今日の北欧ニュースは、「デンマーク」から！
デンマークのマルグレーテ女王が在位52年で退位。フレデリック新国王誕生
デンマークのマルグレーテ女王が、新年に向けた挨拶で、1月14日で女王から退き、長男のフレデリック皇太子に王位を譲ると発表。デンマークのみならず、世界中で大きな話題となった。
一部の国では、国家元首が生前退位し、次の世代に引き渡すという慣習がある。
しかしながら、デンマークやノルウェー、スウェーデンといった国では、生前退位の伝統は特にない。
デンマークの君主が生前に自発的に王位を引き渡したのは、1146年の国王、エーリク3世が、修道院に入るために退位した時以来だという。
1月14日に女王陛下が退位したことにより、デンマークでは約900年ぶりの生前退位となり、歴史的な出来事となった。
マルグレーテ女王は、昨年2月に背中の大手術を受けたことが今回に繋がる引き金となったようだ。
年末の挨拶の中で、医療従事者らの懸命なサポートのおかげで、手術は全てうまくいったと感謝を示し、「次の世代に引き継ぐのに、今がちょうどふさわしい時期なのかもしれない」と、先のことを考えるきっかけになったという。
そして1月14日、新国王誕生という歴史的瞬間を目の当たりにすべく、クリスチャンスボー城の前に大勢の人々が集まった。
女王の退位後、クリスチャンスボー城のバルコニーに、メッテ・フレデリクセン首相がフレデリック新国王と登場し、新たな君主の誕生を宣言。
フレデリック国王はこの時初めて、肩章に4つの星が付いた海軍の正装の制服を着用した。
デンマークでは、デンマーク王室で特別なイベントがある時は、国中で旗を掲げる伝統があり、14日は建物や船に国旗が掲揚された。
マルグレーテ女王の邸宅であるクリスチャン9世宮殿では、中央に特別な紋章が施された燕尾のロイヤル・フラッグが降ろされ、代わりに王室の旗が掲揚される。
同時に、フレデリック10世の邸宅であるフレデリック8世の宮殿にある王位継承者の旗が、ロイヤル・フラッグに置き換えられたことで、王位継承を示す印となっている。
フレデリック国王の即位により、ヨーロッパの君主は全員男性に。また、メアリー王妃は、世界初のオーストラリア出身の王妃となった。
https://www.kongehuset.dk/en/
集まった大観衆に手を振るデンマーク国王のフレデリック10世とメアリー王妃。
最初にバルコニーに登場したフレデリック国王は、観衆の声に思わず涙ぐむシーンも。こみ上げる思いをぐっとこらえ、笑顔で観衆の声にこたえるフレデリック国王が印象的でした。（これには涙が出ちゃいました）
Keld Navntoft、Kongehuset ©
Dennis Stenild, Kongehuset ©
Hasse Nielsen ©
マルグレーテ2世 Per Morten Abrahamsen ©
北欧ニュース編集員：
1月も半分過ぎましたが、皆様、あらためまして、2024年もどうぞよろしくお願いいたします！
マルグレーテ女王、長年、本当にお疲れさまでした。コロナの辛い時期も、常に国民をあたたかく励ましていらしたのを思い出します。フレデリック国王、ご即位おめでとうございます👑メアリー王妃とのショット、素敵ですよね✨
デンマーク国民に愛されているデンマークのロイヤルファミリー。
今度は、フレデリック国王とメアリー王妃として、縁が深く長きにわたり交流のある日本にもいらしてくださると嬉しいですね＾＾
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