メルセデスF1代表 「スーパーライセンス規則変更はアントネッリに無関係」 | 北海熊の独り言

メルセデスF1代表 「スーパーライセンス規則変更はアントネッリに無関係」

メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、17歳にもF1スーパーラインスの扉を開くというFIA(国際自動車連盟)の決定は、メルセデスの新星アンドレア・キミ・アントネッリにとって「何の意味もない」と語った。

先週、FIAが許可が下りれば17歳でもF1レースに参加できると発表したことは、現在17歳のアントネッリがF1に早期参戦する可能性と関連付けられていたが、ヴォルフはこの2つは無関係だと述べた。

アントネッリは現在、F2デビューシーズンに参戦しているが、来年はメルセデスのシートが1つ空いているため、すでにF1ドライバー候補として話題になっている。

先週、FIAが「統括団体の独自の裁量で」シングルシーターフォーミュラカー競技で優れた能力と成熟度を示したドライバーは18歳の誕生日を迎える前に競技に参加できると発表したことで、そのデビューの可能性はより容易になった。

 

 

アントネッリはバルセロナに向けて今年のF2選手権で6位につけており、メルセデスはイタリア人ドライバーが適任であると確信しているが、ヴォルフはアントネッリの将来に影響を与えるような規則変更ではないと一蹴している。

「それは何の意味もない」とヴォルフはメディアに語った。「FIA は、若者が傑出した成功を収めれば昇格できる可能性があるので、特定の年齢に厳しい制限を設けたくないという立場をとっていると思う」

 

「規則の変更はアントネッリに関することではなく、生年月日ではなく、適切な血統、経歴、成功、成熟度を備えたドライバーがF1でレースを行えるようにするためのものだと私は思う。あれは正しい決断だったと思う」

 

「つまり、アントネッリを参加させないというわけではなく、世界モータースポーツ評議会でレギュレーションを変更するための措置だ。いずれにせよ、以前は会長の裁量に任されていたので、我々にとっては大きな違いはない」

「キミはF2に参戦し、TPC(Testing of Previous Car/旧車テスト)も行っている。彼は学んでいるし、成長しているし、ミスもしている。そういったことがすべて合わさって、それが現在の状況だ。だから彼をマシンに乗せる切迫した必要性はない」

 

 

アントネッリは8月に18歳になるが、ヴォルフは、チームが望むなら今年のFP1セッションで彼を起用することは可能だと語った。

「キミにとってそれが何を意味するにせよ、今のところは(ジョージ・ラッセルの隣の)セカンドシートを空けておくつもりだ。決定はしていない」とヴォルフは2025年に向けた考えについてコメントした。

 

「彼はF1で我々とテストをしていて素晴らしい仕事をしているし、F2でも優秀だ。チームメイト(フェラーリが支援するオリバー・ベアマン)がベンチマークだ。だから、我々は観察しているところだ」

 

トト・ヴォルフの隣にはフェラーリの代表フレッド・バスールがおり、年齢は重要な要素ではなく、ドライバーの成熟度が重要だと語った。

「私にとっては成熟度の問題で、年齢よりもその人の性格に関係している」とフェラーリのドライバーになるルイス・ハミルトンがまだ若かった頃に一緒に仕事をしたバスールは語った。「とても若くて成熟したドライバーもいれば、30歳になってもまだ成熟していないドライバーもいる」

もしアントネッリが今年F1に参戦するなら、ウィリアムズになる可能性が高いが、アントネッリが代わるローガン・サージェントは「それは間違いなく単なる噂だ」と語った。

「人々はメディアをどう動かせばいいかを知っている。それは確かだ」とサージェントは付け加えた。