1999年3月大学4年生の頃の話です。
今朝はディヌも会いに来てくれて、4人でチャイ屋さんにチャイとサモサを食べに行く。美味しい〜
お土産の時計をあげると、あんまり嬉しそうじゃなくて、少しがっかり。安物ってばれたか。
ディヌは自分のオートリキシャの仕事に行き、
ローシャンは私たちと昨日の女の子を、前回入れなかった動物園やモンキーテンプルに連れて行ってくれた。
インドは道端にも牛とかイノシシとか豚とか猿とかヤギとかいっぱいいるけど、
動物園にはやっぱりそういう動物は入ってなかったわ
ちなみに動物園の入園料はたったの3ルピー!!(約7.5円)安っ!
明日はローシャンが近郊の聖地プシュカルに連れて行ってくれると言う。
一緒に行くまことさんとローシャンが私達の部屋に来て、明日の打ち合わせをすることになった。
持ってきた神戸ワインを開けてみんなで飲み、まことさんが持ってたアコギでブルーハーツをワイワイ大合唱青春〜
ローシャンはもちろん歌えないからじっと聞いていて、一曲終わる度に拍手してくれてて可愛かった。
今回ディヌはあんまり顔を出さないからおかしいなと思って聞いてみると、
言いにくそうに、
「実は・・・友達じゃないんだ。」
「ええええええええっ?最初一緒に来たから友達だと思ってた!!」
その時のことはこちら!!
「ディヌは僕がいつも日本人と仲良くしてるのを知ってたから、キミたちを見つけた時仲良くなるために僕を呼びに来たんだ。
ディヌとはあの時初めて喋ったんだよ。」
ディヌはローシャンのことを散々“ベストフレンド”とか言ってたのに、ローシャンのことを利用してただけなんて!!
そして、
「僕はヒンドゥ教徒で、ディヌはイスラム教徒だから理解し合うことは不可能なんだ。」
って色々教えてくれた。
私はこの時初めてヒンドゥとムスリムが仲が悪いと言う事実を知ったのだった。
今日の夜ローシャンとチャイを飲んでた時にもディヌは顔を出したけど、
ちょろっとローシャンと会話してすぐに帰ってしまった。
その時の事をローシャンに聞いたら、
「ヒンディ語でキミたちと出来るかなぁ、出来ないなら帰るって言ってたんだ。」
えーーーーーーっ
ディヌの目的はそれだったのか~~!!(いやいや、気付けよ〜!)
二人が実は親友どころか友達ですらないと知ってしまったら、4人で居ても気を遣ってしまうな。
かと言って、ディヌに
「嘘ついてたんでしょ??やりたいだけなんだって?ローシャンに聞いたもんね!!」
なんて言って急に態度を変えたらローシャンがディヌに恨まれてしまうし。
私達は事実を知らないフリをし続けることにした。
ローシャンは私達の行きたい所にオートリキシャで全部連れて行ってくれるけど、お金は全く請求してこない。
ずっと私達と行動してるから全然稼げないはずなのに。大丈夫なのかな。
この人は本当に善人だと思う。
・・・だといいな。
続く。