2 県民の安全安心を守る取組について

(4) 高齢運転者対策について

 

(藤代筆頭政調副会長)

 高齢運転者に対する交通事故防止対策の一つに、運転免許の自主返納の働き掛けがある。

 しかしながら、相談できる窓口を知らなかったり、自身の身体機能や認知機能の低下を自覚していない方は、運転を継続するこ

とによる重大事故の発生が懸念される。

 高齢運転者による交通事故を未然に防ぐことは、被害者のみならず本人やその家族を守るためにも極めて重要であり、自主返納

に係る取組をはじめとしたきめ細やかな支援が必要である。

 そこで、運転免許の自主返納等の高齢運転者対策について、見解を伺う。

 

 

(警察本部長)

 高齢運転者対策についてお答えします。

 県警察では、運転に不安を感じている方やそのご家族のため、運転免許センターに安全運転相談室や安全運転相談ダイヤルを設置し、警察官や身体機能等に関する知識を有する作業療法士が相談に対応しております。

 また、警察官が高齢者宅を戸別訪問し、自主返納制度について案内するなどの取組も行っております。

 さらに、今年の1月までに県内すべての市町村と「運転免許を失った高齢者の相談支援に関する協定」を締結し、認知機能検査の結果をもとに免許を返納した方のうち、今後の生活への相談支援を希望する方を市町村の福祉分野に取り次ぐ取組も進めております。

 一方、運転を継続する方に対しては、県のいのち・未来戦略本部室と連携して、誰でも気軽に未病の状態を知ることができる「未病指標」を運転免許センターで紹介し、日常的に認知機能などの変化を確認していただくように情報発信しております。

 県警察といたしましては、今後とも高齢運転者対策を推進し、交通事故の防止を図ってまいります。