こんにちは照れ

10月下旬から東京都内で開催されていたアート&デザインイベントをいくつか巡ってきました!本日はその模様をお届けしたいと思います。

今年はほぼ終了してしまいましたが、来年また同じような時期に(内容は毎年違うと思いますのでお楽しみですね!)開催されると思いますので、もしご興味あれば、東京デザイン探訪してみてはいかがでしょうか。購入できるものも多数!

 



デンマーク・ボーンホルム島 9人の現代工芸アーティスト作品展
「KUNSTHÅNDVÆRK Contemporary Danish Crafts ボーンホルム島のモノづくり」


まず訪れたのは、日本橋兜町にあるHotel K5で開催されていた、デンマーク・ボーンホルム島の9人の現代工芸アーティストの作品展「KUNSTHÅNDVÆRK Contemporary Danish Crafts ボーンホルム島のモノづくり」。

KUNSTHÅNDVÆRKは美術工芸品という意味。ボーンホルム島に工房を構え、ジャンルや世代を超えた9人の現代工芸アーティストの作品が紹介されていました。(人間国宝のアーティストの作品も!)

会場は、国内最初の銀行として渋沢栄一が設立した第一銀行別館をリノベーションしたホテル「HOTEL K5」。築100年の歴史的建造物を活用したこの建物は、スウェーデンのデザインユニットCKR(クラーソン・コイヴィスト・ルーネ)が手掛けたことでも話題となりました。こちらのスイートルームが開放されていました。

ちなみにボーンホルム島は、2017年、ユネスコが認定するNPO組織「World Craft Council」から芸術と工芸の分野において最高の評価である「WORLD CRAFT REGION BORNHOLM(世界工芸地域)」の称号を、世界ではじめて授与された島だそう。かつて漁業が盛んだったボーンホルム島でしたが、デザインの学校が出来たのをきっかけに、静かで作品づくりに最適な環境の良さに多くのアーティストが集まってきたそうです。

 



今回の展示のキュレーターを務めたのは、デンマーク・ボーンホルム島に住んで20年以上になる、日本人コンテンポラリージュエリーアーティストのKaori Juzu。銅や鉄などに七宝を施した繊細な作品を披露。



本来は身につけるアクセサリーを作っているそうですが、同展では、一つひとつ表情が異なる、(人間の煩悩の数と同じ!?)108の作品を並べたインスタレーションが展示されていました。

 



ベッドリネンのように美しくベッドルームを彩っていたのが、テキスタイルアーティストIben Birch Bechの手染めやデジタルプリントのテキスタイルアート。

 

さらには、駐日デンマーク王国大使公邸にも作品があり、多数の著名美術館に作品が収蔵されているという陶芸アーティストMichael Geertsenの陶のオブジェも棚にずらり。手作りの陶芸作品とは思えないほど精巧に出来た作品からは、圧倒的なオーラを感じました。

 



 

また、ローテーブルには、2003年に人間国宝に認定されたコンテンポラリージュエリーアーティストのPer Suntumの作品が並んでいました。コペンハーゲンのDesignmuseum Denmarkにも作品が収蔵されているアーティストです。

 



彼の作品の中には、日本の京都の茶室をモチーフにしたものがありました。しかも、真上から見た茶室。茶室を上から眺めてみるという発想に驚き。いろんなものを異なる視点で見てみると新しい発見がある。ハッとした作品でした。



Gerner & Jahnckeによる、いろんな土地の土を使って焼いた陶のフラワーベースは、カラフルでスイーツのようなおいしそうな見た目が来場者の目を引いていました。日本からも沖縄の土のものなどがありました。

 





デンマーク・ボーンホルム島 9人の現代工芸アーティスト作品展
「KUNSTHÅNDVÆRK Contemporary Danish Crafts ボーンホルム島のモノづくり」

会期:2023年10月26日(木)~28(土)
会場:HOTEL K5 (K5 Suite)東京都中央区日本橋兜町3-5
https://designart.jp/designarttokyo2023/exhibitions/3777/

<出品作家>Rick Gerner(陶芸・ガラス), Charlotte Thorup(陶芸), Johanne Jahncke(陶芸・ガラス), Michael Geertsen(陶芸), Jakob Jørgensen(家具・彫刻), Per Suntum(コンテンポラリージュエリー), Line Depping(家具), Kaori Juzu(コンテンポラリージュエリー), Iben Birch Bech(テキスタイル)
 

 

 

 

 

 


MUUTO「MUUTO POP-UP STORE」

次は、日本橋から銀座線に乗って、外苑前へ!

10月29日より都内各所で開催されていた、日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO」。そのオフィシャルエキシビション会場となったDESIGNART GALLERY(エスコルテ青山)では、注目のクリエイターたちによる最新作がたっぷりと堪能できる空間になっていました。

中でも注目は、ニューノルディックデザインをけん引するデンマークの家具ブランド「Muuto(ムート)」。ここに10日間におよぶポップアップストアがオープンしていました。テーマは、「new perspectives on scandinavian design(スカンジナビアデザインの新しい視点)」。北欧デザインに新しい風を吹き込むべく、家具やインテリアを中心に、ライティング、ラグ、アクセサリーなど、ここでしか手に入らない特別なコレクションが展示されていました。

 



シンプルからポップまで、幅広いテイストのデザインが揃うMuuto。選ぶアイテムによって、オフィスからリビング、キッチンなど、それぞれの部屋にあった表情に仕上げてくれそう。

Muutoは、なんと来年2月、日本初のフラッグシップストアをオープンすることが決定しています。コペンハーゲン、ストックホルム、パリ、上海に続く5店舗目の旗艦店。場所は、ポップアップストアが開催されていた「DESIGNART TOKYO」のオフィシャルエキシビション会場のエスコルテ青山。駅を出てすぐの好立地。楽しみですね!



MUUTO MUUTO POP-UP STORE
会場:DESIGNART GALLERY
東京都港区北青山2-7-15 エスコルテ青山 MAP
11:00~19:00(20日のみ18:00まで)
https://designart.jp/designarttokyo2023/exhibitions/4299/

<Muuto他、世界から厳選した家具やインテリア雑貨を紹介するサイト>
https://maarket.jp/

▼関連記事
【10/20-29】日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO」

 



Past, Present, Future – 90 years old Stool 60 – Artek / Formafantasma(CIBONE)
Artek and Formafantasma Intruduce "Wild Birch"(Artek Tokyo Store)


気持ちの良い気候だったので、外苑前からは、徒歩で表参道方面へ出発!

20分ほどで、表参道のファッション複合ビル「GYRE」に到着。地下1階のCIBONEに行くと、アルテックの展示コーナーが出迎えてくれました。

 



皆さんもご存知、今年はアルテックの「スツール60」が誕生して90年となる記念の年。1930年代から現代まで、各年代の貴重なスツール60が展示されており、わずかに見られる変化の跡を見比べることできる展示になっていました。



また、CIBONEから徒歩5分くらいの場所にあるArtek Tokyo Storeでは、イタリアのデザインユニットFormafantasmaとのコラボレーションの新作が展示されていました。こちらは11月13日まで開催中です。

Past, Present, Future – 90 years old Stool 60 – Artek / Formafantasma
期間:2023年10月20日(金)~11月5日(日)
会場:CIBONE
https://www.cibone.com/news_exhibition/7491/

Artek and Formafantasma Intruduce "Wild Birch"
期間:2023年10月18日(水)~11月13日(月)
会場:Artek Tokyo Store 東京都渋谷区神宮前5-9-20
https://designart.jp/designarttokyo2023/exhibitions/3832/



Elina Aalto, Samuli Helavuo, Maija Puoskari, Inni Pärnänen and Eri Shimatsuka, フィンランドからのデザイナーたち(JFDA)による作品展「Tauko - Into the Forest」(Hyvää Matkaa!)

最後は、また徒歩5分のとても閑静な場所にあるHyvää Matkaa!(ヒュバ・マトカ)へ!閉店が19時だったので急ぎ足で到着。18時半でした(汗)

ここでは、日本フィンランドデザイン協会による、ヘルシンキで活動するElina Aalto、Samuli Helavuo、Maija Puoskari、Inni Pärnänen、Eri Shimatsukaの5名のデザイナーの展示会が開催されていました。

展示会名「Tauko - Into the Forest」のTauko(タウコ)は、「ひと休み」「休憩」という意味。5名のデザイナーが独自の視点から、タウコと森というテーマで表現した作品が並びました。

エリナ・アアルトは、今は使われていない石切場から集められたプラスチックのワイヤーとチューブが柳の樹皮と組み合わさった木の精霊のような作品「森のおばけ」を制作。サムリ・ヘラヴオは、日本の伝統的な和ろうそくとフィンランド産の赤土を組み合わせて、手作りで成形したキャンドルホルダー「樹皮」「ドット」「ザラザラ」。

マイヤ・プオスカリは、キノコと花からインスパイアされた「菌糸体」や松ぼっくりにインスパイアされた作品。インニ・パルナネンによる白樺のべニアを組み合わせた「夏」レリーフは、迫力の壁掛けと可憐な置き型で披露。「もみの木の森」のテキスタイルは、日本でもおなじみのテキスタイルデザイナー島塚絵里のコレクションシリーズです。

ちょっぴり不思議で、爽やかで。リラックスしたフィンランドの森を感じる空間に癒されました。

 



Elina Aalto, Samuli Helavuo, Maija Puoskari, Inni Pärnänen and Eri Shimatsuka, フィンランドからのデザイナーたち(JFDA)
Tauko - Into the Forest

期間:2023年10月20日(金)~10月29日(日)
会場:Hyvää Matkaa!(ヒュバ・マトカ)
https://designart.jp/designarttokyo2023/exhibitions/3805/