元F1ドライバー「レッドブルの支配を止めるのはマクラーレン」
2024年のF1世界選手権でレッドブルの最も強力な挑戦者は、フェラーリやメルセデスではなく、マクラーレンが浮上している。レッドブルの長期的な支配が終わりを迎えたことは明らかで、マクラーレンのCEO、ザク・ブラウンもレース外でのプレッシャーを強めている。
ブラウンは『Bloomberg』のポッドキャストで「レッドブルにはまだかなり毒々しい環境がある。そしてこれからもっと悪化するだろう」と述べた。
ブラウンは、復活を遂げたマクラーレンチームに安定性と強力なスポンサーをもたらしたことで評価されている。
元マクラーレンの伝説的ドライバー、ゲルハルト・ベルガーは『Bild am Sonntag』に「前チームボスのアンドレアス・ザイドルは、バーレーンの国家支援によって有望な未来への道筋をつけた。そしてザク・ブラウンはスポンサー資金、そしてランド・ノリスとオスカー・ピアストリのドライバーペアをもたらした」と語った。
そして今、マーケティングとスポンサーシップのスペシャリストであるブラウンは、レッドブルに資金問題が迫っていると予測している。
「スポンサーは、どのチームと提携したいか、そして何を象徴するかを重視する。これはレッドブルにとって難しい状況だ」と述べた。
また、ブラウンはエイドリアン・ニューウェイを失ったレッドブルが次にマックス・フェルスタッペンを失う可能性があるとし、「非常に不安定な環境だ」と述べた。
ベルガーは、問題の原因は2022年末に亡くなった創設者で親しい仲だったディートリヒ・マテシッツの死に端を発し、ポルシェとのF1ワークスパートナーシップの可能性が崩壊したと考えている。
「マーケティング的には素晴らしい組み合わせだっただろうし、常に先見の明があったマテシッツが病気でなければ実現していた可能性は高かった。ディディがいれば、迅速な意思決定、近道、そして問題のない予算があっただろう」とベルガーは述べた。