2022年 ドラフト候補 高校生 投手 【Aランク】

森山暁生(阿南光高校)

 

 

選手情報

名前:森山暁生
読み:もりやまあきお
生年月日:2005年1月11日
身長:182cm/体重:83kg
出身:徳島県阿南市出身
小学校:阿南市立羽ノ浦小学校(2年生時に羽ノ浦パピヨンで軟式野球を始める)
中学校:阿南市立羽ノ浦中学校(軟式野球部に入るも、一時は野球を離れ卓球部に所属。2年夏からヤングリーグ・徳島ホークスに入団)
高校:阿南光高校(1年夏から公式戦デビュー。25年ぶりの甲子園出場に貢献)
3年時のチーム成績:徳島県大会2回戦敗退(甲子園出場夏1回)
 
投打:左投左打
ポジション:投手
最高球速:146km/h
持ち球:スライダー・カーブ・ツーシーム・ナックルカーブ・チェンジアップ・カットボール
注目球団:ヤクルト・阪神・巨人・中日・DeNA・オリックス・ソフトバンク・西武
即戦力度:☆☆☆★★
新戦力度:☆☆☆★★
評価
全国的には無名だった阿南光高校を一躍全国まで押し上げた立役者。
今年の現状(9/14現在)でプロ志望届を出している。左投手の中ではNo.1
 
昨年夏の甲子園で見たときは、1回から最後までめいっぱい腕を振って投げていたが、
スタミナ切れも早かったし、腕の振りもストレート、変化球で異なりが大きかった。
ただ、その時点でマウンドを一人で守り切る。ピッチャーとしての風格はあった
 
今年の春頃からは7・8分の力で投球を組み立てられるようになり、リリースも安定し始めた
もともと三振を多くとれるピッチャーだったが、ある程度打たせて取るタイプに変貌を遂げた
 
内、外を真っすぐと変化球である程度ストライクを取れる制球もついてきた。
下半身もどっしりして、マウンドでの雰囲気もいい。
なによりも、ずっとマウンドに立ち続けたという経験は
他のドラフト候補ですら経験できていない
割と早い段階からプロで投げられる実力はある。
 
関連動画

 

 

 

 

 

2022年 ドラフト候補 高校生 投手 【特Aランク】

茨木秀俊(帝京長岡高校)

 

選手情報

名前:茨木秀俊

読み:いばらきひでとし

生年月日:2004年6月8日

出身:北海道札幌市出身

小学校:札幌市立手稲中央小学校(2年生時に手稲ヤングスターズで野球を始める)

中学校:札幌市立手稲中学校(札幌東シニアに所属。北海道選抜で台湾遠征に参加)

高校:帝京長岡高校(1年夏からベンチ入り。監督は元日本ハムの芝草宇宙)

3年時の成績:新潟県大会準優勝(甲子園出場なし)

 

身長:182cm/体重:85kg

投打:右投右打

最高球速:147km/h

持ち球:チェンジアップ・カーブ・スライダー

注目球団:中日

即戦力度:☆☆☆★★

新戦力度:☆☆☆☆☆

 

 

好きな野球選手:千賀滉大・山本由伸

備考:2つ下の弟が同校に入学。最後の夏には兄弟で継投をする場面もあった。

 

評価

高校にアスリート進学の専門コースを設ける帝京長岡高校は男子バスケットボール部や男子サッカー部は全国でも超有名校で、越境入学者はどころか海外の留学生が多く在籍していることでも有名。野球部にも台湾からの留学生のボーウェイ・ジャンくんなどがいる。

茨木君も北海道から同校に芝草監督に学びたいと、入学を決めた一人である。

 

プロも経験した芝草監督が試合後に何度も彼を絶賛するコメントが報道されているが、確かにおっしゃる通りだなと春の大会の時点で私自身思った。

全国でもトップクラスのキレのあるストレートと球種こそ絞られているが、一つ一つ完成度が高く。変化球の制球も一級品。フォームの再現性も高校生とは思えないほど完成されている。

 

彼の凄さは技術的なことだけじゃない。

 

現代では、夏の甲子園を優勝した仙台育英のように一線級の投手を複数有する高校じゃないととても全国で戦えるチームにはなれないと思う。そんな時代の中で彼は一切マウンドを譲る気持ちのない威圧感を常に放ちながら、夏マウンドに立ち続けた。

決勝を含め5試合に出場して、39回2/3を僅か7失点で投げているあたり正直いまの高校生では形容しがたいマウンド度胸、エースの器を感じ取った。こういった雰囲気はプロの中でもほんの一握りしか出せない。

彼は入学前からプロを目標に高校を選んでいる。おそらく自分の中で目標設定がしっかりとできている証拠だと思う。将来、侍ジャパン級の選手になれる逸材だと私は思う。

 

追記

彼の評価でこんなことは書きたくないのだけれど、新潟県の高校球児のためになればと思って書きます。

 

ここ数年全国の高校の試合を観ているのですが、新潟県の県大会を観ていて思うことが、あまりにもストライクゾーンが広すぎるうえにジャッジの基準が曖昧すぎる。

 

高校野球のストライクゾーンは昔からプロに比べて1.5倍は広いといわれていました。実際、広いし曖昧でした。もちろん嫌がらせで広くしているわけじゃなくて、技術のまだ未熟な高校生の負担を減らすためや試合の進行をスピーディーにするためです。

 

ただ、ここ5年くらいで高校野球のスタイルも変わり、技術的には一昔前に比べて高くなっています。それは顕著にみられます。

 

高校野球のレベルアップとともに各都道府県の県大会をみていると審判の判定が比較的厳しく判定されるようになりました。特に際立っているのが大阪、東京、神奈川だと思います。

少し甘いなと感じるのは北陸地方の新潟以外の各県ですかね。ただそれでも昔に比べれば基準ははっきりして、厳しくとるようになりました。

 

新潟県大会のストライクボールは正直やりすぎです。他の地方大会ならウエストボールになるような打者と反対のバッターボックスのボールでも高ささえあっていればストライクとコールされます。ボールにして5つ分は外れています

 

あくまでどこを贔屓しているように感じるということはないです。ただ、あれだけ外れたボールをストライクと言われてしまってはバッターは打ちようがありません。打席のぎりぎりに立っても届くかどうかのボールです。

 

特に今大会は茨木投手と、日本文理高校の田中投手、中越高校の小幡投手とレベルの高い投手が多くいました。彼らレベルの投手があのストライクゾーンでやってしまったらそれは試合が終わらない。疲労勝負になってしまうのは明らか。

 

事実、茨木君は決勝、準決勝で合計22イニング2/3も投げていますし、試合が行われたHARD OFF ECOスタジアム新潟は人工芝球場で露骨なイレギュラーもなくエラーも少ない上に、ロングパイルといえどプロがフランチャイズとして使う球場の人工芝とは質も違って、夏場の炎天下だと地上の温度は甲子園の比じゃない。軽く体感で45℃は超えていると感じます。

 

はっきり言って、選手を守るためにやっているのだとしたら、新潟県高野連は考えなおした方がいいと思います。

あのストライクゾーンで野球をやっても選手が伸びないと思います。

 

新潟県勢が夏の甲子園では2017年に日本文理高校が1勝して以来すべて初戦敗退。

県内の高校在学中にNPBドラフトで支配下選手として指名されたのも5年で1人しかいません

 

全国的に有名な高校もあるだけにすごく寂しく感じます。

もちろん県の高野連の方たちも選手のことを考えてくれていると思っています。

だからこそ、ジャッジの基準を整備してより選手ファーストで、強いチーム、選手を送り出せる環境を作ってあげていただきたいと思います。

 

長々とこんな形で書き込んでしまいすみませんでした。

これからも新潟県で頑張る球児たちを応援していきます。

 

2022年 ドラフト候補 高校生 投手 【Aランク】

米田天翼(市立和歌山高校)

 

選手情報

名前:米田天翼

読み:よねだつばさ

生年月日:2005年2月13日

身長:175cm/体重:81kg

出身:大阪府岸和田市出身

小学校:岸和田市立城東小学校(小学4年時に岸和田ストロングスで軟式野球を始める)

中学校:岸和田市立山直中学校(貝塚リトルシニアに所属)

高校:市立和歌山高校(1年秋からベンチ入り。現DeNA・小園から1番を受け継いだ)

3年時のチーム成績:和歌山県大会準々決勝敗退(甲子園出場は春2回)

 

投打:右投右打

最高球速:150km/h

持ち球:スライダー・カーブ・フォーク・カットボール・ツーシーム・チェンジアップ

遠投:120m

50m走:6秒8

注目球団:ヤクルト・巨人・中日・ロッテ・ソフトバンク

即戦力度:★★★★★

新戦力度:☆☆☆☆☆

 

 

特技:ピアノ

趣味:ウエイトトレーニング

好きな選手:山本由伸

好きな球団:阪神

将来の夢:プロ野球選手

好きな食べ物:ラーメン

嫌いな食べ物:ナス

好きな芸能人:ダウンタウン

ニックネーム:つば九郎

備考:・同校OBの3つ上の兄に憧れて、入学を決意した

 

評価

2年連続同一校ドラフト1位指名がかかる右腕。

今年の近畿地方は滋賀・近江の山田。大阪・大阪桐蔭の前田。京都・京都国際の森下。そして、和歌山・市立和歌山の米田とトップクラスの投手がゴロゴロいた。その中で埋もれなかったのは1学年上に昨年のドラフトで2球団が競合した小園の存在が大きかったと思う。

 

小園からツーシームとカットボールを教わり、昨秋から本格化。今年の春の選抜では2回戦に花巻東・佐々木麟太郎を完全に封じ込め一躍全国区になった。

しかし、次の大阪桐蔭戦では二試合連続完投の影響からボールがことごとく高めに甘く入り、1イニング3被弾と打ち込まれた。

 

春の敗戦から体重を上げ強化を図ったが、キレが悪くなったということで再び減量を行うなど、体調面での準備不足が夏場に響いたような感じはある。

 

昨年のドラ1・小園健太と比べれば総合的には小園の方が高3夏時点で上ではある。

ただ、半田監督が「ストレートの球威は小園より上」というようにストレートの球威、変化球のキレ、バリエーションは小園以上である。

特に、身長は投手として大きくないが、マウンドでの体重移動のスピード、再現性は全国でもトップクラスである。

 

プロでも先発向きではあるが、まずは体力面の強化をじっくりして長い目で見てみたい。

 

関連動画

 

 

 

 

 

 

 

2022年 ドラフト候補 高校生 内野手 【Aランク】

内藤鵬(日本航空石川高校)

 

選手情報

名前:内藤鵬

読み:ないとうほう

生年月日:2004年10月5月

身長:180cm/体重:100kg

出身:愛知県名古屋市出身

小学校:名古屋市立浦里小学校(小学5年生に六田ファイターズで軟式野球を始める)

中学校:名古屋市立千鳥丘中学校(軟式野球チームの東山クラブに所属)

高校:日本航空石川高校(1年秋から4番三塁で出場し、2年秋から主将に)

3年時チーム成績:石川県大会準決勝敗退(ベスト4) (甲子園出場経験はなし)

投打:右投右打

ポジション:三塁手

高校通算本塁打:53本

スイングスピード:161km/h

背筋力:200kg

一塁到達タイム:4.68秒

最高球速:137km/h

注目球団:ヤクルト・阪神・巨人・中日・DeNA・オリックス

即戦力度:★★★★

新戦力度:☆☆☆☆☆

 

 

好きなプロ野球選手:松田宣浩

備考:・日本航空石川・中村監督が早い段階から内藤に目をつけ、

    将来の夢はなにかという質問に「プロ野球選手」と答え、

         それに「絶対に夢をかなえさせてやる」と返した会話が

         地元を離れて同校入学につながった。

    ・"鵬"の名前の由来は中国の伝説の鳥。両親が中国籍で、

     両親とは中国語でコミュニケーションをとる。中国には1度しか言ったことがない。

 

評価

高校生No.1スラッガー。180cmで100kgという恵まれた体格から高校時代は本塁打を量産した。今春は石川県大会を優勝。内藤自身も高打率で本塁打を量産し、4番としての仕事を勤め上げたが、今夏は初戦に1本塁打を放ったものの、その後は徹底的なマークにあい、期待されていた打棒はなりをひそめ、チームも準決勝で敗れた。

 

日本航空石川の中村監督は最後まで4番の内藤を動かさなかったことを考えると、やはり信頼できる選手であったことは間違いない

石川県内の県立球場は両翼が非常に狭く(91.5m)中学生でも比較的ホームランを打てる球場ではあるが、内藤の場合は公式戦で5本の場外本塁打を放ち、飛距離からしても甲子園の中段まではかんたんにもっていけるものである。

 

ホームランのほぼ9割がレフト方向への当たりで、比較的スイングスピードを活かしてライナー性で飛ばしていくが、リストも柔らかく操縦性も高いため率も残せるイメージ。

3年時の不調は春、練習中に左肩を脱臼した影響があったように思える。

 

体格は本物ではあるが、現状ではすぐにプロで怪我無くやれる土台が薄い。1年目はしっかり体力づくりに専念できるチームにいければと思います。

 

彼を語るうえでスカウトが口をそろえて言うのが、人間性。

同校の中村監督が彼の練習への姿勢や主将としてチームをまとめ上げる統率力を高く評価している。彼自身、試合でバントをしたことがないが、バント練習では人一倍真剣に取り組んでいる。その理由について「やらないやつがまじめにやることで、自分もやろうという気持ちになる」と語った。嫌いと語る走ることに対しては練習、試合においても積極的な走塁が目立つ

 

プロは真面目だから活躍する場所ではないが、彼のような数年後の活躍を期待されるスラッガーはいかに2軍でコツコツと地味な練習ができるかという点において非常に大事になる。

将来リーグを代表するスラッガーになることが期待できる。

 

参考動画

 

 

 

 

 

 

 

2022年 ドラフト候補 高校生 外野手 【特Aランク】

西村瑠伊斗(京都外大西高校)

 

選手情報

名前:西村瑠伊斗

読み:にしむらるいと

生年月日:2004年7月1日

身長:178cm/体重:75kg

出身:京都府京都市南区

小学校:京都市立上鳥羽小学校(2年生時に七条ファミリーズで軟式野球を始める)

中学校:京都市立洛南中学校(京都ポニー球団に所属。3年時に世界大会に出場)

高校:京都外大西高校(1年独自大会からベンチ入り。2年夏に9番を背負い準優勝に貢献)

投打:右投左打

ポジション:外野手(右翼手)・投手

高校通算本塁打数:54本

遠投:120m

50m走:6秒0

一塁到達最高タイム:4秒02

二塁到達最高タイム:8秒22

最高球速:147km/h

持ち球:スライダー・カーブ・フォーク

注目球団:巨人・広島・中日・オリックス・ソフトバンク・日本ハム・西武

即戦力度:☆☆★★★

新戦力度:☆☆☆☆

 

 

好きな選手:大谷翔平(エンゼルス)

備考:・夏季京都府大会本塁打数タイ記録(4本) ※同記録保持者・炭谷銀仁朗(現楽天)     

     ・毎朝300スイングを高校伝統の特大木刀で素振りしている 

 

評価

超高校級スラッガー。中学時代に府内のほぼすべての強豪校から誘いを受けながら、「自分の力で甲子園に行きたい」という気持ちで京都外大西高校に入学した。結果的に甲子園出場を果たすことはできなかったが、プロスカウトにはその衝撃的なプレースタイルが印象的に映ったようだ。

 

去年の夏から彼を見始めたときの印象は「天才」。

まず第一にバッティング

高校の上羽監督が「王貞治さんに似ている」というほどのバッティングは力感のないスイングからとんでもない飛距離を演出する。インコースのさばき方も天才的で、ある程度ヒットならどの方向にも打てる印象がある。

特に関心すべきは、常にスイングに行くステップでボールをぎりぎりまで見れているところである。彼を見る限り、どのボールでも強引にホームランを狙いに行けるほどのパワーはないと見える、したがってホームランはバックスクリーンからライトポールの間に引っ張る打球が多い。彼の打席の内容をみるとそのあたりに打ち込めるチャンスボールを常に打ちに行く状態で待てている。さらにミスショットも少ない。こういったバッティングはトッププロでも容易にはできない。

 

次に第二に走力

50mタイムが6秒台とスプリント能力が非常に高いのはもちろん、今夏の準決勝で放った三塁打も、外野が打球処理に多少もたついたものの、悠々と三塁に到達。二塁ベースを回った際にスピードが加速するうまさを感じた。そういったベースランニングのうまさも際立っていた。

 

そして、第三。肩の強さ

今夏は肩を故障して登板自体なかったが、最速147km/h。遠投120mとプロ野球の外野手でもなかなか聞かない数値をたたき出している。マウンドでは少し固さがあり、打ち込まれるシーンも多々あったがストレートの球威も見事なものがあった。本人曰く「打者の方が自身がある」ということだったのでプロでの二刀流の可能性がないのが残念。

 

ポジションが外野手ということで、指名を渋る球団もあるだろうが、ドラフト1位で消える存在だと思う。似ている選手でいうと元広島カープの前田智徳さんに近い。

 

参考動画