今とても読んでみたい本が2作品あります。

 

①『N』 道尾秀介著 集英社 2021年10月5日発売

「魔法の鼻を持つ犬」とともに教え子の秘密を探る理科教師。

「死んでくれない?」鳥がしゃべった言葉の謎を解く高校生。

定年を迎えた英語教師だけが知る、少女を殺害した真犯人。

殺した恋人の遺体を消し去ってくれた、正体不明の侵入者。

ターミナルケアを通じて、生まれて初めて奇跡を見た看護師。

殺人事件の真実を掴むべく、ペット探偵を尾行する女性刑事。

 

全六章で構成されており、章ごとに上下逆に印刷されています。

読む順番が決まっておらず、好きな順番で読むことができ、しかもその組み合わせは720通りあります。

 私の場合は、読む順番は自由です!と言われてもつい最初から順番に読んでしまいそうです。

 

②『残像に口紅を』 筒井康隆著 中公文庫 1995年4月18日発売

「あ」が消えると、「愛」も「あなた」もなくなった。ひとつ、またひとつと言葉が失われてゆく世界で、執筆し、飲食し、交情する小説家。究極の実験的長篇。

 

使える文字が一文字ずつ減っていく小説です。50音の内度の順番で使えなくなるかなど、ネタバレが怖くて調べられていませんが、「す」と「き」が消えると、「すき」という単語が使えなくなります。これも夏目漱石の「月が綺麗ですね」位のインパクトがある語彙力で代用していくんでしょうか? 早く読んでみたいと思える作品です。

 

2作品ともAmazonで偶然知ることができた作品です。

リアル書店に行ったときは、どうしても見る種類が限られているようで、自分の知らない作品との偶然の出会いはありがたいです。

 確定申告時期が終わったらすぐに読んでみようと思います。

 

Hでした。