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第77回カンヌ国際映画祭が閉幕!北欧映画の受賞の行方は?

5月14日からフランスのカンヌで開催されていた第77回カンヌ国際映画祭が25日に閉幕。

北欧の作品としては、イラン系デンマーク人のアリ・アッバシ監督最新作の『The Apprentice』や、スウェーデンのマグヌス・フォン・ホーン監督作『針を持つ少女(Pigen med nålen/The Girl with the Needle)』が、最高賞パルム・ドール候補となるコンペティション部門で出品されたが、惜しくも受賞に至らなかった。

今回、脚光を浴びたのは、ノルウェーのハルフダン・ウルマン・トンデル監督による長編初監督作『Armand』。ある視点部門での受賞は逃したものの、「コンペティション部門」「監督週間」「国際批評家週間」で上映された全作品の中から、最も優れた新人監督に贈られるカメラ・ドールを受賞した。

ハルフダン・ウルマン・トンデル監督は、スウェーデン映画の巨匠、イングマール・ベルイマン監督作に多く出演し、存在を示していた名女優、リヴ・ウルマンの孫ということでも注目を集めている若手監督である。

ヨアキム・トリアー監督の『わたしは最悪。』(2021年)で主人公を演じたレナーテ・レインスヴェが、『Armand』で主演を務めた。

北欧の監督がカメラ・ドールを受賞したのは、2003年のクリストファー・ボー監督作『恋に落ちる確率』以来。「特捜部Q」シリーズの他、『しあわせな孤独』(2002年)、『アダムズ・アップル』(2005年)、『ライダーズ・オブ・ジャスティス』(2020年)などで、マッツ・ミケルセンとの共演も多いデンマークの俳優、ニコライ・リー・カース主演作である。

日本の作品では、1997年に河瀬直美監督が『萌の朱雀』でカメラ・ドール受賞している。受賞時の年齢27歳は、当時史上最年少だった。

また、「監督週間」に出品された山中瑶子監督の『ナミビアの砂漠』が、国際映画批評家連盟賞を受賞。女性監督としては最年少での受賞となった。

国際映画批評家連盟賞は、フィンランドのアキ・カウリスマキ監督の『ル・アーヴルの靴みがき』(2011年)なども受賞。『ナミビアの砂漠』は今夏に日本で公開予定。

ちなみに、昨年のカンヌ国際映画祭では、アキ・カウリスマキ監督作で日本でも公開された『枯れ葉』が審査員賞を受賞している。

そして今年、最高賞となるパルム・ドールは、アメリカのショーン・ベイカー監督作『Anora』に輝いた。日本の是枝裕和監督も審査員チームの一人として、コンペティション部門の審査員を務めた。

The 77th Festival de Cannes
https://www.festival-cannes.com/en/

CAMÉRA D'OR 2024 『Armand』
https://www.festival-cannes.com/en/f/armand/

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【北欧ニュース】注目を集める期待の北欧監督作が選出!日本も存在感を放つ!第77回カンヌ国際映画祭

ハルフダン・ウルマン・トンデル監督初の長編作品『Armand』
 

北欧ニュース編集員:
ハルフダン・ウルマン・トンデル監督、カメラ・ドールの受賞おめでとうございます!
『Armand』は、『わたしは最悪。』で主人公の女性を生き生きと演じたレナーテ・レインスヴェが主演ということで、ご覧になってみたい方も多いのではないでしょうか。
ぜひぜひ日本での公開も、期待したいです!
 

 

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