フィリップ・ドゥクフレDCA「パノラマ」2014/06/30 | スズキ拓朗の"クッタクのある"日々

スズキ拓朗の"クッタクのある"日々

CHAiroiPLIN主宰 tamagoPLIN主宰 コンドルズ所属
コンテンポラリーダンサー/コレオグラファー/演出家


フィリップ・ドゥクフレDCA「パノラマ」

無事、日本ツアー終了いたしました!

6月はこのパノラマと共に日本を旅しました!

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彩の国さいたま芸術劇場から始まり、
松本市民芸術館、北九州芸術劇場、そしてファイナル!琵琶湖ホール!

フィリップ・ドゥクフレと言えば、コンテンポラリー界では知らない人はいない程の超有名人!
オリンピックの開会式演出や、シルクドソレイユの演出も手がける異才!

6年前ぐらいに日本に来た時にも僕は観に行った覚えがある

映像作品もいくつも出しており、僕も映像から影響を受けているたちだ

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フィリップ師の創り出す世界は本当に面白い!
まるで子供の国にきたかのような遊びが盛りだくさん!

コンドルズの近藤さんもそうだが、
無駄なことや、意味のないことに楽しみを見出す☆笑

例えば①と②と③というシーンを作ったとして、そのシーン自体のクオリティはまぁ当たり前のこととして強化していくにして、
大切なのは、実はそのシーンとシーンの間や、シーンとは関係ないことをいかに行うか!

それが想像力!右脳ちゃんにダイレクトに訴えかける手段だなと思った

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DCAのダンサー達は卑怯なぐらいに、個性的
フィリップ師曰く「その人をみてすべて決める」
まさに個性を生かした作品と演出なのだ

それにもちろん応えるダンサー達

ダンスもできれば演技もできる
歌はさることながら、一人一人特技を持っている

普段から本当にうるさいし、子供のように騒ぎ立てている(笑)
京都に行った次の日は、歌舞伎のモノマネ大会
僕が狂言を少し教えると、開演ギリギリまで太郎冠者を連発(笑)善竹先生、すみません(笑)

日本人って本当に真面目すぎるんだなと痛感するほどに自分勝手なダンサー達

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あっ、今回登場シーンでバトンをやるんですが、まぁ無理やりやらされまして
バトンはできるようになりました(^_^;)特技?が増えた☆

フィリップ師の演出助手であるエリックは日本語を勉強中!
そのエリックが、自らのパーカーを僕にプレゼントしてくれた

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とってもうれしい!
しかし僕も負けてはいられない!
実は今日という別れの日に備えて、ダンサー、スタッフ一人一人に合わせたプレゼントとフランス語でがんばって書いた手紙をセッティング♬

日本の古きよきものは京都できっと沢山買っただろうから、僕は日本のアニメ文化に関係してる流行りもののキャラクターを中心にプレゼントを購入

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われながらに適当に購入(笑)フランス語もあってるかどうかわかんないのに、もう猛烈に皆感動してくれた

もういつ逢えるかわかんないから、いままでこんな女子めいたことしたことないけど、案外こういった作業は楽しい
こういった時間をかけただけのなんかしらの価値っていうのはやっぱりあるんだなと、星の王子さまを改めて尊敬☆

フィリップ師には日本の文化
そして最近海外でも流行っている
けん玉
をプレゼント!喜んでくれるといいな♬エリックに預けました
あっ、フィリップ師は先に帰ったんですよ(笑)

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今回のタイトルでもあるパノラマを象徴する舞台美術
床は演出助手のエリックも創作に協力したんだとか
やっぱり床と天井は美術として重要すぎますね!

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僕は今回、相方のマチューの言っているフランス語を日本語で同じく進行役として登場するというポジションでした

それならフランス語のわかる通訳さんにお願いしたほうがよいのではないかと思いますが

「いやいや、僕はダンスも演技もできるスペシャル通訳がほしいんだ」

とフィリップ師。
はい、あの…というわけで
スペシャル通訳にならなくてはいけなくなったのでした(笑)

クラウンをやっている相方のマチューは僕にこう言った
「本当のクラウンは悲しいものだ。自分がこの舞台に立ってすみません。自分は最低だと思うことが大事だ。」

う~ん…あまりにも確信を言い当てすぎている
まさにチャップリン
今回は本当に申し訳ないとマイナスな心で舞台に臨んだ僕でした(笑)
う~ん、きっとそういうことでないんだなと思いつつ、
さもフランス語わかりますって感じなのに、公演後のアフタートークではまったく話せないっていうバレバレ感は本当に申し訳ないと思った(笑)

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この1ヶ月
吸収することしかなかった
失ったものは不安という言葉ぐらいなものです

フィリップ師の目指すもの、大切にしているものを目の当たりにし、

うおぁ~…もう全部やることやっちゃってるじゃんとおもいつつ、
自分はまだまだなんにもやってないし、逆になんでもできると思いました

自分がいままで歩んできた道、やろうとしていることは間違ってはいないし、このまま面白いものを創り続けようと確信しました
迷いはありません

フィリップ・ドゥクフレ師、DCAのダンサー、ジュリアン、ヤニス、レミ、リザ、バイオレット、メリチェイ、マチュー、スタッフのボニー、ナタリー、ペギー、ベゴーニャ、クロエ!

ありがとう!本当に素敵な出逢いに感謝
またあいましょう!
別れはやはりさみしいが、
明日からが楽しみでならない

彩の国の皆様、松本の皆様、北九州の皆様、琵琶湖の皆様!
そして観にきてくださったお客様!
本当にありがとうございました

僕はここから、更なる努力と向上心で突っ走りたいと思います!!