★★★★☆

 

 ガンに侵された森永卓郎さんが、

「死ぬまでにこれだけは書いておかなければ」と

これまで日本の出版界では扱うことがタブーとなっていた

3つのテーマ

・ジャニーズ性加害

・財務省のカルト的財政緊縮主義

・日本航空123便の墜落事件

について書かれたものです。

 

 やはり世の中には忖度や

大きな力に抑えられて、公には語られないことが

沢山あるんですね。

きっとこれらは氷山の一角に過ぎないのでしょう。

 

 ジャニーズについてはだいぶ表ざたになっていますから

今更という感はありますが、これまでの経緯が分かって

まぁ良かったです。

 

 財務省の問題は前著「ザイム真理教」の方が詳しく、

本書はほんの紹介程度の事が書かれていますが、

ちょっとどんな内容か知りたい方には良いかもしれません。

 

 日航機墜落事件については

この内容が本当なのだとすれば、

かなり衝撃的な内容です。

そして第4章に書かれている日本経済墜落の真相

にもつながる、非常に罪深い話です。

こんなことを無かったことにしようとして

他国に弱みを握られ、外交で強く出られずに

国益を損ない続けているのだとしたら、

日本の政治の意思決定をになってきた集団は

最悪だなと思いました。

 

 勿論、書いてあることがすべて正しいのかは

分かりません。

ただ、森永さんが言いたいことは、

こういった疑念がある話が

おおっぴらにできない現状は問題があるのではないか

ということなのでしょう。