TC隊長 -104ページ目

トムラウシ山 ②日目

3時起床でしたが相変わらず暴風台風台風





早速そこら辺の雪を鍋にブチ込んで湯を沸かす!


パンとホットコーヒーでサッサと朝食を済ませ、お客様にもサッサと食ってもらいテント撤収出発準備!



皆さん既に寒さで震え上がってるニコニコ



出発してすぐ急な雪渓雪が現れますが、
アイゼン(靴の底に付ける鉄の爪)を装着してグングン登っていきます。

お客様には下を見るなと言っておく!
(恐怖で足が固まるから)


危険地帯を脱出して相変わらずホワイトアウトの中を進んでいると、
ルートを全く外れた遠くの方から熊鈴の音が‥

どうやらロスト(道迷い)で右往左往してる人がいるらしく救助に向かい連れてくるシラー

年配男女6人パーティーでしたが、地図コンパスの使い方がわからないと言う
( ̄▽ ̄;)



しょうがないので隊長パーティーの後ろを付いて来ていただく汗

しばらく進んだらまたロストパーティー発見汗汗


勝手に死なれては困るのでまた後ろへ付いていただくシラー



隊長パーティーはお客様が11名から一気に21名へガーン



今年のトムラウシはどないなってんねん汗



ツアーパーティーに迷惑かけられては困るので安全な場所まで来たら離れていただきました。





苦業の末なんとかトムラウシ山の山頂到着!!

しかし暴風ガス台風シラー

でもお客様喜んでいらっしゃいました。。



本当は雄大な大雪山系の景色を堪能して欲しかったですが、
山の神様には逆らえないです。。

皆さんと握手を交わし記念撮影カメラして下山開始!


下りはトムラウシ温泉東大雪荘側の下山口まで6時間半ほどかかりました。


後半戦でようやく晴れ間が差し、
十勝岳連邦や200名山のニペソツ山が見える富士山富士山



実は隊長も重装備でクタクタガーン

コテコテ大阪人のツアーリーダーもカラ元気ガーン

ネパールから助っ人に来たサブリーダーふたりは黙々と歩く。



平気な素振りでお客様を元気づけながらグングン降ります。



そして夕暮れに無事下山お茶



お待ちかねの温泉宿でお風呂温泉 
全員でご馳走ニコニコをいただき、幸せと満足感でいっぱいに。。



何よりこの悪条件の中、お客様はよく頑張ってくれましたキラキラキラキラ

スタッフの皆さんも一致協力してくれましたキラキラキラキラ
初めて北海道の山へいらしたツアーリーダーは隊長より大変だったと思います。





良い人びとに恵まれて感謝です。。

トムラウシ山 晩餐

山中でスタッフの唯一の楽しみといえば食事とお酒ですラーメンお酒





スタッフ専用の狭いテントに引きこもる。



冷えて言うことをきかない手で湯を沸かす。



山の食事はお湯から始まります。



隊長のメニューはいつも通りインスタントラーメンボンカレーライス薫製タマゴ入りニコニコ

相方のツアーリーダーはカレースパゲティーとライスとパンラーメン食パン



まだ茹であがってないのにインスタントラーメンにカレーをブチ込む!(待ってられないあせる)

ゴハンと薫製タマゴもブチ込むあせる



堅いまま食うあせる



とにかく食らうあせる



道中ほとんど飲まず食わずで冷えきった身体にカレースープの熱さが染み渡りますショック!

胃の中にカレースープが落ちてゆく感覚がよくわかります!



少し身体が暖まったら普段は飲まないウイスキーのお湯割りで更に暖まる。



飲みながら明日の行程の作戦や男同士の色話ドキドキ、どうして山屋富士山なんか始めたのか等々の他愛ない話をしながら長い夜を過ごします。。

この瞬間が好きで山仕事をしてるのかとも思います。



お互いの話は尽きないですが翌朝は3時起床の為就寝星空





寒くて寝れず汗





つづく

トムラウシ山 ①日目ホワイトアウト

音信不通中ペタくださった皆さんありがとうございます(^^)





トムラウシ山から無事下山しました!





今日からブログ再開です。





本当は大雪山系の山並み富士山富士山
数え切れないほどの高山植物桜桜
お客様の様子走る人等を写メでアップしたかったですが‥





「はるかなるトムラウシ」と比喩される山‥





遠いです。





2日間で21時間歩き通す。




多少の悪天候はいつもですが、
このツアーはハッキリ言って隊長の過去の登山ツアー経験上では最悪の天気でした雷雨

登りだして5時間ほどで暴風豪雨低温濃霧台風状態台風
しかも今年の山は残雪が多く大雪渓と濃霧でルートが見えずショック!

視界数メートルで地図コンパス頼りで進むこと数え切れず!

お客様の生命に関わる状況だった為今回は写メ一切無しです。



ホワイトアウトとは雪渓や雪原で濃いガス、吹雪等で方向感覚や天地感覚が奪われること。

自分のいる地点を見失うと遭難します。



過去の遭難事例では全身ずぶ濡れ状態でホワイトアウトによる道迷い、
右往左往してるうちに低体温症で動けなくなり死亡というのがパターンです。

意外と簡単に死ねます。


とにかく避難小屋まで皆を歩かせる走る人









疲労困憊で小屋に到着してみたら満杯で入れずガーン


しょうがないのでスタッフで準備してた10人用テントに全員入っていただいて一段落。

山中で初めてテントに泊まるお客様が殆どだったようで、
寒さと雨風がテントを叩く音で全く眠れなかったようです‥




つづく