久しぶりに佐藤優氏を見た。

 やっぱり年とったね。

 平和のために重要だといっていた内在的論理とは?

 いまいちよく分からなかったし、何故か現在のロシアや中国の内在的論理には触れられなかった。

 自分から見れば、皇帝になりたい人間が、恐怖政治とプロパガンダ、洗脳教育で強靭な帝国化を目指している、そのモデルとしている帝国の領土、及び支配する属国の回復を目指しているとしか見えない。

 恐怖政治とプロパガンダ、洗脳教育によって、その国の殆どの国民がロシアや中国のトップを崇めているといっても過言ではないように見える。

 そこにおける外交交渉とは take all にしか見えず、安保理常任理事国の権利行使と及パワーバランス、さらには地下資源力の盾で成り立っているようにしか見えず、はっきりいってEU、NATOでさえも一枚岩ではなく、米国以外に交渉可能な相手はいないとしか映らない。

 佐藤優氏は、日本には仲介の役割があるような話をしていたが、米国大統領に「アメリカファースト」を標榜するトランプが復活したらそんなもの吹っ飛んでしまい、台湾・韓国と並んで風前の灯になることには言明しなかった。

 佐藤優氏の母の思いだか、生きていればなんて話もあったようだが、何せ相手が悪い。

 もし侵略されたら、強制移住・強制労働、思想矯正、監視生活が付いて回る、奴隷化は避けられないだろう。

 佐藤優氏は、相手の内在的論理を理解せというが、理解してもそれが平和に結びつく方策は示されなかったし、口でいうほど易いことではないということなのだろう。

 佐藤優氏には、学者としてではなく、外交官として、あるいは戦略家として、できればもっと本音の話をしてほしかった。