神戸放浪記、まだまだ続きますが、またまた中断。

先日、以前いた病院で同僚だった看護師のOさんから間違いLINEが届きました。

あまりに久しぶりだったので、ランチでもしょうという事になり、即決‼️

私は「今度ね」という言葉の「今度」という日は来ないと思ってるので、「会いたい」と言って下さる方とは極力直近で予定を合わせて、約束を取り付ける事にしています。

誰にとっても明日が来るという確証なんかどこにもないので、会える時に、そして元気なうちに、会いたい人には会っておくというのが信条です。


昨日は、車道には全く雪はないのだけれど、歩道はつるんつるんのガッタガタ。
クロスホテルの「アッシュ」というお店で待ち合わせしました。


彼女とは同じくらいの年齢で、名字もOで一字違い、髪を後ろで一つに縛って体型も似ていて、同じような眼鏡をかけていたので、よく患者さんに間違われました。患者さんばかりでなく勤務員にも間違われていたなぁ......


しばらくぶりに会った彼女は、ベリーショートヘアでメガネもコンタクトに変え、一瞬わかりませんでした。


女の子受けしそうなブュッフェスタイルで、
ひとつ一つが美味しそう。

メインは7種類くらいの中から一つ選べます。

魚料理と

肉料理を選んでみました。

二人で共有した時間が、あまりにも充実して楽しかったので、その思い出話に盛り上がり、お店が閉まる時間までずっと喋ってました。


彼女は最近お仲間と桃太郎の人形劇をやっているそうで、そういえば私達、病棟の節分のレクレーションで桃太郎の寸劇やったよねぇ、という話になりました。

ちょうど私は、去年のクリスマスの時期に、楽譜を探していたら偶然その時の桃太郎の寸劇の台本が出てきて、懐かしく思ったところでした。

若手の介護士さん達が一生懸命準備して、私たちも一緒にお手伝いしました。

忘れられない患者さんがいて、彼女は身寄りがなく、もう7〜8年も入院していて、他の病棟から何日か前に転棟してきた方でした。
前の病棟からの申し送り通り、最初はナースコールが多く、わがままを言っては介護士さん達を困らせる、ちょっと手のかかる患者さんで、毎日のレクレーションにも参加を拒み、誰にも心を開こうとしませんでした。

あるベテラン介護士さんが、その患者さんのところに来て「ちょっとお願いがあるんだけど.....」と切り出しました。
「若い子達が劇を頑張って練習してるから、盛り上げてやって欲しいんだよね.....節分のレクレーションに出てもらえないかなぁ?」

その患者さんはめんどくさそうな顔をしながらも、「いいよ」と一言。

すかさず、「あぁ、よかった‼️助かるわぁ‼️じゃぁ、頼むねっ❣️」と、ベテラン介護士さん。

そして、その節分のレクレーションに出て以来、その患者さんは「楽しかったから」とレクレーションを毎日楽しみにしてくれるようになり、訳の分からないわがままを言うこともなくなり、ナースコールの回数も激減しました。

そればかりか、「夜勤大変ね」「いつもありがとうございます」「からだこわさないでね」など、いつも私達に労いの言葉をかけてくれるようになりました。

ちゃんとコミュニケーションが取れる数少ない患者さんだったので、レクレーションを心待ちにして楽しそうにおしゃべりしてくれるのは、私達の喜びでもあり、いつも「ネタ切れ....」と言いながらめんどくさそうにレクレーションの準備をしていた若い介護士さん達の張り合いにもなりました。

せっかく心を開いてくれて、彼女の笑顔まで見る事ができるようになったのに、介護保険の報酬引き下げに端を発した介護病棟閉鎖に伴い、彼女は他の病院に強制的に転院させられ、私たちも病院を辞める事になりました。

新しい環境が彼女にとって喜び多い終の住処である事を祈るばかりでした。




デザートも一口ずつ。
なんと、デザートにオリーブオイルを垂らすと美味しいそうです‼️



15時にはレストラン終了だったのですが、ホテルのロビーでそこから3時間....

楽しかったなぁ.....


Oさんの間違いLINEは必然だったと確信しています。




ホテルの前のイルミネーション。

時計台の雪だるま君

雪まつりの準備もライトのリハーサルをやっていて余念がありません。
雪まつりは明日から始まります。