ニコ・ヒュルケンベルグ「リカルドがルノーと僕の関係悪化を招いた」 | 北海熊の独り言

ニコ・ヒュルケンベルグ「リカルドがルノーと僕の関係悪化を招いた」

ニコ・ヒュルケンベルグは、ダニエル・リカルドが2019年にルノーに移籍したことが、F1チームとの関係悪化につながり、最終的にチームを去ることになったと説明している。

ルノーはF1への復帰を牽引するドライバーとしてヒュルケンベルグと契約し、彼はチーム在籍2年目にチーム内で最もポイントを獲得するドライバーとなり、チームを4位に押し上げた。

しかし、ジョリオン・パーマーとカルロス・サインツJr.の両者を破ったヒュルケンベルグは、レッドブルの複数回のF1レースウィナーであるダニエル・リカルドとのより厳しい試練に直面した。

ニコ・ヒュルケンベルグは、当時自分より地位を確立していたチームメイトに匹敵することができず、エンストンを拠点とするチームがエステバン・オコンを獲得することを選択したため、契約は延長されなかった。

ニコ・ヒュルケンベルグは、ルノーがビッグネームドライバーを起用したことによる期待に反して低迷した最後のシーズンで、チーム内の雰囲気がどのように変化したかを明かした。

「彼のチームメイトであること自体は難しくなかった」とニコ・ヒュルケンベルグはリカルドと過ごした唯一のシーズンについてGP Racingに語った。

「でも、その期間中にチーム内、特に経営陣との間で、僕にとってあまり良いことではない出来事が起こったと思う」

「優秀なドライバーを採用するには、経営陣を説得し、高額な報酬を支払わなければならない」

「でも、マシンのパフォーマンスが期待通り、あるいは経営陣に約束した通りでなくなると、プレッシャーが増す」

「さらに、僕にとって誤った結果になってしまった戦略的な決断もいくつかあった」

ニコ・ヒュルケンベルグが言及した「戦略的決定」の一つは、カナダグランプリで、最終ラップにリカルドの後ろの7位を維持するように指示されたときだった。

ヒュルケンベルグは、モントリオールでのレースがルノー幹部との関係が突然悪化した「転機」だったと強調した。

「理解できなかった」とヒュルケンベルグは振り返る。

 

「あれが転機の一つだった」

「確かに、その時点まで難しいシーズンだったが、ポジションを凍結するという決定の理由は理解できないものだった」

「僕は簡単に彼を追い抜くことができた。僕のタイヤはずっとフレッシュだったし、少しもリスクを負うことなく追い抜くことができた。僕にとっては、まったくもって理不尽な説明だった」

「今にして思えば、従うべきではなかった。もちろん彼らはそれを好まなかっただろうし、摩擦を引き起こしただろう。だから何だって言うんだ?」

 

 

「チーム内で摩擦が起きることはしょっちゅうある。そしてシーズンが進み、次のレースに移る。物事はすぐに忘れ去られてしまう!」

「その後、シーズン後半にはチームのサポートを感じなくなり、経営陣と僕たちはもうひとつのチームではないと気づいたと思う」

「過去2年間に築き上げてきたものが崩れ去ってしまった。あまり良い結果ではなかったし、当然ながらそれが僕のパフォーマンスにも影響を及ぼした」

 

ニコ・ヒュルケンベルグはその後の3シーズンをフルタイムで走行することなく過ごしたが、レーシングポイント/アストンマーティンで散発的に出場し、印象的な活躍を見せた。

かつてF1のポールシッターだったヒュルケンベルグは昨シーズン、ハースF1チームでグリッドに復帰し、アウディのワークスチームへの移行準備を進めるザウバーと複数年契約を結んだ。

 

ニコ・ヒュルケンベルグは、2020年末にチームを離れ、F1界から去った元ルノー代表のシリル・アビテブールを軽く批判しながら、復帰を誇りに思っている。

「5年経った今、彼がもうここにいないなんておかしいよね?何があったんだい?」とヒュルケンベルグはアビテブールについて語った。

 

「僕も去ったが、戻ってきてまだここにいる。それは何か意味がある」

「あまり知られていないかもしれない詳細だが、実は僕と契約を結んだのはフレッド(バスール)だったんだ」

 

「僕をルノーに連れてきてくれたのは彼だった。しかし、彼も問題を抱えていて、すぐに去ってしまった。それがまたひとつの変化だった」