映画「SFソードキル」 | ほくとの気ままなブログ

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藤岡弘さん、あなたはすごい!!

 

映画「SFソードキル」(Ghost Warrior)

 

1986年 アメリカ 81分

 

<監督>

J・ラリー・キャロル

<キャスト>

藤岡弘、

ジャネット・ジュリアン、

ロバート・キノ、

ミエコ・コバヤシ

 

<内容:ネタバレ注意>

1552年、日本の武将ヨシミツ(藤岡弘)は敵に捕われた妻チドリ(ミエコ・コバヤシ)を救出しようとするが、逆にやられて湖に転落する。

現代、2人の男女が洞窟で氷漬けになっているヨシミツを発見彼の身体はLAの研究所に運ばれ、リチャーズ博士(ジョン・カルヴィン)によって蘇生手術が行なわれた

よみがえった彼に女性記者クリス(ジャネット・ジュリアン)が興味を示し、彼に惹かれていく。実験材料としかみないリチャーズと違って、彼を人間としてみるクリスにヨシミツは心を許す。

刀を盗もうとした所員を斬り捨てたヨシミツは外に出た。チンピラに襲われていたウィリー(チャールズ・ランプキン)を助け、ウィリーは彼をスシ・バーに連れていく。ヨシミツはお札参りにきたチンピラを斬殺。

彼をバーガー刑事(フランク・シューラー)が追う。クリスは彼を日本人の古美術商タガチ(ロバート・キノ)の店にかくまうが、リチャーズ博士らが来て、スタンガンで彼を倒す。彼を闇に葬り去ろうとするリチャーズとクリスが争い車は横転。

ヨシミツとクリスは牧場で白馬を盗み、森の中を逃走する。バーガーはヘリをとばして追跡した。

警察の銃弾を浴び、「武士の道は死じゃ」とつぶやき、再びヨシミツは湖に転落していった。(MovieWalker)

 

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なぜにこの映画を鑑賞したかといいますと、少し前に記事アップした映画「ザクロの色」を教えていただいた方と、佐藤純彌監督の超問題作品www「北京原人 Who are you?」について話をしていたところ、この作品を知っていますか?と紹介されて、初鑑賞。

 

またまたオイシイ作品でした!

 

簡単に内容をお伝えすると、冷凍マンモスならぬ自然冷凍保存された仮面ライダーいや、古代のサムライがアメリカの現代に蘇った話。

亜種のタイムスリップ物です。

両作品とも、ギャップをもったままでのタイムスリップは共通しているでしょうか!

 

エンパイアー・ピクチャーズ制作作品

この会社「低予算で面白いものを作る」がコンセプトの映画会社、どちらかというとB級作品専門のようです。

ですからギャグ映画かな?と期待しないで観ましたが、なかなかどうしてどうして、サムライの事などをしっかりした形でちゃんと描かれている作品で面白かったですね。

 

どうも、サムライではなく侍とはどういう者かなど、藤岡弘さんのアドバイスが色々とあって、脚本が書き換えられたようです。

制作サイドはよく受け入れてくれましたね。

それだけでも奇跡の映画だと思います。

場合によってはギャクまたはサイボーグ的な戦闘ものになってしまってもおかしくはなかったですから。

 

現代に蘇ったヨシミツさんは、ヘリコプターTVに映るヘビメタバンド電球、自動車、ビールなどにカルチャーショックを受けます。

そのびっくりした、なんともいえない演技が良かったですね。

 

 

そして、映画「用心棒」ではありませんが老人にたかっているピストルを持ったギャングを一刀両断、バサっと切り捨てる侍の痛快さ!

けっこう見どころありました。

 

また寿司レストランのようなところで、「おまえはトシロウ、・ミフネだ」と驚かれるシーンは、当時としてはサムライはなんともそんな感じだったのでしょうねw

 

 

 

この映画は確かB級ではありますが、藤岡さんが演じたことによって、相当引き締まりまともな映画になっています

藤岡弘さん自身が、侍のような方ですしw

予算の都合でアメリカに住む東洋人を、サムライに見立てて演技させたりしていたら、とんでもない作品になっていたのではと思うくらいです。

 

 

いたってストーリーはありがちで、チープな感じ満載なのですが、さきほど記述したように藤岡さんの熱演がすごいのなんのって!必見!!ハリウッド初主演とは思えないくらいです。

 

 

 

 

「ここはどこじゃ~」

「拙者まかべ族のタガ・ヨシミツである」

が耳について離れませんw

もちろん、彼ヨシミツさんはここがどこで、何があったかは理解不能なままでしたが。

 

 

ラストは、「SFソードキル2」に続くような感じでもありましたが、残念ながら2はないんですよね。

今度北欧やインドあたりで蘇ってもいいかと個人的には思った次第でw

 

(おまけ)

藤岡さんの芸名は「藤岡弘、」で「、」がついています

知りませんでした^^;

 

芸名に読点(「、」)を付けるまで

1984年(昭和59年)、アメリカ映画「SFソードキル」に主演し、パリ国際ファンタスティック&SF映画祭批評家賞を受賞。日本人として初めて全米映画俳優組合員となった。この出来事がきっかけとなり、「昔の武将は一度"、"を打って決意した。周囲に流されることなく立ち止まり自分を見つめる」という覚悟と、「『我未だ完成せず』との意味を込めて」芸名の最後に“読点”を付けることにした。その一方、「、」には「てんでダメな男」というシャレもかけられているという(ウィッキペディアより抜粋)

 

今作の出演により藤岡さんはオーストラリアの名誉市民になったようです。現地での本作の評判はかなりのものだったとのこと。

 

ラストでタガ・ヨシミツは女性記者に「武士の道は理」といって湖に転落していくのですが(確かに理としゃべっています)そのあと、現地の警官がその女性記者に「彼はなんと言っていたんだ」と質問したときに「武士の道は死と話していた」と伝えています。

「理」と「死」では大きく違ってきますが、なんで「死」で訳されてしまったのでしょかね?

 

けこう楽しく鑑賞、ただ映画的には・・

 

5点満点中2.5点

 

点数は低いですが、ある意味観てほしい作品ではあります。

ただ誰にでもお勧めはできないのですが!w

この類、好きな人いるとは思いますけれどねぇ~w