通常の通退勤ルートに函館市電を含んでいますが、札幌の市電はこれが初めてです。
北海道内の路面電車には、
・函館市企業局交通部が運営する函館市電
・札幌市交通局が運営する札幌市電
の2つがあります。
この2つの違いを見てみたいと思います。
<軌間>
・函館:1372mm
・札幌:1067mm
<大人乗車料金>
・函館:対キロ区間制。運賃は210円、230円、240円、250円
・札幌:均一運賃。200円
<導入しているICカード>
・函館:ICAS nimoca。システム上nimocaとして扱われる。交通系ICカード全国相互利用対象10種のうちの1つとして扱われる(ただし、PiTaPaは箱館ハイカラ號では使用できないほか、nimoca以外のカードは乗継割引・ポイントサービス非対応)。
・札幌:SAPICA。交通系ICカード全国相互利用対象10種は片乗り入れ運用で、10種カードをSAPICA圏内で使用可能(乗継割引は適用される模様だが、ポイントサービスは非対応)。逆にSAPICAを10種カード圏内で使用することはできない。
→函館のICAS nimocaを札幌に持ち込んでも使用できる(今回確認済み)が、逆に札幌のSAPICAを函館に持ち込んでも使用できない。
<運行系統>
・函館:2系統と5系統(往復運転)。湯の川-十字街間は両方の系統が経由。十字街-谷地頭間は2系統のみが、十字街-函館どつく前間は5系統のみが乗り入れる。
・札幌:単一系統(環状運転)。かつては系統番号が付いていた。
<営業キロ>
・函館:合計10.9km。2系統:9.2km、5系統:9.3km
・札幌:8.905km
本当は時間があれば全線乗ってみたかったのですが、時間と気力の関係で最新の路線で、道内唯一のサイドリザベーション方式を採用している都心線西4丁目・狸小路・すすきの間を往復乗車してみました。
※サイドリザベーション方式:左から順に歩道・軌道・車道・車道・軌道・歩道と配置される方式。この方式を採用している区間では、歩道から直接乗車することができ、現に狸小路(両方向)、西4丁目(内回り)停留場は歩道上にあります。
※センターリザベーション方式:左から順に歩道・車道・軌道・軌道・車道・歩道と配置される形式。この方式を採用している区間では、ホームと歩道を横断歩道・横断指導線・歩道橋などで接続する必要があります。道内では、函館市電の全線と、札幌市電の都心線以外が該当します。
函館市電の乗車口はこちら。
函館市電の場合は、乗車区間によって運賃が変わりますので、どこから乗ったのか明らかにするためこういったものが必要となります。
一方で札幌市電の場合は、全線均一料金で、区間によって運賃が異なる線区への運転もないため、乗車場所を特定する必要は特にない(乗継割引適用の場合には、バスの降車データや地下鉄の出場データを用いると思われます)ことから、整理券を発行せず、乗車時のICカードの読み取りも必要としないと思われます。
なお、11月の旅で乗車した中央バス小樽市内均一区間では、整理券は発行しないもののICカードのタッチが必要でした。
こちらは次の電停を知らせる表示板です。