アルピーヌF1代表、離脱確定のオコンもガスリーと“平等”と再度明言 | 北海熊の独り言

アルピーヌF1代表、離脱確定のオコンもガスリーと“平等”と再度明言

最近ではピエール・ガスリーとエステバン・オコンのチームメイト関係について取り沙汰されることの多いアルピーヌ。先日のF1カナダGPでもチームオーダーを巡って一悶着あったばかりだが、これについてチーム代表のブルーノ・ファミンがインタビューに応えた。

 カナダGPでのレース終盤、オコンはガスリーの前を走っていたが、その前を行くダニエル・リカルド(RB)にアタックさせるため、チームはペースの良いガスリーを前に行かせる決断を下した。オコンはその要求を受け入れつつも、ガスリーがリカルドをオーバーテイクできなかった場合はポジションを元に戻すよう求めたが、最終的にポジションの再入れ替えはなく、リカルド、ガスリー、オコンという順でのチェッカーとなった。

 オコンはレース後には「僕は自分の仕事をしたけど、チームはそうじゃない」とアルピーヌを批判。そのオペレーションには納得のいっていない様子だった。しかもオコンは前戦モナコGPでチームオーダーを守らずガスリーと接触して非難されたばかりであり、その後今季限りでアルピーヌを離脱することも決まった。そのためチーム内での立場が悪化しているのではないかと勘ぐられても仕方のない状況でもあった。

 ドライバーとチームの間に理想的な関係を築けていないように見えるアルピーヌだが、ファミン代表はチームがオコンを意図的に後退させようとしているという事実はないと主張。残りのシーズンでも、彼が必要とするサポートをしていくことを保証した。

 接触のあったモナコを終えてオコンとチームとの関係はどうなっているのか、今季限りでの離脱が発表されたことで物事は落ち着きつつあるのかと尋ねられたファミン代表は、次のように答えた。

「それらは解決しているし、我々にはまだ15レース残っている」

「エステバンは、良い結果を残すためにチーム全員を頼りにすることができる。彼が結果を残すということは、チームの結果にも繋がるからだ。そしてエステバンがチームにできる限りのものをもたらしてくれると信用している」

「というのも、エステバンはチームの一員だ。結果を残すためには、ドライバー、メカニック、エンジニア……その全員が自分の力を発揮しないといけない。だからドライバーもチームの一部なのだ」

 

 

 ファミン代表はまた、オコンのパフォーマンスを損ねるようなことには一切の関心がないと明言している。中団チームの一角としてコンストラクターズ選手権で激しい戦いをしている以上、少しでも順位を上げるためにはそんなことも言ってられないのだ。

「エステバンをないがしろにするつもりはない」とファミン代表は言う。

「彼はピエールと全く同じ条件だ。彼らは同じレベル、同じ立ち位置にある」

「彼らはパフォーマンスという点でかなり接近していて、何か違ったことをするのは得策ではない。繰り返しになるが、チームが求めているのはアルピーヌとしての利益だ」

 なお、逆にオコン側が移籍を機にここぞとばかりにチームのことを顧みなくなるのではと懸念はあるかと問われたファミン代表は、「以前ほどは心配していないが……どうだろうね」と返した。