1999年2月大学4年生の頃の話です。
結局昨日の女の子は見つからないまま6時になり、オートリキシャを捕まえてバラナシに向かってもらった。
ひっどく荒い運転で死にそうになったけど、お兄ちゃんはゲラゲラ笑っている。
ガンジスの近くの お寺の前で降ろしてもらい、ブラブラ歩いているとガンジス河に出た。
これが私がずっと見てみたいって思ってたガンジスか
朝日の昇る頃のガンジスはとっても美しかった。
でも、ここもやはり土産物屋が次々に寄ってきて落ち着かない。
ここは聖地だからそんな鬱陶しい土産物屋は居ないと思っていたけど、
超メジャーな観光地でもあるもんね。
30分50ルピー(約125円)でボートに乗せて貰う。良い青年だった。
きったない水の中で人々は沐浴をしたり、洗濯をしたりしている。余計に汚くならないんだろうか?
口に含んでるけど、お腹痛くならないんだろうか?
ボートの上から見るガートや建物はとっても美しかった
写真は2007年のもの。
でも、陸に上がった途端にインド人が鬱陶しい
町も汚い。
牛だらけで新鮮な牛糞がそこら中に落ちている。
お昼ごはんを探して歩いていると、「ジャパニーズレストランに連れて行ってあげるよ」って人が現れてついていくと、
電気のない暗ーい湿っぽーい店で、怪しすぎてノーサンキューして出た。
鬱陶しい客引きの男がずっとついてきて
「Go away!We don't need you!」を繰り返す。あー面倒臭い。
適当に入ったお店でトマトチーズパスタ(どう考えても焼きそば)、ヌードルスープ(いまいち)とバターナンを食べた。
コーラも二つ付けて二人で86ルピー。(約215円)安い!!
そして、ホテルにチェックイン。
今日は5つ星のホテルクラークスバラナシ。
追加料金を払って5つ星にしてみた割にはそこまででもなくてガッカリだった。(ちょっと古かったような??)
少し休憩して、18時頃夜ご飯を食べに出た。
バラナシ駅まで20ルピーで行ってくれると言うサイクルリキシャに乗った。
「20ルピーはちょっと高かったかな」
「またこの人もバザールに連れて行ったりするんじゃないの?」
「どうせ降りる時にもっと払えとか言ってくるんじゃないの?」
「最後まで油断しちゃダメだよね。」
って疑いながら乗っていたけど、
坂道になりおじさんが一生懸命漕いでいる姿を見て、おじさん頑張ってくれてるなーと心を打たれた。
サイクルリキシャワーラーは貧しそうな身なりの人が多くて、体力を使う仕事のせいかガリガリに痩せていて、
サンダルで一生懸命漕ぐそのかかとはひび割れてガッチガチになっていたりする。
そんな人たちが一生懸命漕いでいる姿を見ると、随分旅慣れた後でもいつも切なくなったものだ。
おじさんはバザールに行こうと言い出す事も一切無く、バラナシ駅まで私達を送り届けてくれた。
そしておじさんが「着いたよ」と振り返ったその瞬間、
ズキューン!!
とハートを撃ち抜かれた!
二人を乗せて坂道もヨイショヨイショと一生懸命漕いでくれたおじさんは汗びっっっっっっしょりで、
その目も笑顔もキラッキラ輝いていた
おじさんの姿があまりにも美しすぎて、尊ささえ感じられた。
私もジュンもいたく感動してしまい、わ〜〜〜!これはチップあげなきゃ。と10ルピー追加であげると、
とっても爽やかな笑顔で「サンキュー!」と言ってくれた。
何て気持ちのいい人なんだろう。
疑って悪かったなぁと思った。
夜ご飯は昨日美味しかったからまたあれにしよう、とオムレツをチャパティに挟んでチャイも飲んで10ルピー(約25円)。
安い!美味しい!
チャイ屋の前でインド人たちに囲まれた。
ホテルまで帰りたいと言うと、オートリキシャワーラーが「15ルピーだ。」と言い、
サイクルリキシャワーラーも「15ルピーだ。」と言う。
じゃあくじ引きで決めよっか!!
と、くじ引きをするとサイクルの勝ち。文句は無いようだ。
調子に乗ってみんなでワイワイ盛り上がっていたら、
チャイ屋のおじさんに「邪魔だ!あっち行け!!」と水を掛けられてしまった
バーガーキング(本物じゃないよ)でコーラを買い、くじ引きに勝ったサイクルリキシャに乗ってホテルに戻った。
とってもいい1日だったな。
続く。
余談です。
昔のガンジスのプージャ(お祈りの儀式)はとても静かで風情があった。
これは2007年の写真だけど、
この時のブログにも既に“以前はもっと風情があったのにショー化しすぎている感じ”って書いてあった。
それが最近は更に電飾ピカピカで賑やかなショーみたいになってしまっているとか。
画像はこちらからお借りしました。