こんばんは。

本日も4年目の先輩方にお話しを伺っていきます!

5日目は樋口諒太(内野手・札幌南)と田村捷(内野手・西京)です!


  樋口諒太(内野手・札幌南)

 北大野球部を引退してから早3ヵ月、光陰矢の如しとはよく言うが時の流れの速さにはほとほと驚くばかりである最近では体を動かす機会もめっきり減ってしまい、野球部現役時代よりも10キロ近く少ない数値を示す体重計の表示に、「自分はもう野球部を引退したんだな」と実感させられる。

 さて、北大野球部で得たものというテーマで今回はお話させていただく。私が野球部で得たものとはなんだろう。改めて考えてみると、本当に様々なものを得ることができたと思う。視野の広さや大学生活を部活に費やすという経験、かけがえのない仲間など枚挙にいとまがない。その中でも、私が北大野球部で得たものとして最も貴重だと感じるのは、マネジメント能力である。

 ここでマネジメント能力と述べたのは二つの意味がある。一つ目は、自分自身の時間をマネジメントする能力のことだ。多くの方が経験してきたように、あるいはイメージするように高校までと大学では、ありとあらゆる自由度が各段に異なる。大学の講義は各々が好きな時間割を組むこと可能であるし、成績の取りやすさも教授によって様々である。ほとんどの人がアルバイトをするだろう。20歳を超えれば飲酒も可能になり、野球部や学友と日付が変わるまで飲み明かす、なんとことも少なくない。私は実家暮らしであるが、一人暮らしをすれば身の回りのことを全て自分自身でこなさなければならない。こういった中で、野球の練習のための時間を捻出しようと試行錯誤しているうちに、否が応でも「時間をうまく使う」ということを意識するようになる。これに失敗すると体調を崩したり、「もう一年遊べるドン!」を身をもって体験する羽目になる。

 二つ目は、チームをマネジメントする能力である。北大野球部では4年生を中心にチーム運営を行うのだが、これはまさに「マネジメント」そのものである。練習メニュー決定もちろんであるが、円滑に活動を行うためには広い視野で周りを見渡さなければならない。特に、先ほども触れたが、部員ごとに講義の時間割が異なるのでこの調整なかなかに骨が折れる。自分の練習だけに注力するのではなく、チームにとっての最善を意識して行動することは非常に難しいが、こうして身に着けたマネジメント能力は、将来にわたって私の糧となるだろう。





  田村捷(内野手・西京)

 北大野球部の4年間では本当に色々なことを経験させてもらったと思います。

 その中でも大きかったのは、自分と向き合う時間が多かったことです。大学野球をする人には小中高大とステージが上がるにつれて、野球をしてきた友人達も野球をやめていく中で、大学まで自分の意思で続けることを決め、アルバイトや勉強、大学生らしい遊びの経験までを犠牲にしてまで野球を続けることを選択する人が多いです。このような人が集まる環境でプレーすることはこれまでの野球よりも結果が求められ、「なぜ自分は野球をするのか」、「自分は北大野球部で何を成し遂げたいか」を厳密に理解しておく必要があったと思います。

 僕はこれまでの人生で泥くさい努力というものをあまり経験して来ませんでした。気がついた時から負ける戦いには挑まない性格です。でも、北大野球部で大学野球をスタートさせた時から、周りのレベルに圧倒され負けっぱなしでチームの最底辺としていつ辞めようかと常に考えていました。

 しかし、北大野球部の信じられないほど努力家しかいない環境で、自分の目標に向かって努力を続けるチームメイトの姿は僕のこれまでの性格の弱さを自覚させ、自分と向き合う機会を与えてくれたと思います。そこで自分はなんで野球を続けるのか、北大野球部で何をしたいか、自分の弱さはどういうところかを理解出来たことで4年間野球をやり切れたと実感しています。

 北大野球部は、高校まで上手かった人、下手だった人関係なく、野球が好きという理由だけで入ってくるので、本当に野球バカしかいません。みんなと大学4年間を全力でひとつのものに打ち込む経験ができて本当に良かったと思うと同時に、社会人ではこのような経験が出来ないと思うとちょっぴり悲しくもあります笑

北大野球部を通じて関わって下さったチームメイトを始め、OBなどの皆様、本当にありがとうございました!!