【WEC】ロッシ、初のル・マンは僚友クラッシュでリタイア「レースリードは楽しかった」
2024年のル・マン24時間レースで初参戦を果たしたMotoGPレジェンドとして有名なバレンティーノ・ロッシ(BMW MチームWRT)。今回はリタイアに終わってしまったため、彼は残念だと語った。
ロードレース世界選手権MotoGPで9度世界チャンピオンに輝き、数々の実績を打ち立ててきたロッシ。彼はMotoGPを引退した後は四輪レーサーへと転向し、2024年にはついにル・マン24時間レースに挑戦することになった。
ロッシはLMGT3クラスにBMW M4で参戦。マキシム・マーティンとアーマド・アル・ハーシーをチームメイトにお馴染みの46番のカーナンバーでの挑戦だった。
マーティンの手で良いスタートを切った46号車は、ロッシとハーシーも順調にドライブして4時間目にはクラストップに立っていた。以降も上位争い加わり、ロッシにとって初のル・マンは順調に推移していた。
しかしレース開始から7時間、悲劇が起きた。ここでもクラストップを走っていた46号車だったが、ステアリングを握っていたアル・ハーシーがクラッシュ。雨で路面コンディションが不安定な中でコントロールを乱しフロント部分からバリアに激しく衝突したことで、46号車はリタイアとなった。
ロッシはレース後、ル・マンをリードできたことを楽しみつつも、リタイアに終わったことは残念だとコメントを寄せた。
「レース前半、僕らはとても競争力があって、良好な戦略と一貫したペースのおかげもあって大きくポジションを回復させることができた」
「2~3時間にわたってレースをリードして1番手にいられたのはとても楽しかったよ」
「残念だけど、コンディションが悪化して、スリックタイヤを履いていたアーマドはミスをしてしまって、僕たちはリタイアしなくてはならなかった。とても残念だ」