メルセデスF1、アルピーヌとのパワーユニット契約に関する協議を認める | 北海熊の独り言

メルセデスF1、アルピーヌとのパワーユニット契約に関する協議を認める

メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、2026年のF1パワーユニット供給契約についてアルピーヌと協議が行われたことをほぼ認めた。

先月、アルピーヌが2026年に向けてヴィリー=シャティヨンのF1パワーユニット事業を廃止し、代わりに新レギュレーション向けのエンジン供給先を探す計画を立てているという報道があった。

「噂については、コメントするつもりはない」とアルピーヌF1チーム代表のブルーノ・ファミンはスペインGPのチーム代表記者会見でコメントした。

「我々はヴィリーでプロジェクトに携わる全員に多大な敬意を払っている。噂についてコメントするのは最悪だ」

 

しかし、コメントを控えたのは否定を意味したわけではなかった。金曜日のイギリスGPの記者会見で、メルセデスとアルピーヌの交渉が行われたかどうかについて質問されたウォルフは、噂には真実があったことを明らかにした。

「ご存じのとおり、これは複雑な状況だ。アストンマーティンを別のチームと置き換えるというアイデアは、純粋に学ぶことが多いので、我々としては好ましいと思っている。」とトト・ヴォルグはメディアに語った。

 

「我々は、使用されるパワーユニットが多ければ多いほど、開発や信頼性の向上につながるという考え方に基づいて組織が構成されていると思う。これが現状だ」

「話し合いの内容は、意見交換、つまり予備的な議論の域を超えなかった」

「アルピーヌがF1エンジンプログラムを継続するかどうかを決定し、その戦略的決定を下した時点で、我々は契約に踏み込むことになるだろう」

「しかし、我々はオープンマインドであり、彼らにもそう伝えてある」

トト・ヴォルフは金曜日の記者会見でマクラーレンのCEOザック・ブラウンとウィリアムズのチーム代表ジェームズ・ボウルズと同席した。両F1チームはメルセデス・ハイパフォーマンス・パワートレイン(HPP)との長期にわたるパートナーシップを享受している。

アルピーヌがメルセデスのF1エンジンカスタマーとなることについてどう思うかと尋ねられたザク・ブラウンは前向きな姿勢を示した。

「HPPにとって良いことは、マクラーレンにとっても良いことだ」とザク・ブラウンは語った。

「彼らは素晴らしいパートナーだ。だから、彼らのパワーユニットの提案に不可価値が加わるのであれば、我々は全面的に賛成だ」

「決断の時期に関しては、決断をできるだけ早く下すほど、準備に十分な時間があると言えるだろう」

ザク・ブラウンは、2026年シーズンに適切に準備を進めるためには、アルピーヌは2024年の夏休みの前に決断を下す必要があると主張したが、ヴォルフは「それは複雑すぎるし、HPPにとって影響の大きい長期的な決断だ」と述べた。

 

 

ジェームス・ボウルズも、競争的な見方と同時に前向きな見方を示し、ウィリアムズが2026年のパワーユニットに関してメルセデスと進めている高度な協力関係について言及し、アルピーヌがメルセデスの4番目のカスタマーとして参加した場合、追いつくために努力しなければならないだろうと述べた。

「流通するパワーユニットが多ければ多いほど、学習できる内容も増える」とウィリアムズのチーム代表は語った。

「しかし、マクラーレンとメルセデスの状況はわからないが、我々としては、2026年のコンセプトをすでに何カ月も前から正しく理解するために、HPPと協力しながら取り組んできた」

 

「つまり、何をやっても、他の3チームよりも6~12か月遅れてしまう。大局的に見れば、これはかなり不利だ」

「達成不可能という意味ではないが、妥協せざるを得ない部分が出てくるだろう」

「2026年を正しく実現するには膨大な作業が必要であり、レイアウトに関する最も小さな決定が実際にはかなり大きな影響を与える可能性がある」

2026年シーズンまで2年を切った今、アルピーヌは競争力を発揮できるほど十分な独自のパワーユニットを準備するか、メルセデスのパワーユニットに慣れるかを早急に決断する必要がある。