北海道に住んでいる人間なら、バッテリーが冬にどうなるかは十分承知しているだろう。

 自分の頃は、バッテリー容量が1/2になるといわていて(常識)、北海道仕様というのがあったくらいだ。

 それにEV(電気自動車)ともなれば、暖房もバッテリーが賄うのだから、航続距離は1/2以下になり、EV(電気自動車)は災害時の電源としてはいいかもしれないが、輸送手段としてはいまいちということになってしまうのだ。

 それに、家電も含めてそうだが、多くの物の使用条件が環境温度0℃で、一寸いいもので-10℃、北海道で使用するものなら最低で-25℃だろう。

 半導体部品でみれば、昔は汎用と北海道用では、価格が一桁以上違った。

 -25℃以下ともなれば、空自航空機用レベルで、価格が二桁三桁違いはざらだった。

 スマホはとみれば、-15℃迄使えそうだという記事もありますが、メーカー保証最低温度は0℃らしい。

 特にファーウェイ(中国)のスマホは、寒さに弱く冬山でNGらしいですが、中国で厳寒状態でEV(電気自動車)に起こった問題は、航続距離などの問題のほかに、スマホや指紋認証で始動させるスマートキーなどが作動せず車放置が起こったといわれているようだ。

 日本の車は、以前から世界中どこでも使えるという。

 それは、日本車が人間が住んでいる世界中の地域の環境をカバーしているということ。

 いくら環境対策とはいえ、EV(電気自動車)だけではなく、環境に適合していなくては意味がないのだから、HV(ハイブリット)PHV(プラグインハイブリット)FCV(燃料電池)やHFCV(水素自動車)などの多様性を認めざるを得ないだろう。