マックス・フェルスタッペン、ペレスを批判か「マクラーレンには2台の車がある」 | 北海熊の独り言

マックス・フェルスタッペン、ペレスを批判か「マクラーレンには2台の車がある」

レッドブルのマックス・フェルスタッペンが9日(日本時間10日)に行われたカナダ・グランプリGP決勝で優勝を果たす一方で、リタイアした同僚のセルジオ・ペレスに対して異例の批判を展開して波紋を呼んでいる。

 王者フェルスタッペンは不安定な気候の中でも安定した走りを見せて貫禄の優勝。対照的にペレスは、53周目にターン6でスピードを制御しきれずスピンして壁に激突。車体後部に大きな損傷を負った。さらに、車体にダメージを負っている状態で走行を続けてピットレーンに戻ってリタイアしたことが問題に。コース上に破片をまき散らしながら走行したことが「危険な運転」にあたるとして、次戦スペインGP(23日決勝)で3グリッド降格の処分が下り、レッドブルに対しても2万5000ユーロ(約420万円)の罰金が科された。

 ペレスは前戦のモナコGPもケビン・マグヌッセン(ハース)との衝突でリタイアしており、今回のカナダGPでも予選でQ1敗退の16番手と出遅れた上でのリタイア。まさに失態が続いている。

 常勝軍団の一員としてふさわしくない惨状に、ついにフェルスタッペンが〝禁断〟の同僚批判を展開した。

 英メディア「GPブログ」は「フェルスタッペンがペレスを批判『マクラーレンには2台の車がある』」と題して報道。レース後、近走はマクラーレンが好調を維持している状況に触れたフェルスタッペンが「でも、彼らには車が2台あるからね」と吐き捨てるように語ったのだ。この発言を巡って「フェルスタッペンがチームメイトを激しく批判した」と物議を醸している。

 その後、マクラーレンのランド・ノリスも「マクラーレンにはミスをせず、毎週末、ほぼすべての力を車から引き出しているドライバーが2人いる」と製造者部門のタイトル争いを展開するレッドブルの窮状を痛烈に皮肉る展開に。

 するとフェルスタッペンは〝同僚批判〟について改めて問われ「彼がダメージを受けてリタイアするのは見た。だから、他のチームに大きく追いつかれないようにするためには、大きなスコアを出さなければならないことは分かっている」と答え、こう続けた。

「結局のところ、勝ち続ければ25ポイントを獲得できる。たとえ他のドライバーが2位や3位で終わったとしても、それほど損はしない。時には、こうした1回限りの出来事も許容できる。しかし当然ながら、我々は常に2台のマシンがレースに出ていることを望んでいる」と重ねてペレスに苦言を呈した。

 契約延長が発表されたばかりのタイミングで大失態を演じたペレス。我慢の限界に達したフェルスタッペンとの間で〝内紛〟に発展するのか。