春季関西大会2回戦で最終回3-1から、まさかのサヨナラ負け。
ジャイアンツカップ兵庫県予選の出場権をかけたGWの西部ブロック大会はベスト4以上を目標とし、
その目標は達成したものの、準決勝でタイブレーク、表に6点を奪いながらも、その裏7失点でサヨナラ負け・・・。
私自身はベスト4をゴールとした投手起用をしましたので準決勝での敗戦は全く問題ありませんでしたが、
それでも悔しい敗戦を経て、チーム内に蔓延する負のオーラに頭を悩ませていたのは事実です。
もちろんこれまで公式戦で結果を出してない投手の踏ん張りがあったこその惜敗でしたが、
負のオーラがあると一瞬にしてチームの成長・勢いは途絶えてしまいます。
目標は何なのか?
チームはどこを見ているのか?
決して指導者がぶれるわけにはいきません。
その間、勝敗を問わず、最大の目標であった投手陣の底上げがある程度できたこと、
目先の1勝よりも、チームの目標を見失うことなく、チーム力の向上に徹してきました。
そして過日の徳島県知事杯は全投手陣の頑張りで見事優勝を成し遂げました。
4人の投手陣が自らの責任を全うした優勝!
何よりもこれが一番の収穫。
日本選手権の予選に大きな勢いをつける大会となりました。
しかし、私自身、春季大会以降、やるべきことはできたと思いつつも、
最大の目標、日本選手権の予選には並々ならぬ緊張感がありました。
日本選手権の予選は、応援含め、”負けたら終わり”の独特の空気感があります。
各チーム、指導者・選手・・・そして保護者の想いを背負った戦いとなります。
私は毎回「いつもどおり!」を選手に徹底しますが、選手もチームに関わる関係者もこの大会にかける想いは強く、
「いつもどおり」が一番難しい・・のが事実。
1回戦の相手は名門・大和高田シニアさんでした。
伝統ある強豪!
今回の抽選結果は一戦も気が抜けない相手ばかり。
だからこそ、選手のこれまでの成長の過程が重要であり、それが生きる試合になります。
厳しい練習を乗り越えた選手の精神力こそが大一番に勝利への礎になります。
私には選手を信じる他ありません。
試合が始まり、やはりなかなか歯車が噛み合わないことを実感。
大和高田シニアさんにもかなりの気迫を感じました。
しかしこの試合は、少なかったチャンスにしっかり打線が機能しました。
2-0でリードながらもエースの球数も気になり始めた5回。
2死満塁。
ここで4番打者が、フルカウントから走者一掃の長打!
完璧な当たりでした。
これで勝負を決めました!
エースも投げにくそうにしながらも要所でギアを上げ、無失点。
終わってみれば6-0の完勝!
まずは一番難しい初戦を無失点で乗り切ったことはチームにとって非常に大きいです・・
また今後につながるプレーも随所にあり、
選手はこの1か月でさらに心身共に強くなっていることを実感することができました。
来週は土日の連戦となりますが、
とにかく一戦必勝!
選手は失敗を恐れずこれまで取り組んできた”兵庫北摂野球”をやりきるのみです!
そして今日受け取った大和高田シニアさんの想いのこもった鶴の重みも背負って躍進しよう!
勝者の宿命は、試合に勝ち続ける度に重く、そして大きくなります。
それが野球道です!
兵庫北摂はベースボールでなく、野球道です!
礼に始まり、礼に終わる、今も野球の試合に残るこの伝統の意味を良く考えよう!
関わる全ての人々の気持ち、そして敗者の気持ち・想い、
何よりも野球ができる感謝の気持ちを背負って
これまで積み重ねてきた野球を全て出し切ろう!
やりきるのみです!
必ず道は開ける!