京都市左京区岡崎公園内の京都市美術館で開催中の開館90周年
記念の『村上隆 もののけ 京都』展を訪ねた。
村上隆というアーティストの存在は、耳にしたことはあったが、
その作品を目にしたことも無かったのだが...。
海外での活動が中心で、国内では8年ぶりで、東京以外では初の
大規模展だという。
連日、大変な人気との報道に加えて、友人からチケットを頂戴
したこともあり、足を向けてみた次第。
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会場の京都市京セラ美術館
記念展の会場は新館東山キューブ。
村上氏の代表的キャラクターだという「DOB君」の往還。
漫画やゲームのキャラクターをモチーフにしたDOB君は
変幻自在に姿を変えながら、DOB君に戻る(往還)という。
「洛中洛外図」
岩佐又兵衛筆の「洛中洛外図屏風」(舟木本)の写真をAIも使って
描き直したという作品。
全体に広がる金箔の雲の中に沢山のドクロが描かれて京都の
街を覆っている。
戦いが多く、生死の距離がずっと身近だった中世の時代でも、
人々が元気に生き抜いていた京都を表現したのだとか。
こんな、なんともポップな「風神雷神」も...。
京都=四神相応の地
会場内の、真っ黒なテントで囲まれた暗闇状態のスペースに
京都の東西南北を守る四神獣が登場。
北を守る「玄武」:尻尾が蛇の亀? (季節:冬)
東を守る「青龍」 (季節:春)
西を守る白い虎「白虎」 (季節:秋)
南を守る伝説の鳥「朱雀」 (季節:夏)
「金色の空の夏のお花畑」
十三代目市川団十郎白猿襲名披露興行で話題になった祝幕
の原画がこれ。
「五山の送り火」
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初めて生で目にした村上隆の作品の数々。
感動...ということではないが、その作品の前に立っていて、
退屈することなく、なぜか優しい心地にさせられている自分に
気づいた。
この京都市美術館で開催中の開館90周年記念の
『村上隆 もののけ 京都』展の会期は、9月1日㈰まで。