角田裕毅「チームでこの困難な状況に立ち向かう」 | 北海熊の独り言

角田裕毅「チームでこの困難な状況に立ち向かう」

角田裕毅は、F1スペインGPの土曜日に厳しい一日を過ごしたが「チームでこの困難な状況に立ち向かう」と気を引き締める。

多くのチームと同様、ビザ・キャッシュアップRBもバルセロナに一連のアップグレードを持ち込んだが、それらのアップグレードはトラック上での結果にはまだ現れていない。

金曜日は両ドライバーとも最後尾に留まったため、チームはデータから土曜日のラップタイム向上の答えが見つかることを期待していた。

しかし、残念ながら、角田裕毅とダニエル・リカルドはともにQ1で敗退し、日曜日には角田裕毅が17番手、リカルドが18番手と9列目で並んでスタートする。

その結果にもかかわらず、両ドライバーは予選後のコメントで前向きな姿勢を保っている。

「今週末はペースに悩まされていたので、改善のためにいろいろ試してみたところ、予選ではフリー走行に比べてよい感触を得ることができました」と角田裕毅はコメント。

「少なくともラップには満足していますし、今のパッケージを最大限に活かすことができたと思います」

「今日は残念でしたが、チームでこの困難な状況に立ち向かうことが重要です。チームにとって、苦労から学びを得て成長するいい機会だと思います。前向きに取り組み続けることが大切なので、引き続き最善を尽くします」

 

 

ダニエル・リカルドはラップタイムこそ出なかったものの、チームが一晩でセットアップを進歩させたと信じている。

「この週末はトリッキーだった。マシンに装着されている多くの新しいパーツをうまく機能させる最善の方法を見つける必要があると思う」とリカルドはコメント。

 

「昨日のフリー走行ではうまくバランスが取れていなかったけど、 一晩で大きく変更を施したところ予選ではだいぶよくなった。マシンの感触とバランスは改善されましたけど、残念ながらタイムにはまだ反映できていないようだ」

「ソフトタイヤを3セット使ったにもかかわらずチームの2台とも予選Q1で敗退してしまったことは、現時点では僕たちにペースがないことを表している。まだ改善できるはずだし、少しずつでも前進していきたい」

 

 

「今後似たような特性を持つサーキットでのレースが続く。明日の決勝まで時間が限られている中で、僕たちになにが足りていないのか把握しなければならない」

 

 

 

RBチームのテクニカルディレクター、ジョディ・エギントンは、両ドライバーのチームへのフィードバックを称賛した。VCARBは現時点では結果に満足していないかもしれないが、エギントンは今週末が今年の残りの期間のさらなる進歩への基礎を築いたと期待しているようだ。

 

「全員が懸命に努力し、一晩中変更を加え、アップデートに関する最初のフィードバックではマクロレベルでは期待に概ね応えていることが明らかになったにもかかわらず、バルセロナではここまでクルマから十分な成果を引き出せていないと言っても過言ではない」とエギントンは語った。

「ミッドフィールドの戦いが接近しているため、苦戦するとグループの後方に回ってしまうのは非常に簡単だが、残念ながら今日はそれが見られた」

「クルマのバランスに関しては、いくらか改善が見られた。これだけでは十分ではないので、今夜だけでなくオーストリアに向けて、クルマからより多くの成果を引き出すためにやるべきことがたくさんあることは明らかだ。この作業の大部分は、バルセロナで収集した空力データを詳細に分析することだ」

「その一方で、両ドライバーは、ここで評価した多数のテスト項目に関するフィードバックでエンジニアリングチームをサポートし、提供できたクルマから最大限の成果を引き出すという良い仕事をしてくれたので、必要なステップを踏むために活用できるデータは十分にある」