レッドブルF1首脳、ペレスの契約延長で「平穏をもたらすはずだったが、そうはならなかった」 | 北海熊の独り言

レッドブルF1首脳、ペレスの契約延長で「平穏をもたらすはずだったが、そうはならなかった」

レッドブルF1のアドバイザーであるヘルムート・マルコは、明確な目標を掲げていたにもかかわらず、2025年のF1シーズンに向けたドライバーラインナップ計画が思うように進まなかったことを認めた。

レッドブル・レーシングは、2025ンんもセルジオ・ペレスをマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして起用する。当初今シーズン終了後にフリーエージェントとなる予定だったペレスは、カナダグランプリ前に契約延長を受け、2026年シーズン終了までレッドブルに留まることが確定した。

一方、マックス・フェルスタッペンは2022年3月に長期契約を締結しており、2028年まで契約が残っている。

 

レッドブルは、ペレスの代わりにアレックス・アルボンやカルロス・サインツといったライバルドライバーを起用することや、ジュニアチームのビザ・キャッシュアップRBからダニエル・リカルドを昇格させることを検討していた。

しかし、最終的にはチーム内の安定を保つためにペレスとの契約を延長することにした。マルコは、契約延長は穏やかな雰囲気を促進するためのものだと明言したが、その計画は望んだ結果をもたらさなかった。

モナコとカナダのグランプリで期待以下のパフォーマンスを見せたペレスが、今後のレースでそのスキルを発揮してくれることを期待している。

 

「我々はチームに平穏をもたらす目的で彼との契約を延長したが、残念ながらそうはならなかった」とヘルムート・マルコは語った。

「しかし、チェコはこれから3つの本格的なトラックで3つのレースに出場するので、実力を証明するチャンスがある」

 

 

レッドブルは、モナコグランプリでペレスがリタイアした直後に、ペレスとの契約延長を正式に発表した。

ペレスは、バックミラーでハースドライバーのケビン・マグヌッセンに気づいていたにもかかわらず、ボー・リヴァージュでケビン・マグヌッセンと衝突し、1周目にクラッシュした。彼は予選でも苦戦し、17番手のタイムしか記録できなかった。

その苦戦はカナダグランプリでも続き、16番手で再びQ1敗退を喫した後、ターン6でスピンしてRB20にダメージを負い、51周目でリタイアした。スチュワードは、ピットに戻ってきた際に車が損傷したため、スペイングランプリでペレスに3グリッド降格のペナルティを科した。

レッドブルはセーフティカーを避けるためにペレスにコース上で停止しないよう指示していたが、バリアに強く衝突したためリアウイングが損傷した。

一方、レッドブルは、角田裕毅のオプションを行使して2025年のRBに残留することを発表したが、角田裕毅もカナダグランプリのレース終盤にスピンを喫して入賞を逃した。