【SF】第3全然SUGO土曜フリー走行 : 大湯都史樹が最速、福住、岩佐が続く | 北海熊の独り言

【SF】第3全然SUGO土曜フリー走行 : 大湯都史樹が最速、福住、岩佐が続く

6月22日(土)、宮城県に位置するスポーツランドSUGOで2024年スーパーフォーミュラ第3戦が開幕。9時10分から90分間にわたって行われた土曜フリー走行では、大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が最速タイムを記録した。

 前戦オートポリスから5週間、戦いの舞台は1周3586m、最大標高差約70mのダイナミックなレイアウトを持つ東北随一のコース。ランキングはここまで第2戦優勝の牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1位、開幕戦優勝の野尻智紀(TEAM MUGEN)が2位という状況だが、両者は23ポイントで並んでいる。3位以降もまだ差は少ない状況であり、ここSUGOで誰が抜け出すのか、あるいは新たに大量ポイントを獲得してランキング上位へ顔を出す者が出現するのか、シリーズ中盤戦に向けた注目の一戦となる。

 予選の行われる土曜日は終日晴れ予報だが、決勝日の日曜には降雨も予期されており、参戦する各陣営はドライからウエットに変わるコンディションに対応するという、難しい状況に直面する可能性もある。

 真夏を思わせる直射日光の下、気温28度/路面温度38度というコンディションで走行が始まる。序盤、最初に1分07秒台に入れて暫定トップに立ったのは坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)だ。

 開始15分過ぎ、1コーナーでJuju(TGM Grand Prix)がオーバーシュートしてグラベルを走るが、無事コースへと復帰している。

 9時29分、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が馬の背へのブレーキングで止まりきれずにコースオフ、フロントからバリアにクラッシュし、赤旗が提示される。太田は自力でマシンを降りているが、マシンはフロントノーズやサスペンションを中心にダメージを負ったようだ。場内放送の情報によれば、スロットルが戻らなくなったとのこと。

 9時40分にセッションは再開。折り返しとなる9時55分を前に、野尻が1分07秒956を記録して坪井に次ぐ2番手へと浮上してくる。さらに牧野がこのタイムを上回って2番手に。

 セッション中盤には、気温は30度、路面温度は43度にまで上昇するなか、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)が坪井のタイムに0.035秒差に迫る2番手へと浮上してきた。

 さらに野尻が1分07秒746と全体ベストを縮めると、直後にチームメイトの岩佐歩夢(TEAM MUGEN)が1分07秒250、そして佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が1分07秒063と、全体ベストタイムが続々と更新され、セッションは最後の30分へと入っていった。

 残り25分、坪井が1分06秒647と06秒台に入れ、佐藤から暫定トップの座を奪い返す。福住仁嶺(Kids com Team KCMG)、大嶋和也(docomo business ROOKIE)、小高一斗(KONDO RACING)らも自己ベストタイムを縮め、上位へと進出した。

 残り15分を前に、大湯が1分06秒301という全体ベストを記録。さらに山下健太(KONDO RACING)も1分06秒台に入れ、暫定3番手へとポジションを上げる。

 予選を見据えたアタックシミュレーションは、残り10分を切ってから。まずは岩佐がセクター3、4で全体ベストを刻みながら、大湯に対して0.153秒と迫る2番手へ。

 残り4分を切って続々と各車がコースイン。小林可夢偉(Kids com Team KCMG)はハイポイントコーナー立ち上がりでオーバーシュートを喫する。

 チェッカーが提示されるなか、各車が続々と自己ベストを更新。暫定首位の大湯は1分06秒133とさらにタイムを縮め、このセッショントップの座を手にした。そして福住は最終アタックで2番手へとジャンプアップを果たしている。

 3番手以下は岩佐、山下、山本、坪井、笹原右京(VANTELIN TEAM TOM’S)、牧野と続くトップ8のオーダーとなった。

 今戦がスーパーフォーミュラデビューとなる平良響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は1分07秒613をマークして16番手。このほかルーキー勢では木村偉織(San-Ei Gen with B-Max)は19番手、Jujuは20番手となっている。

 

【福住仁嶺(Kids com Team KCMG)】

【岩佐歩夢(TEAM MUGEN)】

 

2024全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦スポーツランドSUGO土曜フリー走行結果


Pos./No./Driver/Team/Engine/Time
1/39/大湯都史樹/VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING/TOYOTA/TRD 01F/1'06.133
2/8/福住仁嶺/Kids com Team KCMG/TOYOTA/TRD 01F/1'06.426
3/15/岩佐歩夢/TEAM MUGEN/HONDA/M-TEC HR-417E/1'06.454
4/3/山下健太/KONDO RACING/TOYOTA/TRD 01F/1'06.508
5/64/山本尚貴/PONOS NAKAJIMA RACING/HONDA/M-TEC HR-417E/1'06.539
6/36/坪井翔/VANTELIN TEAM TOM’S/TOYOTA/TRD 01F/1'06.647
7/37/笹原右京/VANTELIN TEAM TOM’S/TOYOTA/TRD 01F/1'06.655
8/5/牧野任祐/DOCOMO TEAM DANDELION RACING/HONDA/M-TEC HR-417E/1'06.672
9/4/小高一斗/KONDO RACING/TOYOTA/TRD 01F/1'06.960
10/65/佐藤蓮/PONOS NAKAJIMA RACING/HONDA/M-TEC HR-417E/1'07.063
11/38/阪口晴南/VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING/TOYOTA/TRD 01F/1'07.203
12/14/大嶋和也/docomo business ROOKIE/TOYOTA/TRD 01F/1'07.207
13/55/松下信治/TGM Grand Prix/HONDA/M-TEC HR-417E/1'07.225
14/20/国本雄資/ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/TOYOTA/TRD 01F/1'07.276
15/16/野尻智紀/TEAM MUGEN/HONDA/M-TEC HR-417E/1'07.490
16/19/平良響/ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/TOYOTA/TRD 01F/1'07.613
17/7/小林可夢偉/Kids com Team KCMG/TOYOTA/TRD 01F/1'08.199
18/12/三宅淳詞/ThreeBond Racing/HONDA/M-TEC HR-417E/1'08.316
19/50/木村偉織/San-Ei Gen with B-Max/HONDA/M-TEC HR-417E/1'08.410
20/53/Juju/TGM Grand Prix/HONDA/M-TEC HR-417E/1'08.918
21/6/太田格之進/DOCOMO TEAM DANDELION RACING/HONDA/M-TEC HR-417E/1'09.806