ザウバーF1チーム、ガブリエル・ボルトレト獲得は高額な契約解除金がネック

ガブリエル・ボルトレトの2025年のザウバーF1チームでのデビューは、高額な契約解除金がネックとなっているようだ。

2025年シーズン以降、ニコ・ヒュルケンベルグと並んでザウバーと契約するドライバーについて、年末にかけてさまざまな噂が飛び交っている。バルテリ・ボッタスはザウバーと1年契約を結ぶ見込みだが、その後については、チームはより長期的なオプションを探していると報じられている。

ウィリアムズのスタードライバーであるフランコ・コラピントは、デビューレースで3勝を挙げた後、移籍の噂が浮上した。アゼルバイジャンGPでは、元ドライバーのローガン・サージェントのポイント獲得合計数を1レースで上回った。

報道によると、コラピントは来年のシート獲得を狙っていたが、必要な資金の調達が複雑化したため、2025年のシート獲得は難しく、代わりに2026年の選択肢を検討することになるだろう。

現在、F2シリーズでトップを走るマクラーレン育成のガブリエル・ボルトレトは、将来のドライバー候補として名前が挙がっているが、The Raceポッドキャストのジャーナリスト、エド・ストローによると、移籍には1つの問題があるという。

ザウバーはマクラーレンからガブリエル・ボルテレットの買収問題に直面している
ザウバーへの移籍は、おそらくマクラーレンのジュニアドライバー・プログラムとの関係を断つことを意味するが、そのためにはチームが現在の契約から彼に支払いをしなければならない。

ストローによると、マクラーレンのボルトレトを優先するというのは、アウディによる買収を前に長期的な展望を求めているザウバーにとっては現実的な選択肢ではないかもしれない。

「ザウバーは、契約を所有するという意味で、実際にドライバーを所有したいと思っているだろう」とストローは語った。

「マクラーレンが希望していると思われるボルトレトのレンタル契約は、あまり現実的ではないように思える。また、買い取りは、それを正当化するにはおそらく高額すぎるだろう。そのため、そのシートがどうなるのか注目される」

◼️ウィリアムズとマクラーレン、育成ドライバーの貸し出しに前向き

ウィリアムズのチーム代表であるジェームス・ボウルズは、コラピントをザウバーに貸し出す可能性についてアウディと話し合ったことを認めた。また、アンドレア・ステラはボルトレトについても別個に話し合いを行った。

しかし、ザウバーがボッタスと組むことが確定的と言われてるため、2026年シーズン前のシート獲得に向けた動きは複雑化する可能性がある。

ザウバーにとって、また厳しいシーズンとなる可能性が高い中、ボッタスは経験豊富なドライバーと見られている。ザウバーは、これまで無得点に終わっているライバルたちに追いつこうと努力を続けている。

コラピントがアゼルバイジャンGPの週末にクラッシュしてしまったように、チームに新人ドライバーを2人起用することは、予期せぬ結果につながる可能性がある。