映画「星屑の町」 | ほくとの気ままなブログ

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映画「星屑の町」

 

2020年  

配給:東映ビデオ 

製作:「星屑の町」フィルムパートナーズ 

102分

 

<監督>

杉山泰一

<キャスト>

太平サブロー、

ラサール石井、

小宮孝泰、

渡辺哲、

でんでん、

有薗芳記、

のん、

菅原大吉、

戸田恵子、

小日向星一、

柄本明

 

<内容>

地方回りの売れないムード歌謡コーラスグループ『山田修とハローナイツ』

 

 

大手レコード会社の社員だった山田修(小宮孝泰)をリーダーに、歌好きの飲み仲間である市村敏樹(ラサール石井)と込山晃(渡辺哲)、青木五郎(有薗芳記)をコーラスに、大阪ミナミでくすぶっていた歌手・天野真吾(大平サブロー)をボーカルに迎えてスタート。途中から参加した西一夫(でんでん)は、ハローナイツの借金を肩代わりすることを条件に、博多にある焼き鳥屋と4人の子どもを女房に任せてグループに参加。

それぞれの事情を抱えながら続けてきたものの、これといったヒット曲もなく、ベテラン歌手・キティ岩城(戸田恵子)一緒に地方を回りながら、細々と活動を続けている。

 

 

ある日、修の生まれ故郷・東北の田舎町にやって来たメンバーたち。そこには、修と遺恨を残す弟の英二(菅原大吉)が待っていた。一方、英二の息子・啓太(小日向星一)の幼馴染み・愛(のん)は、スナックを経営する母・浩美(相築あきこ)を手伝いながら、歌手になることを夢見ていた。

 

 

そんななか、突然、愛がハローナイツに入りたいと直訴

酔っ払った市村が適当な返事をした事から大騒動に発展するが、結局、愛はハローナイツに加入することに。

 

 

じわじわと人気が上昇していくハローナイツ。スポットライトを浴び、状況が一変していくなか、メンバーたちは夢を叶えたかに見えたが……。

(MovieWalker)

 

 

**********************

 

昭和歌謡の世界にようこそ!!

 

 

緊急事態宣言が出る前に観に行こうと思っていた作品。

緊急事態宣言解除後、最初の劇場鑑賞がこの作品です!

 

先週土曜日に、横浜シネマリンへ足を運んできました。

邦画の封切りはあまり見ないほうなのですが、私の好きなこの「昭和歌謡の世界」に、笑いあり涙ありの人生劇場を期待できるような内容にビビビと気持ちが少し動かされ、そして落ちぶれたオヤジコーラスグループ「ハローナイツ」と、歌手になることを夢見ているシックスティーンズルックの「愛(のん)」のポスターに稲妻に撃たれたように心奪われ、すたこらささっと劇場に吸い込まれてしまった次第w

 

 

愛&ハローナイツ最高でしょう♪

 

 

この物語は舞台劇として、1994年に上演された「星屑の町・山田修とハローナイツ物語」を皮切りに、その後25年にわたって全7作が上演されていきた「星屑の町」を原作とした物語とのこと。

舞台で演じてきた方々が、25年経って本当におやじ(もしくは老人)のままで映画で登場しています。

 

舞台を観てはいないのでなんとも言えませんが、長年演じてきた個性豊かな面々ですから、その意気はぴったりで舞台の面白さを映画でもそのまま出していたのだと思います。

 

また居酒屋の責任者として登場する春風亭昇太さんが、お客さんの座布団とるような小ネタなど、所々で色々ぶち込んでくれて笑いもとってくれていました。

 

 

そして本来はこの物語は、落ちぶれたコーラスグループ「ハローナイツ」の哀愁を描いた作品だと思うのですが、この映画を観る限り主人公になってしまっているのが、歌手になることが諦めきれない愛演じる圧倒的存在感の「のん」さんです!

「のん」恐るべし!!

 

 

のんさんのオールディズ全盛時代を感じさせるシックスティーンズルック、レトロモダンな衣装に髪型姿が可愛いったらありゃしない

 

劇中で歌う歌はそこそこ上手いのですが、プロ歌手になるほどではないかな??

しかししかし、ただ彼女が歌う歌にはなぜか、心揺さぶられるのですよ!!

そこが彼女のすごいところ。

やはり何か持っていますね!!

オーラさえも感じてしまいます。

 

 

劇中で歌う「新宿の女」「恋の季節」そしてオリジナル曲「「シャボン玉」などよかったですね。

 

また「宗右衛門町ブルース」「ほんきかしら」など昭和の懐かしい名曲が登場しますので、家に帰ったとき、じわ~と映画を思い出し、ついつい口ずさんでしまうのではないでしょうか?w

 

 

のんさんは、能年玲奈時代に朝ドラ「あまちゃん」で大ブレークしましたが、その後はすったもんだがありましたよね。

うまく育てれば、もっともっと素晴らしい女優さんになるのではないかと思いますがどうでしょう。

そして関西出身の彼女ですが、おどおどしているけれど、どこか芯が強い東北の田舎娘がぴったり似合います。

その感じの「のん」さんは、若いうちでの魅力だと思うので、もっと早く彼女の良さを引き出した作品ができることを願いたいですね。

 

 

脇を固める俳優陣も流石です。

個性あるハローナイツの面々の他、一緒にドサまわりする歌手を演じる戸田恵子さんは、歌はうまかったですね。

なんたって「あゆ朱美」ですから~!

知ってるかなぁ???

 

 

舞台でも「星屑の町~東京砂漠編」に戸田恵子さんが登場していたそうです。

 

102分の物語の中に、親子や仲間の絆、故郷への思いなど心揺さぶられる内容がてんこ盛りでした。

 

 

ジワーとくる昭和の世界を描いた、この物語の素材は良かったですね。

笑いあり涙ありの展開、ただしそれぞれの話が中途半端で切り替わってしまいます、また映像もブレブレの場面が多々あり、誠に残念無念でした><

まさか新たなカメラワークではないと思うのですがww。

 

もう少し丁寧に作ってくれていたら、もっと味わいのある映画になったと思うのは私だけでしょうか?

 

 

昭和歌謡、ムード歌謡の世界、そして昭和をジワ~と感じたい方はぜひご覧くさい。

 

そしてあまちゃんの続編とも思えてしまうこの作品ww

「のん」さんの魅力を十分に堪能してください。

 

5点満点中3.1