ストロール「ホンダを使う2026年が楽しみ。できるだけ強くスタートできるよう、懸命に働いている」 | 北海熊の独り言

ストロール「ホンダを使う2026年が楽しみ。できるだけ強くスタートできるよう、懸命に働いている」

アストンマーティンのランス・ストロールは、チームが2026年からホンダのパワーユニットを使うことは、非常にエキサイティングなことだと語った。

 アストンマーティンはF1オーストリアGPを前に、ストロールとの契約を”2025年以降”まで延長したことを発表した。チームメイトのフェルナンド・アロンソは、既に複数年にわたって契約を延長しているため、少なくとも2026年シーズンまでは、このラインアップが続くことになると見られる。

 ただアストンマーティンは、昨シーズンは大きく躍進を遂げ、一気に表彰台の常連となったが、今季は開幕から厳しい戦いを強いられている。ランキングは昨年と同じ5番手ではあるものの、RBやハースに迫られる状況。最近では、レースによっては彼らの後塵を拝することもある。

 しかしストロールは、アストンマーティンのドライバーラインアップが安定していることもあり、現在の苦境を乗り越えるのは時間の問題であると語った。

「長期的には、非常に楽しみにしているし、自信を持っている」

 ストロールはそう語った。

「今は厳しい状況だけど、僕らはそれをどう解決すればいいか分かっている。時間の問題だ。僕らは強くならなきゃいけない」

「僕はこのプロジェクトに全幅の信頼を置いているし、将来に期待している。ここには、あらゆるツール、あらゆるチャンスがあるんだ。時間をかけて、とにかく一生懸命働き続けることだ」

 なぜチームを信頼するのか? その理由について尋ねると、ストロールは次のように語った。

「確かに、去年の初め頃はトップチームだった。ただ、完全にトップチームになったとは思わない。レースで勝てるような位置にはいなかったからね。でも速いクルマがあり、表彰台を獲得できた。トップ5入りもできた」

「チームとしてもっと成長し、より強く、より強固になる必要があることは分かっている。最終的には、開発や考え方という点で、少し間違った方向に進んでしまったのだと思う。正しい方向に進んでいなかったんだろう」

「でも、徐々にそのことに気付きはじめているし、今は方向性を変えて、その異なる道筋を進むことで再び成長し、良くなる時間を与えることが重要なんだ」

「これはチームとしての成長の一部だと思う。チームとして学ぶことの一部だと思う。残念ながら今、僕らは代償を払っている。コース上での僕らは、望んでいた場所にはいない。でも、間違いなく前に進み続けているんだ」

 なおストロールは、契約を更新したことにより、2026年からホンダのワークスパワーユニットを搭載した、アストンマーティンのF1マシンをドライブする予定だ。この2026年からの期待について尋ねると、ストロールは次のように語った。

「僕らはチームとして、できるだけ強く2026年を始められるよう、一生懸命働いている」

 そうストロールは語る。

「パワーユニットの面でも、シャシーとの連携という面でも、とても大変なことだ。また2026年からは、チームとして初めて、独自のギヤボックスも作らなければいけない。それはチームにとって大きな負担だし、大きな課題だ。でも、全てがポジティブで、エキサイティングなことだ」

 なお今年の10月から、アストンマーティンF1のグループCEOに、かつてメルセデスのPU部門を率いたアンディ・コーウェルが就任することが決まった。

 ストロールは2017年のF1デビュー以来ずっと、メルセデス製PUを搭載したマシンを走らせてきた。その初期のPUは、コーウェルが手がけたものであり、ストロールとしても面識があるという。

「アンディのことは知っているよ。何度か、彼と話したこともある」

「彼が来ることにとても興奮しているし、勇気づけられると思う。アンディがこのスポーツにおけるレジェンドになり、メルセデスのPU部門で長年にわたって大きな成功を収めるのを、チーム全体、そしてファクトリー全体が目にしてきた」

「だから、今回のことは興奮するばかりだ。ポジティブなニュースだよ」