2008.2.18
<本日の移動>サナア11:00→→ホデイダ16:00
イエメンに入ってから初めての一人での長距離移動。ちょっと緊張する~~~。
バーバルヤマン周辺でプジョー(乗り合いタクシー)を探していると、
英語がペラペラのおじさんが「MAY I HELP YOU?」って声を掛けてくれた。
わ!親切な人だ
「ホデイダ行きの乗り場はどこ?」って聞くと、場所を示してくれた後、
「キミはダンナと一緒か?それとも一人か?」って聞いてきた。
「一人だよ。」
「カートは好きか?」
「うーん、一口だけ試したけど苦くて好きじゃない。」
「そうか、それはよかった。」
「ん??何で???」
おじさんはニヤリとして、
「カートを噛むとファッ◯したくなるからな。」
え!!
私は全く予期していなかった突然のその言葉にびっくりしてしまった。
そして、
外国人の女であるというだけでナメられたと思い、メラメラと怒りが湧いてきた
「エクスキューズミー!!!!???
初対面の女性に対してそんなことを言うの、すっごい失礼だと思う!!!!!」
ってカンカンになって言うと、
「Oh, sorry .」
って言って足早に去って行った。
しばらくムカムカが収まらなかった。
イエメンもやっぱり他のイスラム圏と一緒で、女性一人だとナメられるのか。
欧米や日本の社会では、イスラム社会と比べて性に対してかなりオープンなのは確かだけど、
だからって、「外国人の女だから軽いだろう。何を言っても大丈夫だろう」は違うよね??
日本だって、道を聞かれた見ず知らずの女性にいきなり ファッ◯がどうのとか言う人は居ないでしょう???
数日前に「イエメンでは女性一人でもからかいがない。」って書いたばかりだけど、
あれからけっこう「チンチョンチャン」とか「スィーニー(アラビア語で中国人)」って、
すごくバカにした言い方で何度もからかわれたし、やっぱりどこでも一緒だな・・・
イエメンでの主な長距離移動は、10人乗りのプジョーのステーションワゴン。
大体がかなりのオンボロ。写真なかったので借りました。多分これかな??
11:00サナアを出発。
車内はかなりの暑さでまるでサウナのようなのに、おじさんたちは全く窓を開けないから死にそうだった・・・
何で開けないんだろう。砂埃かな。
シャハラに行った時のような山の景色が続いた。
遠目から見たらピンク色が見えたから、お花畑かと思ったら、全部ビニール袋だった!!
この数、半端なく多い、そしてひどい。
イエメン人もゴミに対して意識が低いんだな・・・
木にもたくさん引っ掛かってるし、手のつけようがないくらいのビニール袋がそこら中に散らかっていた。
この先どうするんだろ??どうするつもりも無いんだろうか。
16:00ホデイダの町に到着。
歩いてホテル探しをするものの、あてにしていた安宿も値上がりしていて、
歩き回って、やっとシングル1800リアル(約900円)にまけてくれる宿を見つけた。
サナアの宿代(ドミ)が700リアル(約350円)だったことを考えると、かなり高い。
ホデイダの標高はたったの17メートル。
標高2300メートルにあるサナアとは比較にならないほどの暑さ!!
なのに宗教上の理由で、外出する時は長袖を着なければいけないのが、辛い
ムスリムの女性は、よくあの暑さの中我慢できるなぁ・・・
暑さのせいか頭痛がひどく、到着からずっと部屋で休んで、
夜、近くの食堂に行ってオムレツとホブズ(パン)とチャイで夕食。
食堂の人たちは、特にフレンドリーに歓迎するわけでもなく、かといって冷たいわけでもなく、
外国人にあまり慣れていなくてどう接していいのかわからないから、必要以上には関わらずそっとしておく、という感じだった。
外国人観光客の多い首都サナアとは、人々の反応が違うようだ。
2008.2.19
<本日の移動>ホデイダ11:30→→16:00タイズ
8:00頃から歩き出して、ずっとずっと歩いていくと、紅海に出た。
フツーーーーーーーーー
更に歩いていくと、ガイドブックによるとこの町一番の見所だというフィッシュマーケットに出た。
人々の顔立ちも肌の色も、サナアと全然違う。
色白でスーッとした中東顔のサナアの人と比べると、色が黒くてアフリカ系に近い人がたくさん居た。
一番の見所というにはお粗末な感じで、さらっと見てもう次の町に移動してしまうことにした。
11:00タイズ行きの乗り合いタクシーに乗り込んだ。
途中、お昼ご飯休憩で小さな田舎町で食堂に入る。とても広い食堂だった。
イエメンでは女性を食堂で見かけることはまずない。
首都のサナアでは外国人を見慣れている人が多いから食堂にも入りやすいけど、
今日みたいな小さな町では、一人で入って行くとたちまち好奇の目にさらされる。
私がもし逆の立場だったら、こんな所に一人でフラフラと入って来た外国人の女を、間違いなくジロジロ見るだろうと思う。
ホブズ(パン)だけ注文したのに、水やらサラダが出てきた。
「要らない。ホブズだけ。」って断って、客も従業員も男性ばかりの混雑した食堂の
中で、
私は一人肩身の狭い思いをしながらポツンと座っていた。
周囲の視線が気になる。
早くホブズ来ないかな・・・
ところが、待てど暮らせど私のホブズを持って来てくれる気配がない。
「私のホブズは?」と店員さんに聞くタイミングもつかめず、あまりの居心地の悪さにとうとう諦めて席を立った。
今までだって他の国で男性ばかりの食堂に女一人で入って行くことはいくらでもあったし、
全然物怖じしなかったのに、今日は完全に萎縮してしまった。私らしくない。
仕方がないからビスケットを買って車に戻った。あーあ、お腹が空いた
しばらくすると、同じ車のおじさんが戻ってきて、
食堂での様子を見ていたのか、
「食べてないだろう?」と、私のために買ってくれたチョコを二つ差し出してくれた。
じ~~~~ん嬉しい!!!
何て優しいんだろう!!!
車が発車すると、また別のおじさんが、
窓際に座っていた私が直射日光に当たっているのに気がついて、
自分の首に巻いていた布を外すと、ドアに挟んでカーテンを作ってくれた。
風がビュービュー入り込むのと同時に、布にこびりついたおじさんの汗の臭いが顔に直撃する
それでもおじさんの優しさが嬉しくて、
臭いにオエッ、オエッとなりながらも「シュクラン」とお礼を言う。
後ろのシートには4人も詰め込まれていて、ギューギュー。
隣のおじさんとぴったり密着で余り気分は良くなかったけど、
私は道中殆ど眠りこけていて、時々おじさんの肩にもたれて眠ってしまっていた。
おじさんは黙ってじっとしてくれてた。
昨日のセクハラ発言のおじさんには超ムカついたけど、今日は優しいおじさんばかり。
ムカツク人に会って、いい人に会って、
ムカツク事があって、いい事があって、
の繰り返し。
嫌になってまた好きになって、
また旅をする意欲が湧いてくる。
総合的に見たら、世界にはいい人が圧倒的に多いなと思う。
16:00タイズに到着。
歩いて歩いて、お目当ての宿AL MANSOORY HOTEL(800リアル=400円)に到着。
オムレツとパン三つ、チャイで早い夕食後ネットに2時間。
昨夜の久し振りの扇風機で風邪気味だったのに、ヒーヒー声を挙げながら水シャワーを浴びたら、
案の定風邪がひどくなって、くしゃみが止まらない
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<本日の出費>
プジョー 1200
ビスケット 40
水 60
宿 1800
夕食 180
計 3280リアル=約1640円
かき揚げみたいなの 10
コーラ 60
プジョー 1200
宿 800
夕食 160
パン 20
オレンジ4個 50
ネット(2時間)135
水 60
計 2495リアル=約1247円