その1560。【夢みるお子さまランチ・渋谷3】【ネタバレ注意】スタッフトークショーの要旨 | 北海道のアンジュルムファンのブログ

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2014年12月22日、改名に伴い「北海道のスマイレージファン」から「北海道のアンジュルムファン」に変更しました。

今日は11時から渋谷TOEIで「さよなら渋谷TOEI『映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』スタッフトークイベント」が行われました。

(先ほど渋谷TOEIのサイト見ましたら、もうお知らせのページが削除されていました)

 

当方は「コメコメのドリーミアリング」狙いで行きましたが、上映前に行われたトークの内容についても、いつもの秒単位セットリストと同様に記載していきたいと思います。

 

【注意事項】

  • これより先は、ネタバレ以外何もありません。
  • リアルタイムのメモ書きと自らの記憶を頼りに記載していますが、メモ書きのスピードにトークのスピードが追いついていない部分では、その部分が丸ごと抜け落ちている可能性があります。一番面白い部分が丸ごと抜け落ちている可能性がありますので、他の方のレポートと合わせてお読みいただけるとよりお楽しみいただけるのではと思います。
  • できる限り正しい内容を記載するようにしておりますが、性質上誤った情報を含んでいる可能性があることをご了承ください。
【イベントの開催を記念して、映画のポスターが勢揃いしました】
(写真の利用について↓)
 
【登壇者】
下手側から順に、
  1. 田中仁さん(脚本)
  2. 座古明史さん(監督)
  3. 村瀬亜季さん(プロデューサー、東映アニメーション所属)
  4. 多田香奈子さん(プロデューサー、ABCアニメーション所属)
    ☆司会兼任
※以下、名字のみ記載します。発言者を示す際には敬称を省略させて頂きます。
 
【入場者特典「コメコメのドリーミアリング」が全員に配布されました】
※詳細なレビューは4日以降掲載予定です。
 
【トークショーの要旨】
多田:公開から2ヶ月以上経っても、たくさんの方にお越し頂きありがとうございます。お願いですが、撮影・録音は禁止です。また、声を出さないようお願いします。
多田:大変緊張しております。それでは、皆さんの登場です!
(座古さん・田中さん・村瀬さん登場)
多田:9月23日の公開から2ヶ月以上、現在も大ヒット上映中です。この渋谷TOEIでは過去のシリーズでもイベントを行ってきました。明日4日で閉館するこの渋谷TOEIへの思いもはせながら進めていきます。
多田:ここで皆さんにお聞きしたいことがあるのですが、この映画見るの、今回が初めてという方いらっしゃいますか?
(何人か居る模様)
多田:ちょっとネタバレに注意しながら進めていきます。
 
多田:公開から2ヶ月以上が経ちました。周りからの評判等いかがでしょうか?
座古:評判良いです。スタッフからも「よかった」という声を頂きました。スタッフの皆さん、熱意があって、僕がこれでいいと言っても、もっとこうするとよくなるなど教えてもらいました。
座古:サブプロデューサーの手塚さんとシナリオを説明しながら泣くというスタートでした。良い作品には人も巻き込む力があると感じました。
多田:監督の人望があったから、と裏で話していました。
田中:制作作業としては、最初に(主にリモートで)話をしていて、完成して会えた感じです。面白い、楽しい映画になってよかったと思います。知り合いからも「子供の気持ちにならないと書けない」とかも言われました。
多田:シナリオ会議の時は4人とも子供の心で臨みました。
村瀬:伝えたかったことが伝わったという感想を頂くのが多いです。プリキュアなので尺は長くないのですが、詰め込めました。
村瀬:同時上映の方(編注:「わたしだけのお子さまランチ」)もとても良い評判です。劇場に行ったら、お父さんにプリキュアのことを教えながら見ている子供の姿がありました。
 
多田:今回の映画のモチーフとして、「お子さまランチ」を選んだ理由や、ストーリーの組み立てなど伺いたいと思います。
村瀬:本作のコンセプトって「ごはんを大切にする」から、映画だけのお料理を1つ取り上げたいと思っていて、スペシャルな物からお子さまランチを思いつきました。テレビ側でやらなくてよかったと思っています。
座古:私自身、食べ物の話をアニメにすることが多いんです。お話を頂いたときには逆らえないなと思いました。
田中:食べ物というかプリキュアという戦う女の子のフォーマットの中に、小道具としてお子さまランチを入れるのは、ストーリーに関わらないといけなかったので、結構悩みました。
多田:初めて聞いたときに「そう来たか!」と思いました。
村瀬:企画書書くときに「やるのかな?」と思いました。
座古:ケットシーに今を生きている人達の大変さを背負わせました。
 
多田:そのケットシーについて掘り下げていきたいと思います。ケットシーは背景に重い物を背負っているキャラクターです。そのケットシー役を演じられたのが花江さんなんですが、そのキャスティングの理由や思いについて伺います。
座古:ケットシーの背負っている物が大きいので、過酷なシーンについてはファンタスティックにしたかったんです。また、性別も存在自体も曖昧にしたかったんです。性別がわからないと言うことを重視したかったのです。
座古:幼いときのシーンもあったので、後で出て来たときにばれないようにしたんです。後半、自分を慰めたいけど、とびっきり元気に、心の奥底では怒っている。そんなの表現できる人が…いた!という感じです。
座古:花江さんの演技は大変素晴らしかったです。
田中:シナリオ作りの時、今の状況や先のこと、とは言っても半年先とか数ヶ月先とか、後過去のことなども考えて作っているんです。苦しい状態の人って結構居るんじゃないかな?と思い、それをテーマの1つとして取り扱おうと思いました。それをケットシーに担わせました。
村瀬:全て話して頂きました。奥深いけど、テーマパークなのでかわいく存在していてもらいたかったんです。
多田:村瀬さんの腰元に、ケットシーついているんですよね。シナリオ会議中にプリキュアよりケットシーに肩入れしちゃいました。背負っている部分を反映したくなります。
座古:僕たちはどんな人生を送ってきたんだか…。
 
多田:今回のサブタイトルが「夢みる♡お子さまランチ!」なんですが、みんな苦労して決めているんです。
村瀬:最初は「お子さまランチレボリューション」だったんです。
座古:プロデューサーが自信満々に持ってきたんですがぽかーんとしてしまって。
村瀬:コメコメが活躍するから「コメ騒動」というのも候補にありました。「レボリューション」は革命っぽさを出しました。変化という意味を込めました。
座古:いろいろ詰め込みすぎました。
村瀬:100本ノックみたいなのをやって、その中で出て来た1つが「夢みる♡お子さまランチ!」だったんです。「夢みる」って言葉には色んな意味があるので、今回しか使えない言葉だなと思いました。
多田:座古さんや田中さんに「一回やめよう」と言ってもらえてよかったなと思います。
座古:良いタイトルになったと思います。
 
多田:主題歌について聞いていきましょう。この主題歌は映画の世界観を反映した物で、全部で8分もあります。
座古:テーマパークがモチーフなので、アトラクション感を出そうと思っていたんです。それを田中さんと話そうとしたのですが、言うと大変なことになりそうだと思いました。
座古:あれを下敷きにしてシーンを作りたかったんですが、スケジュール的に不可能でした。1本曲を聴いたときに1つのドラマになるようになっているんです。本当はもっと本編でも使いたかったです。
田中:ケットシーの気持ちが形となって成立したテーマパークなんです。(編注:以下メモ追いつかず)
多田:1つの物語を感じられる8分と言うことですね。
村瀬:映画を見る前と見た後で聞くと変わるという曲なんです。シナリオの流れに沿って考えてもらいました。あの曲をイメージしながら、制作サイドから上がってくるのをチェックしてきました。イメージをつかませてくれた曲です。
座古:歌手の後本さんには、純粋な曲なので、言ってしまえばウィーン少年合唱団みたいな感じでとお願いしました。
多田:先日のプリキュアライブでも盛り上がっていました。
 
多田:座古監督に、キュアプレシャス役を演じられた菱川さんとのエピソードについて伺います。
座古:今回の映画ではテレビではなかなかやらない演技もお願いしました。菱川さんの中で「キュアプレシャス」というキャラクター像が固まっていたので、迷いながらではありますがやってくれました。
座古:コメコメ役の高森さんと一緒にアフレコをしたんです。映画ではコメコメがプレシャスに憧れているんですけど、声優では菱川さんが高森さんに憧れているんです。頑張って良い芝居をしてくれました。
座古:アフレコ終わった後、私たちのブースに菱川さん挨拶に来てくれるんです。そのときに私たちスタッフが褒めるんですけど、その後もずっと待っていたんです。
座古:今回、子供の時のゆい(4歳の設定)もいろいろありますが、「プリキュアがんばえー!」っておぼつかないような感じで演じてもらいました。
多田:わたしもアフレコには立ちあって印象に残っています。何度もやり直しながらでした。
 
多田:田中さんにお伺いしたいのですが、本作一番のお気に入りのシーンはどこでしょうか?
田中:クライマックスの、ケットシーのことを知った上でプレシャスとコメコメが語るシーンですね。そこに一番伝えたいことを込めています。テレビのメインテーマから自分なりに考えてみました。
村瀬:このシーンの演技が素晴らしかったんです。みんな大好きですもん。映像もよくて感動しました。
多田:田中さんの台詞が刺さりました。良いことだけじゃないなと。最後まで聞いてもらいたいですね。
 
多田:座古監督に、演出面でのこだわりなどを伺います。
座古:全て大変でした。尺が短い中でいかに楽しくするか。省略は大人が想像できるようにしました。絵コンテの段階で80分ありましたが、ここから削っていきました。
多田:70分という短い中ではありますが、エピソードを堪能して欲しいと思います。
 
多田:もうそろそろお時間なので、最後に皆様から一言ずつ頂きたいと思います。
村瀬:公開から2ヶ月くらい経っているのに、たくさんの方にお越し頂きありがとうございます。この渋谷TOEIには新人の頃からお世話になっていました。ここで自分の担当作のイベントが出来て嬉しかったです。ありがとうございました。今日は楽しんでいって下さい。
田中:上映も終わりに近いのに、お集まり頂きありがとうございます。スタプリの時もここでイベントをさせて頂いたのですが、それ以来になります。昔からあるところだったので感慨深く思っています。その中でプリキュアに関わらせて頂いてよかったなと思いつつ、皆さんにも楽しんでもらいたく思います。
座古:この渋谷TOEIには学生の時によく来ていたので、寂しい感じでいっぱいです。ここで挨拶できて感慨深いです。今、生きていくのが必死な感じがするのですが、色んな映画作品に出会って、色んな体験があると思うんです。物語の中に没入して、楽しい思い出が出来ればと思います。
多田:皆さんのお話を聞くと涙が出そうになりました。今日はありがとうございました。
 
【過去の「ミラクルライト」なども展示されました】