会期前から気になっていながら、前売りチケットも入手せずに、
時間だけが過ぎて、会期も残り二日になってしまった特別展。
その特別展「雪舟伝説―「画聖(カリスマ)」の誕生―」を
漸く、駆け込みで鑑賞してきた。
七条通に面して設置されている大型案内パネル
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当特別展会場の「平成知新館」入口前にも案内パネル。
「古都明治館」は存在感あって、カメラを向けてしまう...。
噴水とのコラボも素敵な風景。
玄関から入館したエントランスホール正面の大型パネル
通常は常設展示の1階も含めて、平成知新館の全スペースが、
今回の展示場とされたほどの凄い数の展示作品に驚き。
雪舟の代表的作品の「四季山水図(山水長巻)」、「秋冬山水図」、
「天橋立図」も素晴らしいけれど、個人的には、墨一色の濃淡で
自然の風景を表した「破墨山水図」が一番好みの作品だ。
一見、とても大雑把な絵だが、一番上に薄く描かれた遠くの
岩山、真ん中の少し濃い小山、最も下の近くの山と穏やかな
水面の表現に惹き込まれる。
約2時間の鑑賞を終えて退館すると、陽が傾き始めた西山を
バックに京都タワーの姿。
噴水広場の前の「考える人」は、豊かな新緑に包まれている。
次回特別展「法然と極楽浄土」(10/8~12/1)の案内パネル。
(現在開催の特別展「雪舟展」の後(6/8~8/4)は、豊臣秀次公の430回忌
に因んでの特集展示が予定されている。)
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学生時代のサークル活動の縁もあり、日本の画家達の作品には
多少の学びもあったが...。
「画聖」と仰がれる雪舟への評価が、桃山時代に雪舟の後継者を
自称した雲谷派と長谷川派などに継承されたことは少なからず
承知はしていた。
でも、その雪舟画風を狩野派や漢画系以外の流派や画家までもが
自らの様式の礎としたという事実に驚き。
また、オヤジ “イチオシ” の長谷川等伯の作品、学生時代から
何度も拝観したことのある妙心寺塔頭・隣華院の「山水図襖絵」、
建仁寺塔頭・両足院の「竹林七賢図屏風」にも出会えて感動。
当展の会期は、あと二日、未鑑賞の方は、お急ぎ下さい!!