刑事だろうが民事だろうが、刑罰には再発防止的役割がなければ、このような事件は繰り返し行われることは間違いない。

 懲役部分は無暗に延長することは難しいのかもしれないが、罰金、損害賠償額があまりにも低すぎることは大問題だ。

 そこには、その行為の影響により受けた損失を具体的に算出することが難しいから、ということらしい。

 しかしたとえ紅しょうがの損失額が269円とはいえ、その店の分の交換や消毒や、場合によっては全店で交換や消毒や、SNSによって拡散された情報で全天で客足が減っただろうことは誰にでも想像ができるわけだから、罰金20万円はあまりにも安すぎ再発防止には決してならない。

 吉野家というブランドなら、自分なら、最低でも一桁上の罰金が必要で、二桁上の罰金でも妥当性はあると考えている。

 そのくらいやらないと再発防止にはならない。

 殺人でも危険運転でも、虚偽情報やSNSでの個人情報拡散でも、薬物使用や薬物所持・売買でも、公共物や自然の損壊や寺社仏閣などの落書きもそうだが、懲役部分だけではなく、罰金、損害賠償部分の世界的に見ても妥当性ある金額まで引き上げや、さらには社会奉仕義務の付加も妥当性は高いと思う。

 日本の刑罰は、欧米に比べて軽すぎるというのが一般人が感じていることで、それが外国人が日本に来たがる理由の一つではないかと、最近はとみにそう思う。

 併せて、米国みたいな、地の果てまででもついて行くような公的に認められた「取り立て屋」を制度化すべきだろう。

 

*「取り立て屋」制度は、離婚後の養育費未払いにも適用されることが望ましいだろう。