朝目覚めると、心配していた高山病は拍子抜けするほど全くなかった。
午前中は宿のストーブの前で何もせずぼ~~~っと過ごす。
ここを離れると極寒なのよ
午後からは、仲良くなったスウェーデン人のウィル(麗江でご飯を食べた)・ヨハナ・イミルと孤児院を見学に行くことに。
真ん中がこの孤児院の代表者。
チベット難民としてインドに来た孤児で、スイスに養子に。
成人してからチベットに来た時に、あまりの孤児の多さにショックを受けて孤児院を設立した人。
「孤児院なんて、何でそんな自分の利益にならないことをするの?って
私のことをクレイジーだって言う人も居るけど、私はとても幸せなの。
以前は夫のことやボーイフレンドのことや服や靴やお金や
いろんなことに悩んだり満足できなかったけど、
ここの孤児たちがたくさんの悩みや問題を抱えていると思うと、
自分の悩みなんて下らないって思うのよ。」
ここでは、孤児たちがちゃんと自分ひとりでも生活していけるように、
子供たちが自分で料理をして、片付けて、動物の世話をして、植物も育てて、何でも自分でする。
特定の宗教色の強い施設は作りたくないと言う考えから、
「仏教、キリスト教、イスラム教、そしてコミュニストも居ますよ、
コミュニストも宗教みたいなものでしょ(笑)?」
私は「宗教にこだわらない」って考えすごく好きだな。
子供たちの部屋。とてもキレイだった。
“とても大切なしごとがあった。みんなは誰かがやってくれるだろうと思った。
誰だって出来ることだったけど、誰もやらなかった。
誰かがそれに腹を立てた、なぜならそれはみんなのしごとだったから。
みんなが誰だってやれると思ったけど、
みんながそれをやろうとしないことに誰も気付かなかった・・・”
誰かがやるって思ってちゃだめってことだな。
でも、実行に移せる人はなかなかいないね。
「私は孤児だったからこそ、孤児を助けることが出来たのよ。
だからポジティブに考えたら孤児でよかったのよ」
って、アハハハハハって豪快に笑ってた。
この女性はとっても明るいおおらかなオーラを持ってた。
おかあちゃん!!って感じ。
雪は一日中降り続いて、持ってきたもの全部を身に着けてもまだ寒くて、
ここから北へ向かうのをためらう・・・
夕方6時ごろ、一人でぶらっとする。
雪の中の古い家々やお寺は本当に美しい。
7:00~~夕食!!!!
昨日よりかなり人数が減って楽だった。
おいしかったな~~~~~~~~~~!!
中華料理最高!!!
食後、イスラエル人5人組に部屋に呼ばれて行ってみた。
ドキドキ、ドキドキ
元々イスラエル人が苦手だった私は、5人に囲まれてすっかり緊張してしまった。
「そのこちょっとこれ聴いて~~~。」
と、日本語がたくさん入ってるヘブライ語のポップスを聴かされて、日本語の部分を訳してあげる。
「そのこのお父さんはサムライ??」
「ニョタイモリってほんとにあるの??」
「カミカゼってすごいな」
「日本には引きこもりの人が多いって聞くけど・・・」
「寿司ってさぁ・・・」
「日本語っていくつも文字の種類があるってほんと?」
などなど、みんな日本に興味津々で質問攻め。すっかり打ち解けた
とってもフレンドリーで、いい人たち。
「イスラエルに絶対おいで!!!」って言ってくれた。
(実際、この11ヵ月後イスラエルで彼らに再会して、本当に本当によくしてもらった)
それにしても今夜は冷える。
キャミ、半そでTシャツ、長袖Tシャツ、タートルのセーター、フリース、
中綿ジャケット、靴下2枚、レギンス、その上にジーンズ。
とにかく持ってる物を全部着込んで寝袋に入って寝た・・・
<本日の出費>
宿 15元
朝食 5角
昼食 8元
タクシー 2元
ラーメン 1.5元
夕食 10元
計 37元=約555円