エイドリアン・ニューウェイ、アストンマーティンのファクトリーで会談との報道 | 北海熊の独り言

エイドリアン・ニューウェイ、アストンマーティンのファクトリーで会談との報道

伝説的なF1デザイナーであるエイドリアン・ニューウェイがレッドブルを離れることが明らかとなって以来、彼の元には数々のオファーが舞い込んでいるようだ。中でもフェラーリとの関係が取り沙汰されており、一部ではすでに契約書にサインしたとも言われているニューウェイだが、アストンマーティンもニューウェイ獲得を諦めずに勧誘を続けているようだ。

 オランダのテレグラフ紙は19日、アストンマーティンがニューウェイを説得するために努力を続けていると報じたが、motorsport.comの調べでもそれは間違いないようだ。

 チームのポテンシャルを知るために、ニューウェイは最近、アストンマーティンが建設した最新鋭のファクトリーを非公開に訪問したことが明らかとなっている。

 

アストン・マーティンは、Timesの取材に対し、エイドリアン・ニューウェイへの関心についてコメントを控えたが、広報担当者は「このチームはローレンス・ストロールのビジョン、最先端の新技術キャンパス、そしてアラムコやホンダとの刺激的なパートナーシップを備えた非常に魅力的なプロジェクトです」と語った。

「チームのあらゆる分野の著名な人物が多数このプロジェクトに関わっていますが、発表できることはありません」

 ニューウェイは今年12月に66歳となるが、まだ引く手あまたであり、どうやら4チームの間で獲得合戦が行なわれているようだ。それはフェラーリとアストンマーティン、さらにメルセデスとマクラーレンだと見られている。

 ニューウェイはすでにレッドブルのF1開発から離れていると見られているが、現在はレッドブルのハイパーカーであるRB17の開発に取り組んでおり、移籍は2025年初頭まで待つことになる。

 F1は2026年にレギュレーションが変更される予定であり、その開発は2025年の1月から解禁される。つまり、ニューウェイがチームを移籍するのは新車開発における重要な時期になるわけだ。理想的な時期よりは遅く新車開発に携わることにはなるが、ニューウェイの見識は次世代マシンを開発する上で間違いなく役に立つだろう。

 前述したように一部メディアの報道によると、ニューウェイはすでにフェラーリ移籍を決めているというが、ニューウェイのマネージャーであるエディ・ジョーダンはこれをきっぱりと否定している。

 古巣ウイリアムズへの移籍も噂されたが、その噂はすでに消えている。とはいえ、彼が引き続きF1でその辣腕を振るうことになるのは間違いなさそうだ。

 レッドブルはニューウェイがここ暫くの間、マシン開発においてあまり大きな役目を果たしていなかったと強調しているが、ニューウェイの離脱は間違いなく痛手だろう。