【NASCAR】パストラーナが開幕戦に再登場。ラジョイ起用のRFKは『ビッフル追悼』ロゴ採用へ | 北海熊の独り言

【NASCAR】パストラーナが開幕戦に再登場。ラジョイ起用のRFKは『ビッフル追悼』ロゴ採用へ

 言わずと知れたアクションスポーツ界のスター、トラビス・パストラーナがデイトナで開催されるNASCARクラフツマン・トラックシリーズ開幕戦へ、ニース・モータースポーツから参戦することに。すでに同チームへの合流を表明していたリッキー・ステンハウスJr.の僚友として、42号車シボレー・シルバラードRSTをドライブする。

 一方、最高峰カップシリーズでは開幕前エキシビジョンからRFKレーシングでの出場が決まっていたコリー・ラジョイが、続く『デイトナ500』でも4台目のフォード・マスタングを任されることが決定。そのRFKとカウリグ・レーシングは、昨年末に航空機事故でこの世を去ったグレッグ・ビッフルを偲び、ビッフルがラウシュ時代に使用していた16番のゼッケンデザインを掲げて戦う。

 エクストリーム・モータースポーツ界の第一人者であり、故ケン・ブロックの盟友としても知られたパストラーナは、今回『BRUNTワークウェア』の支援を受け、自身2023年以来のトラックシリーズ再挑戦を決めた。

 すでにトラックシリーズには6度の参戦を果たし、2024年にはカップシリーズで開幕戦出場も果たしているパストラーナは「今回、BRUNTワークウェアとニース・モータースポーツとともに、デイトナ・サーキットでふたたびレースに出場できることに興奮している」と意気込みを語った。

「2023年以来のNASCARクラフツマン・トラックシリーズ参戦だし、こうしてふたたびステアリングを握り、自分たちの可能性を試すのが楽しみだよ」と、その6回の参戦中で3回のトップ20フィニッシュを達成し、最高位13位を記録しているパストラーナ。

「NASCARで初めてBRUNTと仕事ができることもうれしく思う。彼らは素晴らしいパートナーであり、この“パストラーナ・ランド”で僕らが生み出す良いアイデアも悪いアイデアも、すべてサポートしてくれた。そして、その過程で僕とチャンネル199のクルーの安全性と快適さを守ってくれたんだ。このパートナーシップをレーストラックにまで広げることは当然の決断であり、僕たち全員にとって素晴らしい機会さ」

 ニース・モータースポーツは今季もクラフツマン・トラックシリーズに4台のトラックを投入する予定で、これが45号車をドライブするステンハウスJr.に続くふたり目のドライバー発表となった。

「トラビス(・パストラーナ)と私は、2013年にラウシュで初めて一緒に仕事をした。その関係がニース・モータースポーツやNASCARクラフツマン・トラックシリーズでも続いているのを見るのは、非常にやりがいのあることだね」と語るのは、ニース・モータースポーツのCEOを務めるコーディ・エフォー。

「トラビスは、これまで出会った中で最も誠実な男のひとりだ。彼のブランドやアイデンティティは、我々の企業理念や事業内容に完璧に合致しており、デイトナでともにグリーンフラッグを掲げられることをうれしく思っている」

 

【昨年末にはオーストラリアを舞台にした『Gymkhana: Aussie Shred(ジムカーナ:オージー・シュレッド)』を公開して話題を集めた】

【そのパストラーナは、6回のトラック参戦中で3回のトップ20フィニッシュを達成し、最高位13位を記録している】

 

 その同週にインターナショナル・スピードウェイで開催されるカップシリーズ伝統の開幕戦では、前述のとおりコーリー・ラジョイがRFKレーシング4台目のステアリングを握る。

 同チームのリザーブでもあるラジョイは、ボウマングレイ・スタジアムで開催される開幕前エキシビジョン『ザ・クックアウト・クラッシュ』でブラッド・ケセロウスキーの代役を務めることがアナウンスされており、チームの共同オーナーでもあるケセロウスキーは、このオフに負傷した右大腿骨骨折の治療に専念する。

「あのデイトナ500でRFKレーシングと一緒にレースに参戦することは、まさに夢の実現だ」と99号車フォード・マスタングをドライブするラジョイ。「これは間違いなく、デイトナで僕が経験した中で最高のマシンであり、最高の機会だ。彼らが寄せてくれた信頼に感謝している」

 この99号車は、1996年から2014年までRFKレーシングが使用した往年のナンバーであり、当時ジェフ・バートンとカール・エドワーズがそれぞれ17勝と23勝を記録している。直近ではトラックハウス・レーシングでダニエル・スアレスがこのナンバーを使用していたが、スアレスは2026年を前にチームを去り、後任のコナー・ジリッシュは88番を選択した。

「競技の観点から言えば、4台目のマシンを持つことで僕らとフォード・レーシングはデイトナ500で優勝するチャンスがより高まる」と、今季2026年もクリス・ブッシャー、ライアン・プリースの3名でフルタイム参戦するケセロウスキー。

「単にエントリー台数を増やすだけじゃない。スーパースピードウェイのレースは協力体制が重要であり、マシンが1台増えることでドラフティング・アライアンスの形成、レーンコントロール、そして肝心な場面でのポジション確保において、より効果的な対応が可能になるんだ」

 そのRFKの4台すべてのマシンには、ビッフルがラウシュ時代に使用していた16番のゼッケンデザインが踏襲され、数字の先端が尖った独特のデザインが特徴の円形デカールがBピラー上に貼られ『The Biff 16, In Loving Memory of Greg Biffle(グレッグ・ビッフルを偲んで、ビフの16号車)』と記され、シーズンを通してマシンに掲げられたままになる。

「グレッグ・ビッフルはチャンピオンシップドライバー以上の男で、彼は家族のような存在なんだ」と続けたケセロウスキー。「彼は僕たちの組織を形作る上で大きな役割を果たし、彼の功績はこのチームの歴史に深く刻まれている。彼のキャリアを象徴する象徴的な数字フォントを復活させ、各マシンにシーズンを通して着用するデカールを製作することは、グレッグを称え、彼の精神を継承していく上で意義深い方法だよ。彼を蘇らせることはできないが、シーズンを通して僕たちが知る限り最高の方法で、サーキットで彼を称えたいんだ」

 

【開幕前エキシビジョンからRFKレーシングでの出場が決まっていたコリー・ラジョイが、続く『Daytona 500』でも4台目のフォード・マスタングを任されることが決定】

【RFKとカウリグ・レーシングは、先日にも航空機事故でこの世を去ったグレッグ・ビッフルを偲び、ビッフルがラウシュ時代に使用していた16番のゼッケンデザインを掲げて戦う】

 

 そのビッフルは2003年よりカップシリーズにフル参戦し、通算19勝はすべてラウシュ時代の16号車で挙げたもの。またカップでの成功に加え、クラフツマン・トラックシリーズとブッシュ・(現オライリー・オートパーツ)シリーズの両チャンピオンシップを獲得。NASCARの3大ナショナルシリーズすべてで優勝を果たした。しかし昨年12月にノースカロライナ州ステイツビルで発生した航空機墜落事故で、惜しくも帰らぬ人となっている。

「グレッグ・ビッフルは、私がこれまでともに仕事をする機会に恵まれた、最も特別なドライバーのひとりだ」とチーム創設者のジャック・ラウシュ。

「彼はこの組織にすべてを捧げ、ともにチームの歴史の中でもっとも誇らしい瞬間を分かち合った。今季、グレッグを称えることは私たち全員にとって非常に特別な意味を持ち、彼がこのチームを築き上げるうえで果たした役割と、彼が築き上げた基準を忘れないことが大切だと考えている」

 そのRFKレーシングは、ノースカロライナ州コンコードにあるレースショップ内のミュージアムに記念碑を設置。そこではトロフィーなどの記念品に加え、ビッフルが2013年6月にミシガン・インターナショナル・スピードウェイで19度目、そして最後のカップシリーズ優勝を飾った際にドライブしたマシンも展示される。

 同じく現在のカップシリーズで16番を使用しているカウリグ・レーシングは、RFKとともにデイトナでビッフルを称え、A.J.アルメンディンガーのカーナンバーもビッフルのデザインを踏襲、グラフィックには彼のサインが入れられる。

「グレッグ・ビッフルはこの16番を有名にし、カウリグ・レーシングとNASCARコミュニティ全体にとって真の友だった」とカウリグ・レーシングのCEOであるクリス・ライス。

「これは彼の輝かしいキャリアと人柄を称える方法だ。A.J.がデイトナでこのマシンをドライブするとき、ファンの皆さんがグレッグと彼の家族、そして彼が私たちにくれた素晴らしい思い出を振り返ってくれることを願っている」

 

【チーム創設者のジャック・ラウシュ(左)と佇むビッフル。カップ通算19勝はすべてラウシュ時代の16号車で挙げたもの】

【「グレッグ・ビッフルはチャンピオンシップドライバー以上の男で、彼は家族のような存在なんだ」とチームの共同オーナーでもあるブラッド・ケセロウスキー】