今日の北欧ニュースは、「デンマーク」から!

大阪万博で大注目の日本人建築家・藤本壮介氏、デンマークで初めてとなる個展を開催中

6月6日から、日本の建築家、藤本壮介氏のデンマーク初となる個展がUtzon Centerにて開催されている。

藤本壮介氏は、大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーを務め、今最も注目度の高い日本人建築家の一人。

「Primitive Future – Everything is circulating」は、500メートルのワイヤーを使った1つの大きな“3Dスケッチ”で表現。12の異なる建築プロジェクトを紹介するインスタレーションだ。“自然と建築の間に繋がりを生み出す”という、藤本氏のデザイン哲学に基づく作品になっている。

また、「ミニマルで官能的」、「自然と建築を融合させた空間体験と身体体験の両方を生み出すために努力を惜しまない」、「すべては循環している」というのが彼のデザイン哲学で、それは本展のテーマでもある。

メイン展示となるのは、人や建物、木、家具、インフラといった風景が、長さ500メートルの切れ目のないワイヤーで、立体的な鉛筆画で描かれたような作品。

革新的な建物作品で、自然と私たちを取り巻く世界を大切にしなければならないことを、あらためて思い出させてくれる。

自然豊かな北海道で生まれた藤本壮介氏(1971年生)は、東京大学で建築を学び、2000年に東京にスタジオを設立。2016年にフランス・パリにスタジオをオープンした。

代表作は、家が積み上がったようなユニークなフォルムの「Tokyo Apartment」(東京/2010年)、小さなガラスキューブを積み重ねたような家「House NA」(東京/2011年)、「直島パヴィリオン」(香川/2015年)、「白井屋ホテル」(群馬/2020年)、公園と一体になった「UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店」(神奈川/2020年)など。

そんな数々の国内の建物の他、ハンガリーやフランスといった国外の施設など、多岐にわたり手掛けている。

数々の賞も受賞し、藤本氏は彼の世代で最も影響力のある建築家の一人と言われている。

藤本氏の個展「Primitive Future: Everything is Circulating」は、今年11月10日まで開催中。

Utzon Center
Slotspladsen 4
9000 Aalborg
Denmark
https://utzoncenter.dk/








会場と設営の様子 ⒸUtzon Center
 

北欧ニュース編集員:
大阪・関西万博もいよいよ来年に迫ってきましたね!
(2025年4月12日に開会式が決定したとのこと!)
なんと、万博会場デザインを取り仕切る藤本氏が、デンマークで初個展!

そんな国際的注目度の高い藤本氏の建築と芸術に触れられる貴重な機会になっているよう。現地在住の皆様、また、この秋までにデンマークのオールボーを訪れる予定のある方は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう。

▼2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場のシンボルである大屋根(リング)のパース図(藤本壮介氏デザイン)
https://www.expo2025.or.jp/news/news-20220713-01/
 

 

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