バルテリ・ボッタス、自身の発案で創設された自転車のグラベルロードレースで優勝 | 北海熊の独り言

バルテリ・ボッタス、自身の発案で創設された自転車のグラベルロードレースで優勝

ザウバーのドライバーとしてF1に参戦するバルテリ・ボッタスが、6月15日にフィンランドで行なわれた自転車のグラベルロードレース”FNLD GRVL”に参加。114kmの”レイク・ルート”コースで優勝した。しかもただ優勝したわけではない。この”FNLD GRVL”は、ボッタス本人が設立したレースなのだ!

 ボッタスは217人が参加した”FNLD GRVL”のレイク・ルート・コースに、設立者ながらひとりの選手としても参加。114kmを3時間35分32秒で駆け抜け、優勝を果たした。2位となったリック・ザベルとはタイム差なしの大激戦であった。

 このイベントは2023年にフィンランドのラハティを舞台に初開催。今年は2回目の開催となり、177kmのミッドナイト・サン・ルート、ボッタスも参加した114kmのレイク・ルート、42kmフォレスト・ルートの3つのルート合計で、500人以上のライダーを集めた。

 優勝したボッタスは自身のSNSに次のように投稿し、喜びをアピールした。

「グラベルでの僕の最初の勝利だ!」

「114kmの”FNLD GRVL”のレイク・ルートは最高だった。地球上でもっとも楽しいグラベルロードだよ」

 なおボッタスのパートナーであるプロロードレーサーのティファニー・クロムウェルも”FNLD GRVL”に出場。最長距離のミッドナイト・サン・ルートに挑み、総合32位、女性部門優勝を果たしている。

 ボッタスはクロムウェルの勝利に「誇りに思う」とSNSに綴っている。

 ちなみにボッタスはカナダGPの前にもアメリカで行なわれたグラベルロードのレース”LIFE TIME UNBOUND GRAVEL”に参加。100マイル(約160km)のレースに挑み、1499人中33位でフィニッシュしている。

 カナダGPの際、このレースのついて尋ねられたボッタスは次のように語った。

「その週末は空いていたから、挑戦するチャンスを得たんだ。無事に走り切ったのが一番だ。楽しかったよ」

「かなりテクニカルで、岩だらけだったし、距離も長かった。そういう長い距離を走るのは、より精神的な戦いになるんだ。そしてもちろんトラブルを避け、パンクやクラッシュも避けなければいけない」

 この”LIFE TIME UNBOUND GRAVEL”には、最長で352マイル(約563km!)というコースも設定されている。将来、もっと長い距離に挑んでみたいかと尋ねられたボッタスは、次のように語った。

「いや、100マイルで十分だよ……100マイルで十分痛めつけられた」

「脚が一番キツかったけど、少しの痛みが気にならない。むしろ少し痛い方が心地いいよ!」

 なおボッタスは、日本GPの決勝レース前にも周辺の道路をロードバイクで走っているのが目撃されており、もはや自転車は切っても切り離せない存在となっているようだ。