映画「反撥」ロマン・ポランスキー監督作品第2弾 | ほくとの気ままなブログ

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ロマン・ポランスキー、サイコスリラー作品

 

映画「反撥」

 

 

1965年 イギリス 105分

 

<監督>

ロマン・ポランスキー

<キャスト>

カトリーヌ・ドヌーブ

イヴォンヌ・フルノー、

ジョン・フレイザー、

 

<内容>

イギリスで働くポーランド人の姉妹キャロルとヘレン。

姉のヘレンが活動的な性格なのに対し、妹のキャロルは内気な女性だった。

映画 『反撥』 | 日常性の地平

姉とその恋人との情事の音を毎晩のように聞かされていたキャロル(カトリーヌ・ドヌーブ)は、次第に男性恐怖症に陥っていく。

そしてその一方で、男との官能を妄想するようになるやがてその幻想は、彼女に殺人を犯させるまでになっていく……。

 

男性恐怖症の女性が、狂気にむしばまれていく様を描いたサイコ・スリラー

 

(allcinema)

 

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(もう少し詳しくご覧になりたい方はお読みください:ネタバレ注意

 

反撥の画像一覧 | 映画ポップコーン

 

ロンドンのアパートで姉ヘレンと暮らすキャロルは、美容室で働いていてデートを誘う男コリンもいる。

 

カトリーヌ・ドヌーヴ 主演『反撥』/1965年 イギリス映画 | おじ ...

 

姉が妻子持ちの男マイケルを、毎晩のように部屋に泊めることに強い嫌悪感を抱いていた。

毎晩のように、姉の喘ぐ声が聞こえてくる。

神経質で潔癖性のキャロルは、男性恐怖症になると同時に男に犯される夢を見るようになり、徐々に精神的に壊れて行く。

 

反撥 (1964) イギリス: こんな日は映画を観よう

 

姉と男が旅行に出る。家賃の支払もせず、引きこもってしまう。

ようやく店に出てきて店主から厳しく注意され、ついに客にケガをさせてしまった。

アパートに帰ってから会えないと苛立つコリンが訪ねてきて、ドアを無理に開けて入るが、すきを見て殴り殺してしまう。

 

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姉からピサの斜塔の写真が入った絵葉書がきて「家賃は払ったか」と書いてある。その間も壁から男に掴まれる妄想に駆られる

姉の不倫相手の妻らか電話がある。

 

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反撥のTwitterイラスト検索結果。

 

家主がやってきてドアを開ける。家賃を渡したら「精神病院さながらだ」と言われ、腐ったウサギ料理を見つけられる。

家主はいやらしい眼で舐め回し、友達になれたら家賃はタダにするといって襲われたため、隠し持っていたナイフで刺し殺す。

コンセントに挿してないアイロンをかける。

ベッドでまた襲われる夢。

 

雨の中、姉たちが旅行から帰る。

異様な気配を感じた姉が中に入って叫ぶ。男がやってきて警察に電話をかけようとするが、切られていた。ベッドの下からキャロルが見つかり、男が抱きかかえて外に出る。

 

映画 『反撥』 | 日常性の地平

 

映画ポスター 反撥 ロマン・ポランスキー カトリーヌ・ドヌーヴ ...

 

ブリュッセルでの家族写真が映し出され、小さい頃のキャロルがアップになる。

 

(ウィッキペディア一部参照)

 

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ギャオにて初鑑賞。

カトリーヌ・ドヌーブが主演ということで興味津々でした。

ポランスキー初期作品2連発です。

ちなみに翌年の作品では、ドヌーブのお姉さんを起用しています。

 

15回ベルリン国際映画祭、銀熊賞の審査員グランプリに選ばれています。ちなみに日本映画では「海と毒薬」「偶然と想像」が選ばれています。

 

 

カトリーヌ・ドヌーブの一人芝居

 

カトリーヌ・ドヌーブ、「シェルブールの雨傘」の翌年の作品。22歳の時の作品でしたが、今まで見てきたドヌーブのイメージと異なった作品。こんな作品にも出演していたのだと驚きもありました。

ほとんどが彼女の一人芝居のような作品で、セリフもあまりなし。

 

反撥 - 解説・レビュー・評価 | 映画ポップコーン

 

そのなかで精神が破壊されていく女性を演じています

ですから、けっこう演技力を問われる作品であるかもしれないのです。そのような主人公を演じてはいるのですが、ただ個人的にはもうひとつ狂気に満ちた姿になっていない気がしましたがどうでしょうかね。

 

サイコホラー作品で、ポランスキー監督の後の作品、「ローズマリーの赤ちゃん」への布石作品ともいえるでしょう。

 

 

妄想と幻想と現実の世界

 

最初まぁそんなに怖くないだろうとなめていたら、不覚にも途中でドキッ!としてしまったシーンなどがありますので、気を付けてください!

 

演出もなかなかのもの、

 

静寂に包まれた時に時計の秒針の音だけが部屋に響く、

けだるい彼女のネグリジェ姿、

髪の毛が乱れている、

爪を噛む動作、

あと何度も出されるうさぎの丸焼き、

その何日も放置された丸焼きに群がる蠅の羽音、

急に壁にひびが入る映像、

 

反撥」 の巻 映画 あらすじ | おうち映画

 

反撥 シネマの世界<第885話> : 心の時空

 

妄想と幻想と現実の世界が入り混じる、モノクロ映像は独特の雰囲気をかもしだしています。

 

彼女の少女時代の家族写真。

その写真に写るキャロルの姿はそっぽを向き嫌悪感をあらわにした姿。この写真も劇中、何度も映し出されます。

 

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人生論的映画評論・続: 反撥('64) ロマン・ポランスキー

 

そしてキャロルは成熟しきっていない女性のままで終わるのですが、やはりカトリーヌ・ドヌーブへキャロルを通して、監督の少女フェチへの思いが込められているのかと、勝手に思ってしまいました。

 

カトリーヌ・ドヌーヴの『反撥』: 備忘録のようなもの

 

先ほども書きましたが、ウサギの丸焼きがこれまた何度も出てきます。キッチンに何日も放置されていたり、はたまた彼女のバックの中に入っていたり。うさぎの丸焼きも、なにか意味があるのかもしれませんね。

 

初期作品3作鑑賞しましたが、それぞれポランスキー色を感じる作品でもあり面白かったです。

ただし、のちの監督作品「戦場のピアニスト」とは比べてはいけませんw

 

5点満点中3.8