 
雰囲気がと~~~~っても良くて、近所にこんな公園があったらいいのになと思った。
意味は全然わかんなかったけど。哲学って何ぞや無気力
 
そろそろバス停に向かおうか、と歩いていると、古い駄菓子屋さんを発見!
 
哲学堂揚煎でも買ってみようか。
昭和18年生まれの父は、
「子供のころ森永のキャラメルは20円でお小遣いで買えなかったんだよな~。10円の紅梅キャラメルはまずかったんだよ。」って言いながら、キャラメルも買ってた。
 
紅梅キャラメルってこう言うのだって。見たことないな。

哲学堂揚煎、美味しかったよ!
さて、またバスに乗って次の目的地に向かいまーす。
 

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