春の結果 | 北摂つばさ高校野球部のブログ

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北摂つばさ高校野球部の活動や情報を、不定期ですがご紹介できたらと思います。応援してくださる皆様、本気で高校野球をやりたい中学生に読んでもらえると幸いです。



ご覧の通り、1ー8の7回コールド負けです。

よくある点数の入り方ですね。

序盤に好都合なことが重なり、上宮も一瞬ヒヤッとしたと思います。

しかし、そこから格上相手に接戦を辛抱するだけの精神力は、チーム全体としては持ち合わせていませんでした。

完全な力負けです。

ただ、秋の大会から比べて、試合内容は格段に良くなっています。

試合後のミーティングで、「70%以上自分の力を出せた人」と尋ねたところ、つばさの部員で試合に出ていた選手は全員手を挙げてくれました。

外から見ていても、選手の言う通り、状況に応じてやるべきことを淡々とできていたと思います。

アウトプットの面では十分合格点です。


昨秋は何一つ発揮することができずに負けましたが、今回はある程度出せた結果の負けです。

もちろん、こちらがどれだけ発揮したとて、相手の地力に及ばないことは分かっています。
 
なので、相手が力を出せない状況までもう少し辛抱できていたら…面白かったんですけどねぇ。


私個人としては、「持っている力(インプット)」と「出せる力(アウトプット)」の掛け算で「実力」と考えるようにしています。

例えば、持っている力が200の選手が、出せる力が20%なら、その選手の実力は40。

持っている力が100であっても、出せる力が80%なら、その選手の実力は80。

これを世間は「番狂わせ」と呼ぶのだと思っています。

高校生も同じように、目で見える「持っている力」で判断しがちですが、いわゆる「うまい順」に起用したところで勝つ確率は下がるだけです。

私はどちらかというと、「出せる力」を意識して日々の指導にあたっています。

「うまくなる」だけでいいなら、草野球で十分です。

とりあえずたくさんボールを触って、何かしら野球の動作をしておけば、成長期も相まってうまくなると思います。

しかし、それを一発勝負でアウトプットしようと思うと、自分の行動や感情をコントロールする力、考えや判断ができる力、周囲と協力しコミュニケーションがとれる力、未来を想定する力、言葉の意図を読み取れる力、広い視野で敏感に気付ける力、物や時間を管理できる力等々、数え上げたらキリがありませんが、つまりは人間力を鍛えなければなりません。

それらは、練習以外での学校生活や学校外での取り組みが大きく関わってきます。
(この練習以外の部分を共有できないというところに、連合チームの難しさがあるように思いました)

そういったところを言い続けてきて、半年間で力を出せる状態まで成長した選手たち、立派だったと思います。


上宮に勝てる確率が、決して0でない状態で春の公式戦を迎えられたのではないでしょうか。


この春で力を出せる状態まで成長できたということは、夏の大会で「初戦突破」が達成される可能性があるということです。


まっ、抽選次第ですけどね。笑


この抽選はどんな努力をしても変えられないので、我々ができることは、「実力」で勝ることができるチームを、1つでも増やしておくことだけです。


先ほども言いましたが、「実力」=「持っている力」✕「出せる力」です。


「持っている力」が全く足りていないのは変わらず課題です。


せっかく出せるようになったのなら、残り3ヶ月必死になって力をつけてもらいたいと思います。

が、がです。

ここから新入生が入ってきます。

新しい出会い、新しい戦力はもちろん楽しみではありますが、例年通りであれば、おそらくどの生徒も力を出せる状態にありません。

また1から、いや0から鍛えていく必要があります。

後輩たちを指導しながら自分を鍛えていくのは大変ですよ?

我々でも、「出せる力」を指導するのは骨が折れます。

だからといって、放ったらかしで、しかも夏単独で出ようもんなら、おそらく野球になりません。

それも高校野球です、頑張ってください!

どういった形で夏の大会に出場するかはまだ未定なので、決まり次第報告させてもらいます。