２００８．３．１９
＜本日の移動＞１３：００リション→
→１４：１５エルサレム
エルサレムに帰ることにした。
数日間お世話になったベンのパパとママに
ありがとうのメッセージを添えて。ベタだ
けど折鶴。
ベンに「今度は日本に来てね。」って言う
と、ぎゅうううとハグをして送り出してく
れた。また会えるかな～。
受験頑張ってね！！！！！
お世話になりました！！
テルアビブから近いリションからエルサレ
ムまではバスで１時間１５分ほど。ほんと
小さい国だよね。
エルサレムのセントラルバスステーション
に到着して、ベーカリーで何種類かパンを
買い、市バスで宿のあるダマスカスゲート
へ向かう。
今日は、新市街近くの超正統派（ウルトラ
オーソドックス）の居住区へ行ってみる。
超正統派の人たちは、ユダヤ教徒の中でも
最も厳格に戒律を守っている人たちで、
特に目立つ服装をしている。
黒い帽子に丈の長い黒いコート、長いもみ
あげと髭。
嘆きの壁にペコペコとお辞儀をするように
お祈りをする姿から、超正統派以外のユダ
ヤ人からも「ペンギン」
って呼ばれてる
って聞いた。
女性は結婚後は宗派によっては髪を剃り、
スカーフや帽子で髪を覆い、胸元を隠した
デザインの長袖ブラウスに膝下の長さのス
カートでとても地味で、全く今っぽくない。
居住区の奥まったところにはこのような
看板が立っている。
「グループでこの界隈をウロウロするな」
「女性は露出度の高い服装で通るな」
超正統派の人たちを珍しがる観光客が彼ら
の居住区に見物に訪れることを、とても迷
惑がっているようだ。
だって、そんなこと言われたって・・・・
面白いんだも～～～～～～～ん！！！
見たい！！
この辺りで街の写真を撮ろうとしたら、
超正統派のおじさんがいきなり
「キミの写真を撮ってやろうか？どうだ？
嫌だろう？？ん？？」って攻撃的な口調
で言って来て怖かった。
別におじさんを撮ろうと思ったんじゃない
のに
日頃から余程嫌な思いをしてるんだな・・・
そんなこともあり、さすがに一人でこの奥
までは入っていく勇気がなく、表通りだけ
歩いて観察させてもらうことにした。
こーーれーーーは、本当に面白い。
まるで時代が遡ったみたい！！！不思議な
光景。
女性たちの頭を覆うスカーフ。同じスカー
フでもイスラム教徒とは巻き方が全然違うね。
子供たちもこのようにもみあげを伸ばして
いて、女の子たちもとても古風なワンピー
スを着ている。
あーーーー、面白かった。
ウロウロ歩いて、そこからは超近代的な
新市街の通りへ出る。
オシャレなお土産屋さんでハガキを買った
り、クレンジングを買ったり。
高い・・・クレンジング、宿代より高い
メイク用品とかこういうの、日本より高い
くらいだよ。
今日のファイサルホテルの配給ご飯は、
カリフラワーオンリーのトマトスープとご
飯。また質素な食生活に戻る。
あーベンのママのご飯美味しかったな
【超正統派について】
超正統派の中には、イスラエルの再建
はメシアの到来によってなされるべきであ
り人為的に行うものではないという信念か
らイスラエル国家を認めていない一派もあ
る→パレスチナを支持。（これ意外だね～
！）
公用語のヘブライ語ではなくイディッ
シュ語を話す。
性についてはかなり厳しい。幼稚園か
ら男女に分けられる。
ハシディームと呼ばれる一派はさらに厳格
であり、女性の姿を見ることはおろか、
頭の中で想像することすら禁じている。
自由恋愛はなく、20歳前後になると、
マッチメーカーと呼ばれる仲介人にお金
を払い、家柄や宗教学校での成績などを
考慮してお見合いがセッティングされる。
テレビもインターネットも禁止。携帯
はネットは使えず、電話だけに機能が限ら
れ、ラビ（宗教指導者）が使用を認めたも
のしか使えない。ユダヤの律法に即した食
べ物「コーシャ」のように、携帯電話にも
「コーシャ・フォン」の承認マークが貼
られている。
超正統派の人たちは教義を学び祈るこ
とが最優先で働かない人が多い。代わりに
奥さんが働きに出る。
子供が多く（出生率６．９）貧困層が
多いため国から援助を受けて生活している
人が多い。
兵役も免除されていたが、2017年より
男性のみ兵役が課されるようになった）
ユダヤ教について服装だけじゃなくて食べ
物とか習慣とか、調べれば調べるほど興味
深い。
「コーシャ」とはイスラム教徒の「ハ
ラール」のように、ユダヤ教徒が食べても
いいとされる「清浄な食品」のこと。
「コーシャ」は超正統派に限らず、私の友
達たちも食べちゃいけないものがあるって
言ってたから、守ってるのかも？
「シャバット」はユダヤ教の安息日の
ことで、金曜日の日没から土曜日の日没まで。
安息日は労働が禁止されていて、料理も
しない、電気のスイッチを入れる事さえ労
働とみなされエアコンやエレベーターのボ
タンすら押せないとか。（シャバット仕様
の各階に止まるエレベーターがあるらしい
）車の運転や携帯電話も使わない。
これは世俗派のユダヤ人たちがどこまで
守っているのか不明。友達に聞いてみよう。
シュクラン＆トダ！
＜本日の出費＞
バス（リション→エルサレム）２２
市バス ５．６
パン ９．１
フムス ５
宿 ２５
ハガキ×５＝７．５
クレンジング ２９．８
キュウリ×３＝１
トマト×３＝１
卵×３＝２．５
缶ジュース ３
計 １１１．５シュケル＝約３３４５円
