柔道界にも強者がたくさんいます。
嘘のような本当の話しがたくさんあります。
※背景描写
合宿所(寮)は3階建て、柔道部、空手部、相撲部、アイスホッケー部
男ばかり80名ほどが居住してる。一部屋は12畳。4人部屋でテレビは1台。
練習終わりの夜は、特にすることもなく、みんなでテレビを見ながら、まったりしてる
テレビでは高校野球のダイジェストが流れており、それを後輩と一緒に見ていたとき
の話しです。
後輩に対し
「野球はいいよな~。県大会に勝っただけでヒーローだぞ。」
なんて話していたら、
後輩が
「嫌ですよ。野球部なんて」と言い出した。
何で?と、聞いたところ、
「先輩、コンダラでいじめるでしょ」と言った。
意味不明な言葉に、私は、
「コンダラ?何だ?」と言った。
後輩は、
「知らないですか?巨人の星、知ってるでしょ。」と言ってきた。
これは昔大ブレイクした 野球スポ根マンガ のことである。
そして私は、その時、ピンと来た。
野球でいじめる?トレーニング器具かな?
いや、きついことだろうから、
あの整地ローラーでいじめるって言ってるなコイツ。
でもコンダラって何だろう!
同じ寮で長く暮らしていれば、何故だか
そいつが何を言っおうとしていうか、ある程度分かってしまう。
それで
「お前、それローラーのことを言ってるの?」
と言ったところ、
後輩は
「あれはコンダラですよ。」
「主題歌で『重いコンダラ~♫』って唄うじゃないですか。」
「そして、星飛雄馬が泣きながら引っ張ってるでしょ。」
「あ!先輩、今、私にさせようと考えたでしょ。」
と、妄想まで加えて言う始末。
私は、それで「コンダラ」か。
こいつ本当に世間知らずだな。と思い
「お前、それ『思い込んだら~♪』だよ。」
「思い込んだら試練の道を~♫だろ。」
「その意味は、こうしようと決めたら、きつい練習でも耐えるってことだろ」
と言ったところ、
私が間違え、強引に説き伏せにきたと思い、後輩は、
「ぷっ。(^o^) 先輩、人には黙っときますから。先輩の立場がありますからね。」
「はい。ここで、この話しはやめま~す。」
と、自分が正しいと思い自信満々に言う。
って「お前が間違えてるんだぞ!」と、私が言うと、
「いいですって。先輩にもプライドがありますから。」
「棺桶まで持っていきますよ(^_^)。」
と、余裕をかます。
とてつもない勘違いに呆れ果て、その日はそれで話しを終えた。
~ とある日、練習へ向かう途中、グランド横を歩いていたところ ~
後輩が、グランドにあったローラーを指差し、
「先輩!(^_^) あれですよ(^o^)コンダラ」と言ってきた。
私は「だからあれはローラーだって」
でも後輩は、「ぷっ(^^)。また間違ってる(^^)」と言う、
あんまり、しつこかったので「ゴン!」と、ゲンコツを一発!
すると後輩は、今までにないくらい落ち込み
練習が終わっても引きずり、落ち込んでいた。
合宿所への帰り道、後輩を連れて、ご飯を食べながら、
キッチリと説明したところ、やっと理解できた様で
酒が入ったこともあり、後輩は
「やっぱ、先輩すごい。何でも知ってるもんな~すごいよな~」
と機嫌もなおり、上機嫌。
ふー(>.<)y-。
可愛い後輩を持てば、いろいろ大変である。
それが日常茶飯事。きついような。楽しいような。
柔道生活でした(^_^)
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