1 県政課題に対する知事の基本姿勢について

(1) 6月補正予算編成の考え方について

 

(藤代筆頭副会長)

 6月補正予算編成の考え方について、知事の見解を伺う。

 

 

(黒岩祐治知事)

 藤代議員の御質問に順次お答えします。

 県政課題に対する私の基本姿勢について、何点かお尋ねがありました。

 まず、6月補正予算編成の考え方についてです。

 はじめに、災害対策についてです。

 能登半島地震では、道路の寸断による孤立地域の発生や通信の途絶といった、新たな課題が顕在化するとともに、4月の台湾東部沖地震では、迅速な避難所運営の重要性を改めて認識したところです。

 そこで、孤立化を防ぐための緊急輸送道路の機能強化や、災害医療を円滑に行うための衛星通信システムの整備に加え、避難所用テントの備蓄強化などを、緊急的に進める必要があると判断しました。

 次に、物価高騰対策についてです。

 長引く物価高騰に対応するためには、適正な価格転嫁や持続的な賃金上昇等が必要と考えており、6年度当初予算において、中小企業の生産性向上に向けた支援策などを計上しました。

 一方、公定価格により価格転嫁ができない医療機関や、物価高騰の影響を強く受けている農林水産業者などに対しては、直接的な支援が必要と考え、国の臨時交付金を活用して支援することとしました。

 県では、こうした補正予算により、災害や物価高騰という喫緊の課題に、着実に対応してまいります。