血というもの | 漢方とハーブのお店 なつめやつれづれ養生日記

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長野市の善光寺の門前にある漢方・食・養生の専門漢方薬局
『なつめや』の薬膳や、身体、季節の養生についてつらつら綴る
養生日記

『血ってなんですか?』という質問を薬膳講座の

はじめにすることがあります。

 

血って・・・と考えて、栄養とか酸素とか体の隅々に

運んでいるものですよね?とお答えになります。

では、栄養ってなんですか?ってさらに質問。

 

栄養って・・・エネルギーでしょ?って答える。

エネルギーって気ですよね?って話をすると

血はエネルギー、気が物体化したものです。

 

知っているようで、知らない血。

私たちは案外体のことも知っているようで

知らないことが多いのかもしれません。

 

女性は月経や出産や授乳などで血を失う機会が多い。

とくに母乳は『白い血』を呼ぶほどで、授乳中は毎日献血

しているようなものです。

それなのに、産後ダイエット、とか・・・。

逆に産後からアイスやらケーキやらと

血が冷えたりドロドロしそうなものを食べている人もいる。

更年期、しらんぞ〜と言いたくなる。

 

以前、薬膳講座に中国人の女子学生が参加してくれた時に

『日本人の女性はいつでもアイスを食べています。

中国では月経や出産時は絶対に冷たいものは食べてはいけないと

母親に教えられます』と言っていたことが印象的です。

今の日本ではそういうことを知っている

母親が少ないのかもしれません。

 

血の不足というのが

『貧血』という言葉で捉えてしまって、

病院で貧血でなければ自分は問題ない、って考えてしまう。

 

検査数値は関係なくその人の体全体の状態から

血が不足している症状が出ていれば『血虚・けっきょ』という

ことになります。

 

東洋医学では貧血でなければ問題無し、ではないのです。

 

血虚というのは簡単なところでは爪が割れやすくなったり、

脱毛しやすくなったり、頭痛がしたり、目が疲れやすくなったり

と色々とサインを出します。

爪が割れる〜と、ネイルしているとその血不足に

気づかなくなってしまいます。

 

けれど、どのサインも血の不足から起きていることとは

知らない人が多いですね〜汗

 

血虚でも大汗をかくようなスポーツをして健康づくり!とか

言われると『・・・・』言葉を失いかけることが多いははは

汗のような体液も血と同じと考えるのが東洋医学です。

女性アスリートに月経が止まってしまうことが多いのは

東洋医学的に見たら、汗をかくことで血を失うから、という

ことになります。

 

妊娠したい人は血を補い、失うようなことはしないで欲しいですね。

ダイエットしたほうがいい人も時にはいますが

それは糖質を抑えるってということ。

つまり、おやつは食べないでください、っていうことですね。

砂糖の糖分は必要ない。

血を作り出すような赤身の魚肉や、色の濃い野菜は

しっかり食べて欲しいですね〜。

 

いろんな情報が乱れ飛んで

自分の体質や状態とあっているかどうか

よ〜く考えて体を調えていくというのが

難しい時代なのかもしれません。

 

さてさて、6月はなつめや養生本を少しずつ書きます。

知っているようで知らない体のこと、サイン、養生、食べ物について。

 

4、5日の気功WSの申し込みは締め切りました。

当日がどんなことになるのかとても楽しみです!