2023.11.20

旅行3日目 No.5 アレッピー

 
 
車掌さんに「ジェッティだよ」と言われバスを降りると、アレッピーならではの風景が広がっていた。
運河にはたくさんのボートが停まっている。
 
23年前にもこの辺りからボートに乗ったと思うんだけど、もう全く記憶にない。
 
のんびりしたいい街だ。
 
アレッピー(アラップーザ)周辺はこんな風に海や湖、川が複雑に入り組んでいて、
地元の人々の日常生活の移動にボートは欠かせない。
今歩いているのは赤い矢印の運河沿い。
 
地元の人に日常的に使われているボートの他に、
 
観光客向けのこういった屋形船的なものがあって、歩いていると次々にボートに乗らないかと声を掛けられる。
 
魚屋さん。エビ食べたいな~~。
 
さて、Googleマップに示された通り、住宅街を通って宿に向かおう。
13分ほどで着くって書いてあるけど・・・・
 
 
あれ、間違えちゃった。こっちじゃなかった。
 
こっちか。
 
ええと、こっちだな。
 
まっすぐ、まっすぐ。
 
え~~~~。遠いな~~~~~!!
荷物も重いし(と言っても現役バックパッカー時代の3分の1くらいの重さしかないけど)、暑いし、もう疲れちゃったネガティブ
 
 
選んだ宿は中心から結構離れていて、そこを選んだことをすでに後悔し始めていた。
「あ~失敗した。あ~~~~~失敗した。」とブツブツ呟きながら歩く。
 
遠い。遠いよ・・・まだ着かないの????
ていうか、歩くことしか考えてなくて全く思いつかなかったけど、オートリキシャに乗ればよかったアセアセ
 
もう汗びっちょびちょ。宿に着いたら即シャワーを浴びて休みたい・・・
あ~~~遠い。疲れた・・・・ネガティブ
 
 
あ~、あの奥かな?やっと着いた。結局25分も歩いたよアセアセ何で~~~。
 
と思ったら、宿には誰もいないみたい。
現在16:40。確かに到着予定時刻は17時ごろと連絡はしたけど、スタッフが誰もいない宿なんて今までなかったよ?
 
 
困っていると隣の民家のおばさんが出て来てくれた。
 
「彼は出かけているみたいね。電話してあげるわ。」と宿のオーナーに電話をしてくれて、代わると、
 
「10分くらいで帰るから。キミの部屋は準備できてるから、ドアを入って右の部屋で待ってて。」
 
 
おばさんにお礼を言って、門の中に入る。
 
部屋に入っててと言われても、誰もいない宿に勝手に入るのは何となく気が引けるから、外で待っとこう。
 
ふぅ・・・・へっとへとなのにな。
すぐにシャワーを浴びて休めると思ってたのに。しんどい。
 
オーナーはなかなか帰ってこない。ちょっとイライラしてきちゃった。
15分待ったところでもう蚊の多さに限界になり、中に入ることにした。
 
 
この宿は1720ルピー(約3100円)で、私にしてはちょっとお高め。
 
 
アレッピーの街にはもっと安くてそこそこきれいな宿は他にいくらでもあったから、結構迷ったんだけど、


中心地から遠い上に高めなのにここに泊まろうと決めた理由は、
写真を見ると、壁には色々なインドっぽい装飾品が飾り付けてあったり、インドっぽい家具があったりして可愛かったからラブラブ
 
 
この宿はインド人男性と、ポーランド人の奥さんの夫婦がやっていると知って納得。
きっと奥さんのセンスがいいんだな。
 
 
Booking.comの写真①
 
Booking.comの写真②
 
Booking.comの写真③
 
へっとへとではあったけど、可愛い宿に泊まれると思って期待しながらドアを開けた。
 
 
 
 
 
 
え???ガラーーーン。
 
Booking.comの写真下矢印とぜんっぜん違うじゃん!!!なにこれ!!なんもないし!!
 
酷い。これにはガッカリガーン
 
部屋は????
Booking.comの写真④
 
Booking.comの写真⑤
 
Booking.comの写真⑥
 
どの部屋もとっても可愛かったんだけど・・・
ええと、私の部屋は入って右ね。
 
 
 
 
えー???
ぜんっぜん違うじゃん!!
 
この部屋って、これでしょ??下矢印
 
バスルームのドアには、全く部屋と合わないめちゃくちゃ趣味の悪いポスターみたいなのが貼ってあるし、
写真と似ても似つかない。これは詐欺レベル。
これに3000円も払う価値はないちょっと不満
 
 
これは文句を言ってキャンセルしてもらおう。他に宿なんていくらでもあるんだから。
とイライラしながらオーナーを待っていると、30分ほどしてやっと帰ってきた。
 
 
「Sorry,従業員のお父さんが亡くなって、お葬式に行っていたんだよ。キミは17時に到着すると言っていたし・・・」
 
 
「うん。それはいいんだけど、なにこれ。Booking.comの写真と全然違うじゃない。
ほら、ほら、ほら(と画像を見せる)私はこれを見てかわいいな、泊まりたいなって思って予約して来たのに、
全然違うじゃない。これじゃあ騙してるのと一緒だよ。」
 
 
「写真と違う・・・?あ~これはプロのカメラマンが来て撮った写真だから・・・」
 
 
「みんなこれを見て、これを期待して来るんだよ?この部屋にこの額は払えないわ。キャンセルさせて欲しい。」
 
 
って言うと、オーナーはあっさり、
 
 
「まだキミはお金を払っていないから、キャンセルしたいならしても大丈夫だよ。」と言った後椅子に座ると、
 
 
「キミたちお客さんはこっち側の状況を知ろうともせず文句ばかり言う。
コロナで3年間お客さんが来なかったけど、政府からは1ルピーも補助がなかった。今は借金も抱えてる。」
 
 
と愚痴り始めた。
 
 
「昨夜だって、インド人のグループが16人で3部屋を予約したいと言ってきた。16人で3部屋だよ???
でも、お金のためだと思って受け入れたら、床中にゴミやガムを撒き散らして帰って行った。
見てよこれ。(と言って部屋の様子を映した動画を見せる。)」
 
 
これは確かにひどい。
けど、これと部屋の写真と実物が違う話は全く別の話だ。
 
 
オーナーは続ける。
 
 
「その上、彼らは酷い口コミを書いたんだ。こんなことをしておいて何故彼らが悪く書くんだ?
私達がどれだけ一生懸命お客さんの為にと思って頑張っても、彼らはまるで私達を奴隷のように扱う。
もうこんなホテルの経営なんて疲れたよ。」
 
 
何で私、彼の愚痴を聞かされてるんだろう?
と思いながらも、段々同情心が湧いてきた・・・
 
 
「コロナの間、お客さんが来ないから壁を塗り替えて、きれいにしていたところなんだ。だから壁に何もないんだよ。
今はお金がないから出来ないけど、これからまたお金が出来たら徐々にきれいにしていくつもりだよ。」
 
 
「うん、あなたたちの状況はわかったけど、でも今この写真と違うなら、Booking.comの写真を実物のものに替えるべきだと思うよ?」
 
 
「そうだね・・・」
 
 
そこへ電話が掛かってきた。英語で話している。
 
 
「うん、うん、わかった。僕に怒鳴らないでよ!うん、うん。さっき来たお客さんが、写真と実物が違うからキャンセルしたいって言ってるんだ。」
と、私のことも伝えている様子。
 
 
電話を切ると、「妻だよ。妻にもキャンキャン怒鳴られて、もうどうしろって言うんだ。」
 
 
すっごく楽しみにしていたのに実物にガッカリして怒っていた私だけど、
スマホで新しい宿を探しながら彼の話を聞いているうちに、もう宿探しも面倒になってきてしまった。
 
 
そのうち、もしかしたら、壁の装飾品もコロナでお金に困って処分してしまったのかも?
コロナの影響を経済的に受けることが全くなく、
こうやって海外旅行に来る余裕がある私が、少しでも彼らにお金を落としてあげるべきなのかも・・・と思い始めて、
 
 
「ふぅ・・・I'll stay here.」
 
 
と言うと、「No no~~~!!キャンセルしたいならしてもいいんだ。」
 
 
「いやもういいよ。泊まるよ泊まるよ。」と私。
 
 
何だかうまく丸め込まれた気もするけど、もういいや。


でもこの部屋に3000円かぁ・・・
納得は行ってないけどもう寄付だと思おう。


五分ほど経って、オーナーがドアをノックして来たから開けると、
「二階の部屋をきれいにしたから、そっちに移る?」と言ってきた。


どれどれ?と見に行くと、写真ほどではないけど、最初の部屋よりずーっといい!

「こっちに泊まってもいいの?」

「いいよ。これで少しでもハッピーになってくれるなら。」

「Yes!I'm happy!イェ〜イ!」と単純な私泣き笑い

髪の毛一本落ちてないくらい清潔キラキラ
 
バスルームもさっきよりきれい。
「お湯は出る?」と聞くと、「出ないよ?こんなに暑いのに何でお湯が必要なんだ?」
「えーアセアセお湯は欲しいなぁ。」と言うと、キッチンでお湯を沸かす方法を教えてくれた。
 
 
何と部屋には鍵がなく、内側からは掛けられるけど、出掛ける時は開けっ放しになってしまう。
オーナーは「安全だから大丈夫」と言うけど・・・
 
ケララの伝統芸能カタカリの写真
 
共有スペースはこんな感じ。
 
もう部屋も替えてもらったし、機嫌直して楽しくいこうグーアップアップ


ここまでの経緯を夫とLINEで顔を見ながら話して、そろそろ夜ご飯を食べに行こうっと。

 


にほんブログ村のランキングにポチッとお願いしますひらめき飛び出すハート

いつもありがとうございます!!

下矢印下矢印下矢印下矢印下矢印下矢印下矢印下矢印下矢印下矢印

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村


世界一周ランキング

PVアクセスランキング にほんブログ村